きみのおめめ 路線バスに揺られて #9
週に一度、習いごとへ行くために5歳の娘と路線バスに乗る。毎週娘とふたりで15分ほど揺られ、たくさんの経験をさせてもらっている。
バスには到着予定時刻があること、さまざまな理由で遅れたり、はやく到着している場合があること。
バス停に乗るときも降りるときも、自転車や人が飛び出してこないか注意してみること。
バスの中はみんなの空間だから、ありさんの声でおしゃべりすること。たくさん人が乗っていたときは、知らない人の隣でも(私が隣に座れずさみしくても)声を掛けて座ること。
ボタンを押すと、バスが停まってくれること。押したくても先に押されているときもあること。
目的地まで運転してくれた運転手さんに、お礼を伝えて降りること。
驚いたり、失敗したり、嬉しかったり、思い通りにいかず悲しくなったり。少しずつ外の世界を知って、ひとり立ちする練習をしている。
娘が社会に触れる機会をもらうたび、路線バスに揺られながら、私もいつか知らない誰かの助けになりたいと思う。
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