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日本の好きなところ、嫌いなところ
留学行ってたやつこういう記事書きがち。
まあ実際のところ、留学してたらかぶれでも何と言われようと、母国のことを考える機会は本当に多いです。
ぶっちゃけ、カナダに留学していたころは、日本にいるときよりも日本の好き・嫌いが可視化されたので、まとめておこうと思います。良いところ1つ目、悪いところ一つ目、、、みたいに交互に書いていきます。
良いところ一つ目:飯うますぎ
定番ですが本当に日本のごはんは美味しいです。
実は、最初ホームステイを半年ぐらいカナダではしていたんですが、その間ご飯が合わずに8kgもやせてしまいました。
日本戻ったらご飯が美味しすぎて、1か月で5kg太りました。
それぐらい日本のごはんは美味しいし、何より安いです。
カナダは、材料費や物価はそこまで高くありません。むしろたぶん材料費ならカナダのほうが安いと思います。
しかし、これが外食になると跳ね上がります。日本より賃金水準が高いせいだと思いますが、例えばラーメンなら2000円ぐらいはしますし、どこの外食でも25ドル(2300円ぐらい)は覚悟して入ってました。
そして、一人で外食する文化もあまりないです。日本でいう牛丼屋やラーメンのような、安くて一人でさっと食べれる店がほとんどないのが結構しんどかったです。
悪いところ一つ目:セクシュアリティの理解のなさ
別に同性婚を絶対認めろってことを言っているのではなく、そもそも国民にそういう概念を教える気もないことがどうかと思います。
カナダでレインボーフラッグの意味を知らない人はほとんどいませんが、日本だと逆に知っている人が少数派なんじゃないでしょうか。恥ずかしながら、自分もカナダに行くまで全く知りませんでした。
ほかにも、カナダは日本より下ネタがかなり厳しく、町の中でいかがわしい看板や写真が目に入ることはほとんどありませんが、日本では最近までコンビニでエロ本が売られていましたし、電車の下劣な中吊り広告、まとめサイトのエロ漫画の広告(これほんとやめてほしい)、風俗店の看板、などめちゃくちゃ目に入ります。
#MeTooも日本では一瞬で鎮火してしまいましたが 、セクハラに対する対処ももう少し厳しくしていいと思います。
良いところ二つ目:同調圧力少ない
これは意外かもしれませんが、カナダのほうが僕は同調圧力を感じました。
たとえば黒髪強制とかそういうのはもちろん日本のほうが厳しいんですが、上述したセクシャリティでも捕鯨反対でもヴィーガンでもなんでもいいんですけど、そういうポリティカル・コレクトネスをよしとする風潮がかな~~~り強く、「そういう先進的な思想であれ」という同調圧力をかなり感じました。
自分は上述のようにセクシャリティについては賛成なんですが、捕鯨反対やヴィーガンについてはこれっぽっちも先進的とは思わないので、この同調圧力は嫌いでした。ワクチン反対運動もこの枠でしたが、コロナが流行っている今何を思っているんでしょうか。
別に全員が思わなくてもいいんじゃないの?ということについて、匿名掲示板・SNS類も盛んな日本では、ある程度発言の自由がもう少しあると思います。
悪いところ二つ目:老害多い
自分は老人が嫌いなので尚更かもしれないんですが、日本はマジで老害が多いです。多すぎです。老人も多いしです、老害も多いです。
今の老人層には、全共闘世代とか学生運動世代みたいな、批判ばかりすることに命をかけていた人たちが大勢いて、彼らはそれでいい思いをしてきたので、とにかく声を荒げて批判し益を得ようとしてますよね。
「今どきの若者は~」なんて言っている老人が目に余りますが、はっきり言ってこいつらの学生時代より今の学生のほうが確実に真面目で優秀だと思います。
大体この時代のころの人たちの学歴なんて、USB使えない大臣を見ればわかると思いますが何の意味もないですからね。枯れた遺物です。
このクソ老害どものせいで昔から変わっていない不条理なシステムが多すぎます。ハンコ、体育会的上下関係、仕事後飲み会、サビ残、スーツ、紙事務処理、FAX…いらんものばっか。
そんなアンティークな古のガラクタを、自分が新しく覚えたくないからっていつまでも置いておいてもらっちゃ困るんです。そんなんで仕事をする労力をスマートフォンの操作を覚える方に向けてほしいと思います。
良いところ三つ目:歴史・文化がある
カナダには歴史がありません。いや、あるんですが、すごく短いです。これがカナダだ!と象徴するものに乏しいです。
一方、日本は2600年も続く天皇を中心とした歴史・文化が残っており、それは大変美しいものだと思います。日本語という非常に高度な言語に基づき、数々の文化が残っています。短歌、俳句、能、歌舞伎など。
こんなに地震が多いのに、昔の建物が大量に残っていて、歴史人物の息吹を感じることができます。カナダはそういう意味で、マジで観光に困るし、歴史スポットなんて2日ぐらいで回り終わることでしょう。
悪いところ三つ目:政治システムがオワコン
別に僕は今の与党を批判しているわけではありません。野党も全然好きじゃありません。完全な無党派層です。与党は概ねよくやっていると思うこともありますし、時々何してんねんって思うこともあります。民主党政権の悪夢っぷりを思えばまあまだマシだね、って思っている、一般的な政治観だと思います。
しかし、日本の政治システムはマジで終わってると思います。まず議院内閣制。
日本は間接民主制なので、国のリーダーを国民が選ぶことができません。与党の党首がやることになります。しかし、国のリーダーってのはあくまで行政府のリーダーであり、立法府である国会とは切り離して考えるべきであると思っています(それが三権分立のあるべき姿では?)。
結果として行われるのは、どろどろの派閥争いです。
そして派閥争いがあるということは、長い間政界に残ることが重要で、そうすると上が全く抜けません。結果、国会議員は老人だらけになります。
はっきり言って、老人と若者なんて同じ世界線に生きているとは思えないぐらい思考様式が異なるのに、なんで国の立法府も行政府も老人ばっかなんだ、と思います。
真に民意を反映したければ、年齢で区切って定員とか決めちゃえばいいし、被選挙権に上限を設けるべきだとさえ思います。下限があるんだから上限があったってよくないですか?国家公務員には定年があるのに、なんで政治家にはないんですか?
若者の声を反映した政治家なんて一人もいないんだから、若者が政治に興味を持たなくなるのも当然でしょう。
さらに終わってるのが、日本は硬性憲法なので、こういったシステムが改善される見込みが全くないことです。
良いところ四つ目:治安がマジでいい
ゆーてカナダも治安は良い方なのだが、日本にはぼろ負けです。
まずカナダは大麻が合法です。道端でみんな吸ってます。もちろん、中毒性は麻薬などより少ないわけですが、ないわけではありません。ホームレスは大体吸ってますし、やべーやつは大体吸ってますし、付随して空の注射器も数回見たし、はっきり言って怖いです。
そして隣のアメリカはご存知銃があります。夜中のけんかとかも普通に目にします。めちゃくちゃ怖いです。夜中に外なんてとても歩けませんし、それが普通です。日本で夜中まで遊んでた話をすると結構驚かれます。
実際、アメリカ観光中に目の前で車が暴走し、駐車してあるほかの車に激しくぶつけたのを見たことがあります。目撃者は完全に僕だけだったので、僕はそいつが銃を持って出てくるんじゃないかと気が気じゃありませんでした。
一方日本。夜中出歩くなんて余裕です。街に出ても、あいつは銃を持ってそう…なんて全く思いません。みんな優しいです。暴力も振るいません。警察はすぐ来ます。大麻は誰も吸いません。最高。
悪いところ四つ目:テレビがマジでバカ向け
日本のテレビは露骨に馬鹿に向けて制作されている。見ていると知能指数を馬鹿にされているように感じてしまいます。
まず不要すぎるワイプ・字幕、全く面白くないバラエティー、何にも知らん芸人がえらそーに講釈垂れてるワイドショー、多すぎるCM…つまらなすぎです。YouTubeを基本二倍速で見る自分には、展開の遅さも苦痛です。
の割に、日本人はマジでテレビが好きですよね。確か世界で一番テレビの平均視聴時間が長いんです。特に老人。
まあ見なければいいし実際スポーツ以外全く見てないんですが、テレビの話題になることがかなり多いです(東大ではあまりないですが)。結構なフラストレーションです。
カナダはみんなあまりテレビを見ないですし、当然日本の有名人の話にもならないので、気が楽でした(その代わりカナダ人はめちゃくちゃ映画を見ます)。
テレビについては僕の以前書いた記事も見てみてください。
良いところ五つ目:日本語
英語を勉強すればするほど、日本語がいかに神か気付きます。
まず造語を作りやすいです。下手すりゃ英語圏より多いんじゃないっていうぐらいスラングがありますが、漢字のおかげでなんとなく意味がわかるので、浸透が英語に比べて早いと思います。
例えば「残当」は「残念ながら当然」という意味のネットスラングですが、意味知らなくても何となく通じませんか?
学校でも、クラスに意味不明な造語が一つは絶対できると思いますが、そんな言語はなかなかないでしょう。
そして必要な文字数が少ないです。例えば「自由の女神」は五文字ですが、英語では「Statue of Liberty」、15文字です。Twitterが日本だけ異常に定着したのも納得できます。
外来語の取り入れやすさもすごいと思います。カタカナがあるので、新たな概念が入ってきたときに、それをカタカナにするだけで完成です。
英語だとなかなかこれが難しいんです。たとえば、「もったいない」という言葉は英語には存在しないので、適当に言い換える。
そういう、「日本語でぴったりな言葉があるのに英語にない」ってのはめちゃくちゃ大量にあるんですが、外来語を取り入れる文化が英語にはあまりないし難しいので、使われないままか、長い文で言い換えられます(寿司やカラオケみたいな元々存在しなかった固有の事象・物体除く)。
取り入れられるのはごくまれですし(tsunamiなど)、仮にされてもあまり浸透しない(karoshi, mojibakeなどはそのまま英語になったが、浸透はしていません)。
一方、日本語にはない言葉だった「trouble」っていう言葉が入ってきたとき、それを特に言い換えもせず「トラブル」ってすれば終わりです。簡単。
表現も多彩です。敬語があるので類語も多いし、造語が作りやすいからです。
日常会話をする際に必要な語彙数は、スペイン語1300、英語が2800、中国語5000、日本語は10000といわれています。いかに表現が多彩か分かると思います。
発音も超簡単です。英語の発音は理不尽に難しい。母音も多いし、子音も複雑です。表音文字のくせに表記通りの発音をしないのは端的に言って欠陥でしょう(フランス語やスペイン語は綴り通り発音します)。
一方、日本語はひらがなとカタカナが完全な表音文字で、字面通りの発音をする上、母音は5種類しかありません。実際、外国人は日本語の発音はあまり苦労しません。苦労するのはたいていアクセントです(平坦に発音できないから)。
まとめ
まあ色々書いてきたんですが、僕は日本という国が大好きです。
留学に行ったことで、客観的な立場で日本という国を見ることができました。そして、主観的な立場で、よもや理想郷のように語られがちな外国を見てきました。
その結果、やっぱり総合的に日本が好きです。
留学から帰ってきたのも、就職先を日本に決めたのも、結局日本が好きだからです。
今後も日本に住んで、日本のために頑張ろうと思います。
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