ミッチーになりたい
こんにちは。関西拠点の女性アイドルグループ
ゼロキョリハーツのリーダーをしています。
ゆず姉こと空町柚希です。
この話は私の人格形成が主な話ですが、セクシャルマイノリティにも通じる話のため苦手な方はここで引き返してもらえたらなと思います。
コアなファン、そして今自分とは何者なんだろうと悩んでいる方に読んでもらえたら幸いです。
すみません訳のわからないタイトルを付けまして。
ミッチーファンの方すみません。
私、憧れの人が何人かいまして
GACKTさん
天海祐希さん
ゆきむら。さん
ローランドさん
手越祐也さん
2次元だとハウル(の動く城より)
今1番なりたいのはタイトルにもあるミッチー(及川光博さん)。
でもガチ恋的に好きじゃなくて、好きなんですけど、自分もこうなりたい。という対象なんです。
私、幼い頃から少女漫画の世界から出てきた王子様みたいな人とかカリスマになりたいんですよ。
ダウンタウンのお2人に面白がられるような異次元でツッコミやすくて突拍子のない人間。なんかどこまでも知りたくなってしまうキャラクター。
人を寄せ付けない綺麗な見た目をしているのにフランク。
ライブや舞台に一切妥協しない方々でもあります。
みなさん共通して男の人や男役だったから、『私実は男性になりたいんじゃないか?』って思ってた時期がありました。(2021年の暮れから2022年の初頭)
私はアイドルグループが今で3つ目です。
2つ目は期間限定グループで期間満了の円満解散。
1つ目のアイドル辞めた時の話をしたいと思います。
色々理由があったんです。発表したのは学業を優先したいため卒業という文章でした。でもまた半年後にアイドル始めたからあれはなんだったの?と言われることがあります。それがずっと嘘ついてる気分で。
これだけは本当に当時のプロデューサーと後述の方以外全然話してないんですけど、
『私もしかしたら男性になりたいのかもしれないです。今この状態で停滞するのが辛い。一回自分を見つけたい。』って伝えました。
そしてそれでも別に恩があったんでこのグループで頑張ろうって思ってたんですけどこのことだけは誰にも言わないでくださいって言ってたけれどリーダーと社長(だったかな他にもいたかも)に話されたのが少ししんどかったのが大したことないのですが引き金に。今は円滑にグループ活動をしていくためには共有するべきだと思ったんだともちろん理解していますし、当時のプロデューサーも社長も尊敬していて嫌ってるなんてこと全くありませんし、当時のリーダーは今でも私の理解者でなんでも話せる仲で、大好きな存在です。
今更のカミングアウトになったのですがそろそろ時効かなって。その時の1番応援してくれてた方々にすら言っていない話。『何がゆずきを辞めさせたのか』ってずっと言われてましたが誤魔化してたりなんか憶測のままなのも嫌なのでそろそろ話したかったんです。あの頃本当に情緒不安定だったよね。ごめんね。そう言う葛藤がありました。
長く綺麗に伸ばしてた髪も切って男性らしい服装や男装メイクをしていた時期があったのですが体型にあっていないのか心が追いつかないのかそういうことをする自分は結局なんか違って、男の人になりたい訳ではなかったことがわかりました。(今後もししても叩かないでください)
じゃあそうじゃなくて
その時自分の女性としての容姿に自信なくて、きっとそこから逃げているだけだから可愛くなったらそんな事も考えなくなるのかな。?と思って、今思うと何であんなに出来てたんだろうってくらいバイトしてお金貯めて色々整形したり女の子らしい服装をして、アイドル再デビューするときもセルフプロデュースだったので自由なので女の子らしさ全開キャラでしたんです。人間って変わるものですね。ちゃんと女の子になったんですよ。かわいいかわいいって今振り返ってもファンの人にもアイドルさんにもたくさん言ってもらいました。とても幸せでした。今でもその頃から仲良くしてくださっているアイドルさんと遊んでゆらのん扱いしてもらったら思い出してとても嬉しいですよ。でもファンの方はゆず姉扱いしてくださいね。
その後ゼロキョリハーツとしてデビューをすることになった時に、ゆらのんを知った上で採用してくださった運営さんに『ゆらのんってキャラクター、どこか無理してないか?』って言われました。【そんなことない!ゆらのんは楽しい。見た目もあっているじゃないか。年齢的にもうゆらのんはキツいってこと?ご冗談を!ゆらのんビームとか打っていたけどあれも全力だったし、まだまだいけるぞ】って思ったのですが、新規グループのブランドイメージに変に影響与えてもだし、ゆらのんを捨てようと思ってゆず姉になって約一年経って、今思えば確かに性に合ってない部分がゆらのんにあってそこが無理してるように見えたかもしれないことがわかりました。
リーダーという立場も相まってゆず姉というの方が何かと都合もよかったです。8ヶ月割と問題なく過ごせました。
ただここ最近少ししんどかった。
ゆず姉が行き過ぎて自分の本質との乖離が出てきました。
姉はいないのですが【姉のイメージ】としては
一歩引いて妹たちを1番に考える存在であり、頼り甲斐があって、優しくて、おしとやかでみたいな
でも実際の私は
人のこと考えすぎるくらい考えるんでめちゃくちゃ優しいのは自分でもわかっててそこは合ってるんですけど、めちゃ神対応アイドルなんですけど、そこんところめちゃくちゃミッチーにも負けてないんですけど。
・王子様やカリスマになりたいこと
・実際に弟がいる姉だが弟には姉らしくないこと
・自由すぎて突拍子がないこと
・厨二病なこと
・わがままで圧が強い人間なこと
・私の理想には母も含まれていて、母は妹であること
・ライブが生きがいなこと
・特に日本橋のライブハウスのような感じが好きなこと(表現が難しかった、愛ゆえに嫌いな部分もあるぞ)
私は本来前に前に、全力で、私だけを見て、ここで死んでも良い!みたいなライブが好きなのに一歩引いた姉イメージに囚われて満足のいかないライブになってしまったことが何よりダメだ、良くないと思った。
名古屋遠征でプロデューサーの言葉をきっかけに振り切ったライブをしたこと、昔から知ってくれているファンの方や運営さんとの会話、ミッチーがXバズったことが完全に今回のトリガー。
とりあえずミッチーマインドで生きづらい世の中強く生きるかーくらいで別に完全にミッチーを目指すわけではないんですけど、今何か変わりたい時で変わりそうな時なんです。
理想を追求するって一度積み上げてきたものを半分くらいまた崩して新しいパーツで積み上げていくことだと思うんです。
グループを辞めたこともしんどかった。ゆらのんを壊したこともしんどかった。あんだけ似合ってるって言われていた青髪をやめてまた黒髪に戻すのもしんどかった。
でも私積み上げてきたものを壊すことを恐れない人間なんです。これって凄いことだよね。今の自分を手放したくなくて醜く執着する人だっています。強みだから、私は【合っている】部分があるからこれからもゆず姉ではいるけれどどこかしらの【合っていない】部分を壊しながら少しずつ理想に近づいていきます。
王子様になりたい、カリスマになりたいってそのままなれば良いと思うんだけど、正直なろうと思ったらなれるんだけど、男装の時みたいになんか違うが先行して失敗した、こんな自分は無理だと言う気持ちになるんだと思います。
変化を急ぎすぎて性転換して自殺する人が多いのはこういう気持ちに負けてしまったからなんだろうと思います。痛いほどわかる。
私はこれからも何年という単位で自分の理想を、アイデンティティを極めていきたいです。
周りのみんなを振り回しちゃうかもしれないけれど。
それが世間に何故かウケる人間であったらいいな。
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