縁の下の力持ち
『狂武蔵』のBlu-ray&DVD、サントラが届いた。勿体ないと思いつつ、開封しなきゃ鑑賞できないし、聴けないし、ライナーノーツも読めないし。
かっこいい…見惚れるわ。
外出はできないし、室内生活のお供が増えて嬉しい次第である。
さて、ここから「縁の下の力持ち」にどう繋がるの?って話。
先日紹介させてもらったこちら↓
ライターさんご自身が、作品のエキストラとして参加されていて、撮影当時のお話も書かれている。この記事を拝読した後に鑑賞したら、思わぬところで鳥肌が立った。そっか、隅々まで、いやそれ以上に零れるくらいのおもいがそこにはあったのだと。サントラのライナーノーツも然り。音楽だけで物語を伝えようとしていたり、音楽を使う箇所で映像に深みを出していたり。驚きと尊敬が止まらない。
わたしもそれなりに映画好きなのだが、映画そのものを楽しむ程度で終わっていた言うのが正直なところ。サントラも”かっこいいな”とか思ってはいたが深堀りすることなくここまで過ごしていた。制作に携わるさまざまに興味を持ち始めたのはここ最近のこと。『狂武蔵』がきっかけのひとつである。
損してた〜〜〜すごく損してた〜〜〜〜…ひとつの作品を作り上げるまでにたくさんの人々が関わり、それぞれに思いがあり、観客のもとに届けられる。なんとなくは理解していたけど、その本質まで理解できていなかった。
もちろん、楽しみ方は人それぞれ。出来上がった作品を鑑賞し、何かを感じ取るだけでも十分だとは思う。だけど、深掘りすると何度も楽しめるのだ。鑑賞するごとに新しい発見があったり、”なるほど!そう言うことか!”と唸ったり…そこに映っていない「縁の下の力持ち」たちにおもいを馳せることで楽しみ方の幅が広がる。これは癖になりそうだ。
余談だが、最近知らされた母方の親戚について。最近やたらと映画関連のお届け物が多い我が家でその人の話題になった。その人は映画音響のお仕事をしていて、わたしも名前を存じ上げているとある大物監督のもとで頑張っていたとのこと。残念ながら事故に遭い、志半ばにして亡くなったそうだ。わたし自身は面識がないのだが、彼もきっと熱いおもいを持って「縁の下の力持ち」をしていたのかな。なんだか誇らしい。
わたしに映画の新たな楽しみ方を教えてくれた『狂武蔵』とあの人に改めて感謝。
もっとたくさんの映画を観たい。もっとたくさんの音を聴きたい。もっとたくさんのことを知りたい。
観たい聴きたい知りたいが溢れる今日この頃である。