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暇つぶし産業

 趣味や人生の目標が特に無い人って、毎日何やって過ごしてるんでしょうね?やる事なくて暇で暇でしょうがないんじゃないでしょうか。だからゲームやNETFLIXやTiktokとか「暇つぶし産業」が成長するのでしょう。かつては音楽も「暇つぶし産業」の一つでしたが、サブスクの出現で対価がほぼ発生しなくなり、産業とは言えなくなったのが惜しいところです。ところで、「マトリックス」という映画は、人工的な夢を見させる事により、仮想現実の中で人間を自動生育させるという話でしたが、あの話は非常に示唆的です。「ん?これは自分の事じゃないか?レコードに大量に時間を取られている自分の事じゃないか?」なんて思った人も多いのではないでしょうか。全ての趣味は、このマトリックスでの仮想現実で生かされている人と大差ないのではないでしょうか。これから伸びる産業は「暇つぶし産業」です。というか、全ての金儲けは「暇つぶし産業」とも言えます。衣食住か、暇つぶしか。大きく二つに分けるとすれば、人生の活動はこのどちらかに分類できます。なんだかいい加減で乱暴な文章になってきましたが、乱暴に言い切った方が思考も文章も面白くなります。脱線した方が文章に展開が生まれて面白くなります。映画の中で前後の脈絡無く、突然起こる爆発のようです。突然の出来事に対処する事でスリルが生まれます。そして、脱線を無理に本線に戻す必要はありません。脱線が本線になる事も多いのです。突然変異が遺伝する事と同じです。環境に合わせて物事は変わるのです。流動体である方が、変化に耐えられます。強固な固体は変化に対して弱いです。線形発想が非線形発想に負けるのに似ています。かつての権威にあぐらをかいていた人達は、オルタナティブな勢力にあっという間に取って替わられます。歴史はこの繰り返しです。

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