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#371 ゆでたまごを考える。
【科学が解明!究極のゆでたまごの作り方】
ただ茹でるだけじゃもう古い!?イタリアの研究者が発見した「周期調理法」で白身ぷるぷる、黄身しっとりの完璧な卵が誕生したらしい。ゆでたまごにもロマンがある。
#371 ゆでたまごを考える。
- 千野将のインフォマニアックス | #standfm
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こんにちは!今日もお付き合いいただきありがとうございます。
さて、突然ですが、ちょっと寂しいニュースがありました。ドミノ・ピザが日本国内の不採算172店舗を閉鎖することを発表しました。
ピザといえば、アメリカ文化を代表する食べ物のひとつ。日本には1985年に上陸して、デリバリーピザという文化を根付かせました。でも、時代の流れとともに、外食産業は常に変化を求められています。
この「海外から入ってきたものが、流行り、定着し、そして淘汰される」という流れ。まさに「盛者必衰」ですが、ゆで卵のようなシンプルな食べ物はどうでしょうか?
実は最近、イタリアの研究チームが「科学的に最適なゆで卵の作り方」を発見したんです! しかも、その方法の名前がカッコいい。「周期調理法」っていうんです。
今日は、「ゆで卵の歴史」と「科学の力でいかに美味しく進化したのか」をお話ししていきます!
第一章:そもそも日本でゆで卵はいつから食べられているのか?
そもそも、ゆで卵は日本にいつからあるのでしょうか?
卵自体は奈良時代に中国から持ち込まれましたが、当時は生卵を食べる文化はなく、調理されたものしか食べられていませんでした。
そして、江戸時代になると長崎のオランダ商館から西洋料理が流入し、その中にゆで卵が含まれていたとされています。
さらに江戸時代の文献には、「煮卵」「温泉卵」の記述が登場し、庶民の間にも卵料理が広まっていきました。つまり、日本でゆで卵が普及し始めたのは江戸時代の後半なんです!
特に温泉文化の影響で、「温泉卵」が人気になり、やがて固ゆで卵や半熟卵といったバリエーションが増えていきました。
こうした背景を踏まえて、いよいよ本題、「科学が解明した完璧なゆで卵」の話に移っていきます!
第二章:周期調理法って何?
さて、その「周期調理法」とは何か?
100度の熱湯と30度の水を用意します。
生卵を2分ごとに熱湯と冷水に交互に入れます。
このプロセスを16回繰り返し、合計32分間調理。
最後に流水で冷やす。
……めちゃくちゃ面倒くさい!
でも、研究者たちによると、この方法で作られたゆで卵は以下のような「完璧なバランス」を実現しているとのこと。
第三章:科学的に最適なゆで卵の秘密
通常のゆで卵では、
黄身がパサパサになる
白身がゴムみたいになる
半熟にすると甘味が足りない
といった問題があります。
しかし!この「周期調理法」では、 ✅ 白身はぷるっとしつつ、しっかり固まる ✅ 黄身はしっとり甘く、風味が増す ✅ 栄養価が高い!
という、卵好きにはたまらない特性を持っているんです。
では、なぜこの方法が優れているのか?
第四章:卵と科学の意外な関係
実は、卵は「完全栄養食品」と言われ、
必須アミノ酸をすべて含んでいる
脳を活性化させるレシチンが豊富
筋肉に良いタンパク質が詰まっている
と、スーパーフード並みに優秀。
だからこそ、「どう調理すれば最も美味しく、栄養価の高い卵になるのか?」というのは、科学者たちにとって興味深いテーマなんです。
この周期調理法では、卵内部の温度を最適にコントロールし、
白身の温度は35~100度で変動
黄身の温度は約67度に保たれる
この温度管理が、最高の食感を生み出しているんですね!
第五章:周期調理法、試してみる?
ここまで聞いて、「よし、俺もやってみるか!」と思ったあなた。
でも正直、32分間も卵を熱湯と冷水に入れ続けるのは大変です。
そこで簡単な方法を一つ! 温度を一定に保つ低温調理器を使えば、この手間を省略できます。
70度の湯で30分ほど放置するだけでも、かなり近い仕上がりになるとか。
そして、「そこまでやるのは面倒!」という人には、
沸騰したお湯で6分→半熟
8分→トロトロ黄身
10分→しっかり固め
というシンプルな方法でも十分美味しいゆで卵が作れます!
エンディング
さて、今日は科学が導き出した「完璧なゆで卵」についてお話ししました。
「え、でも卵なんて普通に茹でればいいんじゃない?」
……まあ、それも正解!
でも、一度くらい科学の力を借りて、究極のゆで卵を作ってみるのも面白いかもしれませんよ?
ドミノ・ピザのように、日本の食文化に定着したものでも変化を余儀なくされる時代。でも、卵のようなシンプルな食材には、まだまだ新しい発見がある。
もしかしたら、今後も「より美味しくなる科学」が登場するかもしれませんね!
それでは、次回もお楽しみに!