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映画『LIFE!』への愛

これはレビューではありません。あしからず。

行き詰まっている時。息が詰まる時。わたしはこの作品が観たくなる。

元々、ベン・スティラーが好きでその延長で知った作品だったが、こんなにもお気に入りの作品になるなんて思わなかった。

主人公のウォルター・ミティは空想癖がある。その空想によって彼はスーパーヒーローになったり、恋する女性を虜にしたり、冒険家になったり…それがひょんなことから、実際に旅に出ることになる。彼が空想と現実の境界線を超える瞬間がワクワクする。全身に鳥肌が立ち、涙が出そうになる。

わたしはこの作品に出会ってから、これについて話をする機会がなかった。周りの友人はあまりこの作品に興味を示さないし、観たとしても”面白かったけど、また観たいとは思わないな”という感想だったり…感じ方は人それぞれだからとわかっていながらも、どこか寂しかった。

先日、これについてある人と熱く話をする時間を持つことができた。まるで冒険を終え、精悍な顔つきで自分に自信を持ったウォルターの気分。”この感覚を共有できる人がいた!”わたしがこの作品に出会ってからずっと心に大切に抱えていた感覚があながち間違っていなかったと確認できた時間。

たまたまわたしの周りにそう言う人がいなかっただけ、かもしれない。
でもそんな風に考えるのはもったいない。ウォルターほどではないが、しばらくわたしが閉じこもっていた場所から少し顔を出したお陰で、出会えた人なのだと思う。サウンドトラックとかわたしが知らなかった情報も教えてもらうことができた。ますますこの作品が好きになった。

ちょっと勇気が持てない人。挑戦したいけど後一歩のところでもじもじしている人。そんな人はきっとこの作品が背中を押してくれるはず。自分の世界を変えたい人。そんな人はきっとこの作品を観れば世界が違って見えるはず。美しい景色と愛すべきキャラクターが盛り沢山の大人のファンタジー映画。ぜひ、ご覧あれ。