ROBOSTRUX　SLITHOR（マルダー）

※ROBOSTRUXについてはインターネット普及前かつ、海外のシリーズのため情報が少なく、憶測や誤った情報が含まれる可能性があります。
あらかじめご承知おきください。

ROBOSTRUX　SLITHOR　日本名：マルダー（カタツムリ型）

「ROBOSTRUX」は1985年～86年にかけて北米で展開していたとされる海外版ゾイドシリーズの名称です。日本国内のゾイドとは仕様が異なるモデルが展開されました。

SLITHORはマルダーのROBOSTRUX版となります。
メカ生体版や欧州展開版のSLIMEとキットの構成はほぼ同じですが、上部ハッチのミサイル発射ギミックが安全基準の関係かオミットされており、スプリングパーツが1点削除されています。
キットの色は２種類確認されており、一つはROBOSTRUX専用カラーで色が銀・青・青緑に変更され、クリアパーツが赤色のものでBlueGurdians所属。もう一つがメカ生体版や欧州版と同じ銀・赤のものでRedMutants所属です。

パッケージ

パッケージは２種類確認されており、日本製で赤い箱のものと、シンガポール製でメカ生体版や欧州版と同じパッケージ写真を使用した流用デザインのものがあります。赤箱のほうにはROBOSTRUXカラーのBlueGurdians側の青いSLITHOR、欧州版流用箱のほうにはRedMutants側の赤いSLITHORが入っているようです。

　パッケージ①(赤箱タイプ)

日本製　赤箱パッケージ
ROBOSTRUXカラーの青いSLITHORが入っている

底面　「Made In Japan」の記載がある

　パッケージ②(欧州流用箱タイプ)

シンガポール製　欧州流用箱
欧州版マルダーのSLIMEと全く同じ銀・赤のRedMutants側のSLITHORが入っている

背面　「Made In Singapore」の記載がある

欧州版マルダーのSLIMEと同じパッケージ写真となる

付属ラベル・取扱説明書

青いSLITHORにはメカ生体版や欧州版とは色や材質の異なる専用のラベルが付属しています。欧州流用版の赤いSLITHORの付属ラベルはメカ生体版と同じデザインのものとなります。
取扱説明書の裏表紙に記載のラインナップは初期の１２モデルから一部差し換えられています。

ROBOSTRUX　SLITHOR(青)　付属ラベル

ROBOSTRUX　SLITHOR(赤)　付属ラベル
メカ生体版と同じデザインのものとなる

(比較用)メカ生体版マルダーの付属ラベル

取扱説明書(表紙)

取扱説明書(裏表紙)

キット詳細

キットとしてはミサイル発射ギミック用のスプリングが削除された以外はメカ生体版のマルダーと同様のパーツ構成です。スプリングが付属しないだけでパーツ形状は同じため、スプリングを他のものから移植すればミサイル発射ギミックも可能となります。
ROBOSTRUX専用カラーの青いSLITHORはパイロットが銀メッキ、クリアパーツがクリアレッド、本体のフレーム部分が青、装甲部分が銀、コクピットが青緑、ゴムキャップがネイビーブルー。
赤いSLITHORはメカ生体版や欧州版と本体色は同様で、RedMutants側ですがパイロットは銀メッキとなります。
ゼンマイを巻くと、装甲部分の中に胴体を伸縮しながら前進走行します。また連動して本体右側のビーム砲の仰角が変化します。その他手動ギミックとして本体左側面の装甲が開閉し電磁砲展開、上部ハッチからミサイルランチャー展開などギミックが多い機体です。

胴体を伸縮させながら前進走行、ビーム砲の仰角も連動する

手動で上部ハッチのミサイルランチャーと左側面の電磁砲が展開

電磁砲には砲座もあるが付属パイロットは1体のみ

コクピットが開閉

製造国表記はコクピット底面のほか、左側装甲の裏にある　日本製

発射ギミックは無いが、ミサイルは2発付属している

カラーバリエーション比較

左：メカ生体版　中央：欧州版SLIME　右：SLITHOR(青)

雑感

ROBOSTRUXシリーズでは初期のラインナップより後に追加された機体のほうが流通数が少なく、このSLITHORもその一体で海外オークションでも見かけるのは稀です。
パッと見の視界に入ってくる面積がシルバーの部分が多いので、他のROBOSTRUXカラーに比べ変化に乏しい感じもします。
シリーズ後発のBADOX、STUNRAはネイビーブルーを装甲色に使用しており、SLITHORにもゴムキャップだけでなく装甲色として採用していたらかなり印象の異なる機体になっていたでしょう…