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働く、とは

先日、作品の委託販売でお世話になっている
高円寺にある文化的社交場ノルドベイク&クラフツさんの対話イベント
サンデーダイアログ(日曜対話)に参加してきました.

サンデーダイアログは、毎回店主さんが決めたテーマに沿って、答えのない、正解もない、結論を出さない、それぞれの考えを持ち寄って聞き合い、対話する会です.

6月のテーマは『働く』
テーマの発表があったとき、そのテーマに決めた理由を読んだとき、何かビビッと感じるものがあり、参加を決めました.

noteに書いたことがあったか定かではないですが、こぎん刺し作家として活動しているわたしは平日は建設会社に勤める会社員です.

働く、をテーマに話すとなったとき、わたしは自然と会社員としての自分のことばかりを考えていました.

わたしにとってこぎん刺し作家としての活動=働く、というふうには認識していなかった、ということです.
作家としての活動に責任をもっていないというわけでは決してなく、こぎん刺しの仕事がわたしにとって癒され、心豊かにしてくれているものだから、針をもっているとき、それは働いているというふうには感じていない...
これは今回の対話の中で大きな気づきとなりました.

こぎん刺し作家としての活動ももちろん仕事ではあるわけですが、
働くことに費やしている時間の多くが、会社員としてのわたしであり、それによって得る収入もまた会社からのお給料がその多くを占めていて、それがイコール働く、に結びついたのもまた事実です.

対話の中の質問として、
何のために働いているのか?という問いがありました.
人生でこの質問をされるのは2度目です.
就職活動のときのグループディスカッションのテーマがまさにこれでした.
学生だったので正確には何のために働くのか?でしたが...

当時のわたしが何と答えたかというと、いま思い返すと恥ずかしいのですが、
働くという感じは人を動かす(人が動くとも)と書くので、人の心を動かすために、人の心を動かすような仕事をしたい、
とそんなようなことを話した記憶があります.

すごいイキってますよね笑

会社員になって12年目ですが、当然きれいごとばかりではなく、何のために働いているのか?は少しずつ変化してきています.

わたしはお店を開くという夢があります.
雑貨屋さんを開く、というのは昔からの夢ですが、作家活動を通して、自分の好きなものにかこまれながら、そして今の自分のようなつくり手が自分を発信できるような場所づくりをしたい、とその夢は少しずつ変化しながらもずっとわたしの中にあります.

お金のために働いています

というと何となく聞こえがよくないように思うかもしれませんが、お金は大切です.

好きなお洋服を着たり、
子どもを育てるにも(わたしには2人の娘がいます)
家族でおいしいものを食べるのにも、
そして、お店を開くという夢を叶えるにも...
たくさんのお金が必要です.

だからわたしは今、毎日を楽しく過ごすための、夢を叶えるためのお金を貯めるためにはたらいています.

でも、夢を叶えるためのお金を貯めるために一生懸命会社で働くと、こぎん刺しをする時間が減っていきます.
こぎん刺しを仕事にしていくために働いているのに、働くとこぎん刺しができない、というのが今のわたしの最大の悩み.

こぎん刺しの時間をつくるために、もう少し時間的拘束の少ない仕事に転職してみては、とのアドバイスもありました.
転職も体力のいることだし、何より転職して今の収入よりもアップすることはまずないのでそれは夢を叶える近道じゃないよなぁ、とか、そんな悩みを対話に参加された皆さんと共有させていただきました.

この日いただいたいくつかのアドバイスでわたしが優先して取り入れなくてはいけないな、と思ったのは、
『苦手なことは誰かに頼ること』
です.
建築の仕事もこぎん刺しの仕事も何となく自分がすべて把握しておきたいのと、昔から無駄に責任感が強くて人に頼ることが苦手なのですが、時間は有限です.
アウトソーシングできるところは積極的に人に頼っていかないと、と思いました.

会社員としての仕事が忙しくて疲れているとき、ふと開いたSNSに日々手仕事をたのしんだり、手の込んだ料理をつくったりしている投稿をみると、これでいいのかなぁ、なんて思ったりもして、ダブルワークしながら心のバランスを保っていくことの難しさを感じたりしています.
きっとないものねだりなのでしょうけれど...

対話の中で、

会社員と家事・子育てと作家、どれかひとつしか選べません、と言われたらどれを選ぶの?

と聞かれました.
急遽の質問ですよね.

答えは、
こぎん刺し作家としてのわたしです.

母親を選ばないからって子育てを放棄するわけじゃないですよ!

でも、会社にはたくさんの社員がいて、子育ては夫というパートナーがいます.
でもzizi no ieのこぎん刺しはわたしにしかできない.

イキって、人の心を動かすことが働くことだ、といった学生時代のわたしに言いたい.
かっこつけて言ったけど、今もそれは変わってないよ、って.
自分の手で生み出したもので誰かの心を動かせたら最高じゃん、って.

究極の問いに対して即答できたことに自分でも少し驚きながら
もう道は決まっているんだ、
そんなふうに感じた日曜日でした.

7月のサンデーダイアログのテーマは『結婚』だそうです.
気になる方はノルドベイク&クラフツさんのSNSへ

今回はいつになく真面目な内容でしたね笑

それでは、また!

名物のキャロットケーキ.

オマケ写真
ノルドベイクさん名物のキャロットケーキ.
お豆腐クリームが挟まっていて絶品なのです.
ぜひご賞味あれ〜!!!

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