布と糸の相性を探る
こぎん刺しをする皆さんはお気に入りの布や糸がありますか.
今日はちょっとマニアックなお話です.
わたしはこぎん刺しは模様がシュッと縦長になる方が好みなので、布はこぎんドゥエルを使うことが多いです.
布については過去の記事を参考にしてみてください.
こぎんドゥエルにどんな糸で刺すか.
こぎん糸にも8本合、10本合、12本合などいろいろな太さのものがあり、8本合のこぎん糸は比較的手に入りやすく色も豊富なものが多いです.
わたしは布目に対して糸がみちみちしている方が好きです.
これはあくまで好みの問題なのですが、個人的にはこぎんドゥエルに8本合の糸は少し細すぎる気がします.
逆に12本合(佐藤陽子先生のこぎん糸など)は太すぎる気がします.
12本合は上手に運針できないと刺している間に糸が毛羽立ってきてしまいます.
(単にわたしの技量不足なのですが...)
そして太いので次の段の布目に糸がはみ出してきて、刺す段を見失いがちです.
みちみちしすぎて一目があまり際立たないような気もします.
そこで行き着いたのは
こぎんドゥエルには10本合のこぎん糸!
ということです.
比較的入手しやすいものですと、虹色工房1chiさんのこぎん糸は10本合です.
カラーバリエーションが豊富なところがうれしいですが、人気なので常に在庫があるとは限りません...
【虹色工房1chi】
https://1chi.jimdofree.com
また、青森県弘前のつきやさんにも10本合のこぎん糸がありますが、オンラインで購入することができないのと8本合に比べるとカラーバリエーションが少ないのでデザインが限られます.
これまでは10本合で刺したいときはつきやさんの未晒し糸で刺していましたが、やっぱりいろいろな色の糸を使いたい...
そこで思い切って自分で染めてみることに...!
ゴールデンウィークに初めて手染めに挑戦してみました.
みやこ染のコールダイオールを使いました.
染め上がりがこちらです.
※初めてのことでアワアワしすぎて染め過程の写真をぜんぜん撮っていませんでした.
低温でも染まる染料なので、濃くは染まりませんでしたがムラもほとんどなく染めることができました.
そしてこぎんドゥエルに刺してみたのがこちらです.
正直、写真では8本合と12本合との違いをお伝えすることが難しいですが、刺してみた感想としては、やっぱりこぎんドゥエルには10本合がしっくりきました.
刺しあがりと刺しやすさのバランスが◎です.
手染めは手間がかかりますが、練習すれば自分好みの色にできるので、またトライしてみたいです.
今回は無計画に染めたので大量の青い糸ができてしまいました...!笑
お声がけいただければおすそ分けいたします.
作品を自分好みに、そして美しく仕上げるために布と糸の相性は大切だと思います.
皆さんはどんなこぎん刺しがお好みですか.
ぜひ教えてください^^!
ちなみに見本で刺したこの模様は古作こぎんの模様に
オリジナル図案「ハナミズキ」を組み合わせた模様です.
今回は布と糸の相性についてお届けしました.
それではまたお会いしましょう!
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