星
仲間たちと過ごす山村の夜、みんなが片付けをする中ひとりだけ手持ち無沙汰になった彼にひとりの兄さんが「少し休みな」と言った。
彼はすぐに部屋に入ろうとはせず、空を見上げて呟いた。
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何もすることがなくなった彼が1番にとった行動は星を見ることだった。
별은...? 우와...
私にとってのチョンギョンホは、
あの日彼が見た星空に似ている。
その"彼"こそまさにチョンギョンホなのだから照れくさいしここだけの話に留めておきたい。
そう。私にとってチョンギョンホは、星だ。
何かいいことがあった時、嬉しくなった瞬間、嫌になる日々、幸せな一日、なんてことない毎日、
いつでもふと見上げたくなるそんな存在。
私がチョンギョンホに出会ったのは今から3年前の高校3年の冬。
常に何かに追い立てられるような、自分だけが遅れをとっているような、漠然とした不安の中で見つけた一番星がチョンギョンホだった。
一番星のあなたを見つけた時、私の世界は一瞬止まって、ざわついていた心は静かになった。胸が高鳴った。大袈裟に聞こえるかもしれないけど、心から生きててよかったとすら思えた。
色を失った毎日を送っていた私を蘇生してくれた、そんな感覚だった。
まるで深い夜に、眩い光を放つ一番星のように。
何から話せばいいだろう。
とりあえず私がいちばん好きな写真見て。
※私には いちばん が100個あります。
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彼は撮影現場にメモを持ち歩いている。
そしてこのメモには台詞が書かれているという。
『賢い医師生活』で共演したトジェハク役のチョンムンソンさんが言うには、
チョンギョンホは台詞を紙に書いて覚える人で、書いたメモを持ち歩きながら何度も読みこんで演技するらしい。
そんな姿がこうしてスチール写真として残されているのは奇跡で、これを見ると私の一番星の彼も同じ人間なんだと安心できるし、同時に頑張ろうとも思える。
身勝手なオタク。反省。
いやいやそんなことを言いたいんじゃなくて、
私は俳優チョンギョンホの演技が好きだ。
実際、私は彼が演じた人物に惹かれて、そんな細やかで繊細な演技をする俳優としてのチョンギョンホに辿り着き、彼の世界に足を踏み入れ、今恋をしているし、その事実を誇りに思う。
私が思うに、
チョンギョンホは自分の話をするのもされるのも苦手な人だ。
'내 얘기 하지마앙'なんて言われそうだけど、
そんな普段多くを語らないチョンギョンホがたまに吐露する俳優としての考え方が私は好きだ。
私は本当に実力が足りない人間なんです。
今まで一度もどんなキャラクターに対しても"役が憑依した"という経験がありません。
私が持っているものの中で出せる長所が何なのか悩みながら演技してきただけです。
"いいものはいいんだ"と考えるしストレスもあまり受けないどっちつかずな性格ですが、確実に好きだと言えることがひとつあって、それが演技なんです。
私にはできることがこれしかないので。
いい俳優になるという考えだけを持って生きています。
好き......。泣いちゃう。
職業柄なのか性格なのか私に知る由はないけど、真正面から自分自身のことを肯定できずに、自分はただ最善を尽くした"だけ"だと、主観よりも客観を重んじる彼はきっと一生自分のことをいい俳優だと感じることはないんだろうなと思ったらちょっぴり寂しくて切なくて愛おしくてたまらなくなる。
でも、そんな彼が、
「確実に好き」なことは『演技』
だと言いきっていることが本当に嬉しい。
だって私もチョンギョンホの演技が好きだから。
'내 얘기 하지마앙' 僕の話はやめて
言葉とは裏腹にその瞬間の彼はすごく嬉しそうで、演技は上手いのにそういうのは隠しきれない彼の不器用な一面を見て私はこっそり幸せな気持ちになる。
それに、
今日の主役は紛れもなく彼なのでもう少し話をさせてほしい。
チョンギョンホは2021年に、これまでの俳優人生において初挑戦である演劇の世界に足を踏み入れた。
『エンジェルスインアメリカ』というその舞台は「Part1:Millennium Aproaches」と「Part2:Perestroika」に分かれている。
「Part1:Millennium Aproaches」
約1ヶ月間毎日4時間×27公演を走りきった。
初舞台の感想を聞かれて彼はこう答えた。
4時間の公演をしてると、
普段こんなにお腹が空くことはないんだけど
本当にお腹がすきますね???
かわいい...
さすがマイペースモッケビ...!!!
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コ...(自粛)の影響もあって「Part2:Perestroika」は千秋楽まで完走できなかった。
Part1は4時間だったが、Part2は5時間の公演。
朝から劇場に出向きほぼ毎日5時間の公演をこなし帰るのは常に深夜2時という生活。
舞台に初めて立つチョンギョンホにとってそれは誰が見てもハードすぎる。
しんどかったし死にそうだったけど、
いざその場に立ってみるととにかく楽しかったし面白かったので...。
この家族 (共演者たち) じゃなかったら耐えられなかったかもしれないけど、
それはみんな同じ気持ちだと思う。
初めての作品なのに、こうしていい作品を選んで、ユチョンさん(監督)といい先輩・後輩たちと一緒に公演をやり遂げたことは確かだし今の状況は残念だとしても、
僕自身は感謝の気持ちでいっぱいです。
公演中止という結果は人一倍悔しいはずなのに、当の本人は"残念"より"感謝"という言葉を選んでいて、あなたはそういう人だったねとまたもハッとさせられる。
そんな言葉選びが好き。
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一言そう言い残して幕を閉じた彼の初舞台。
だが、これだけで終わらないのがチョンギョンホだ。
彼はこの演劇『エンジェルスインアメリカ』で、
百想芸術大賞演劇部門男性演技賞にノミネートされた。
とりあえず全人類、レッドカーペットに慣れていない愛おしい私のチョンスターを見てほしい。
私のチョンスターかっこよすぎるから全人類見てよ…………幸 pic.twitter.com/hTpWu1tXf8
— な (@zjj3x8) May 6, 2022
2022年5月6日。私にとってチョンギョンホは世界で1番の俳優だと確信した日。
名前が呼ばれて百想の会場の大画面モニターに顔が映し出された瞬間、一番星の彼はどんな顔をしていたか知ってる?
私が、もしかしたら...と本気で信じていたとき、大画面に映し出されたチョンギョンホはまるで「僕が取るなんてありえない」なんて顔をしていた。
だってだって初舞台でノミネートされただけでもすごいことなのに直前大画面で映された時チョンギョンホ本人が(僕はそんな………)って顔してたんだもん ここで既に泣いた pic.twitter.com/F9Lu1n38Og
— な (@zjj3x8) May 6, 2022
眉間に皺を寄せて、
やめてくれよ~なんて顔をしていた。
意味がわからない。
初の演劇でノミネートまでされたんだよ?
こんなすごいことを成し遂げておいて、まだそんな顔をしてるなんてさ_____
いつもと変わらないチョンギョンホがそこにはいた。好きだなぁと思った。勝手に私が悔しくなって、やっぱり大好きだと思った。泣いた。
2022年5月6日。私にとってチョンギョンホは世界で1番の俳優だと確信した日だった。
私の毎日にはチョンギョンホが今日も変わらず、この世の幸福を全部煮つめたみたいな顔して笑いながら存在している。
かっこよくて、可愛くて、健気で、素直で、実直で、真面目で、元気で、面白くて、気にし屋さんで、繊細で、優しくて、人見知りで、人懐っこくて、涙脆くて、やわらかくて、頑なで、常に現場のムードメーカーで、🤗の絵文字を使いがちで、あったかくて、弱くて、強くて、常に自分のためじゃなく誰かのために生きてるみたいで、周りも自分も幸せになるための努力を欠かさない人。
私はチョンギョンホの一見冷たい印象を与える切れ長の目がとても好きだ。いつもぐーんと目尻を下げてふにゃっと笑ってる印象が強いけど、実は彼はすごく精悍な顔をしている。
それなのにふにゃっと笑ってるところが好き。
彼の好きなところを本当は全部ひとつひとつ挙げたいところだけど、そうするとこのブログが永遠に終わらなくなってしまうのでやめておく。
でも、少しだけ。
彼は誰に対しても謙虚で低姿勢で、場を和ませる天才だから彼の周りの人はいつも笑っている。
ドラマや映画の初顔合わせの挨拶は握手とハグまであたりまえでセットでする天性の人たらしだ。
そして、必ず人数分コーヒーを買って差し入れる気遣いの人だ。
現場のスタッフの全員の名前をいつも覚えていて、現場入りすると一人一人名前を呼んで挨拶する人だ。
誰かを叩く演技をした時は大丈夫?と相手を本気で心配そうに見つめ、自分がNGを出した時には大罪を犯したように何度も何度も謝る人だ。
メイクを直してもらう時やスタイリングしてもらっている時はもちろん、集合写真を撮る時、隣に並ぶ人や前に立つ人が自分より背が低い場合、
......彼は183cmなので
いわば常にマナー足をする人だし、自分が主役であっても後ろの人がちゃんと映るように腰を低くして屈んでしまう人だ。
撮影現場の機材をあたりまえのようにスタッフさんたちと一緒に片付ける人だ。見て。
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それが一日で終わるCM撮影であっても長期にわたる撮影であっても、全ての撮影が終わるとスタッフさん達全員の元に勢いよく駆け寄り、握手やハグを求めにいく愛おしい人だ。
作品のブックレットの文章に、普通は自分がどんな思いでこの作品に臨んだかとか演じてみての感想なんかを綴ったりするところを、自分の思いなんて1文字も書かず枠いっぱいにお世話になった人達の名前をひたすら書き連ねて
「僕の人生の運命のような出会いはこれで全て書き終えたみたいだ」
「愛してます」
と、言葉を送る人だ。
「ほんとに好きそう」
そう呟いて山村から見た美しい夕日の写真を撮って彼女に送り、撮影中に見つけた建物の裏に咲く小さな桜や虹の存在をファンに教えてくれて、桜が散ってしまっているのを見て
「あ~でもちょっと枯れちゃったな。」
と、心底悲しそうな顔をする人だ。
賢い医師生活の劇中でセカンドギターを担当するジュンワン役を演じたチョンギョンホ。
ひとりだけギターから目を離せず顔をあげられないのを気にして、毎回皆が来る1時間前から1人現場入りして練習して、誰より不安を抱いていた。
余裕なんて全くなかったはずなのに、仲間たちにそんな顔は一切見せず、誰かが来たら当たり前に笑顔でハグしたり手をギュッと握って、何も無かったかのように、自分もさっき来たんだと、そう挨拶する人だ。
舞台終了後の挨拶で、自分が使ったからという理由だけで、そのまま置いておいていいはずの椅子を持ったまま退場する人だ。
もし20歳に戻れるなら?という質問に
「今がいい。もし20歳に戻って今までやってきた作品をもう一度できるなら戻りたいけど別のことをしなきゃいけないなら嫌だ」
と答え、
「黒髪のままだと鏡に映るジュンワンが恋しくなっちゃうから」
と賢医S1終了後即茶髪に染め、
この役と今の役 どっちが好き?という質問に
「なんでそんな質問するんですかぁ」
と少し怒ってみせる、
自分が出会った作品や人物を世界一愛している人だ。
これが、私が知っているチョンギョンホのほんの一部。
もちろん私はただのファンで、しがないオタクにすぎないので、本当の彼のことは何一つ知らないし今後も一生わからないままだ。
考えても考えても、追いかけても追いかけても、一生彼にたどり着かないし届かない。
ただ、これだけは言える。
私はそんなチョンギョンホが誰かにする行動とか気遣いの瞬間を目にする度に新鮮に恋に落ちて星の数ほど涙を流すけど、きっと彼にとっては全部無意識の内にあたりまえにやっていることで、自分が何したかなんて全く覚えてないだろう。
ことばや行動というのは結局その人自身から自然と滲み出るものだ。
だからきっと私が覗いている彼の世界は紛れもなくホンモノで、自分勝手かもしれないけど"私の好きなチョンギョンホ"の一面が見える度嬉しくなるし、私はそうやって一生チョンギョンホという人間を完璧に理解しないまま理解できないまま愛していたい。
チョンギョンホはいつだって一番星のまま、
私の世界に光をくれる。
별...
何を燃やしてそんなに輝いているのか、いつまでそこにいるのか、どれくらい遠くにいるのか、私は何も知らないけれど、何も知らないからチョンギョンホのことが大好きでたまらない。
どこを切り取っても大好きなところばかりで自分でも笑えてきちゃうくらい、大好き。
結局そこに戻ってくる。
ある時
좋은 배우라는 말이 되게 어려운 말인데
좋은 배우가되기위해서는,
좋은사람이 되어야하는 것같아요.
いい俳優という言葉はすごく難しい言葉だけど
いい俳優になるためには、
いい人にならないといけないと思います
そう語り、
またある時、
'좋은 사람' 만들어 주셔서 감사합니다…
'좋은 배우' 로 보답 드리겠습니다…
『いい人』を作ってくださってありがとうございます…
『いい俳優』でお返しします…
そう綴った『いい人』であり『いい俳優』チョンギョンホのことが私はたまらなく大好きだから、
世界一眩く輝く星を道標にして生きて、
これからも、遠くて近い、近くて遠いこの場所で彼を応援していたい。
そう思うのです。
途方もなく広い世界で
目まぐるしく過ぎる時間の中で
国を越えて貴方を見つけられた私は、
貴方のことを愛している私は、
世界でいちばん幸運で幸福な人間だと思います。
ありがとう。チョンギョンホ。
あの日の彼のように空を見上げて呟いてみる。
いつか、一瞬でもいいから、貴方自身が自分のことを『いい人』であり『いい俳優』チョンスターだと自覚する日が来ますように。
光り輝く無数の星を選び取る自由と楽しみが貴方の世界にありますように。
健康と幸福がいつだって貴方の傍にありますように。
私の愛が光となって貴方の夜を少しでも照らせますように。
最愛俳優 チョンギョンホ。
私の一番星。私のスーパースター。
チョンスター、
お誕生日おめでとう。
별은...?