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布による模様のちがい

こんにちは!
更新が滞っていて前回の記事からだいぶ時が経ってしまいました.

まだまだ暑い日は続いていますが、秋の虫の声も聞こえてくるようになり季節の移り変わりを感じる今日この頃です.

さて今日は布による模様のちがいについて.

こぎん刺しは布目を数えて刺す刺し子技法なので、平織の布であれば刺すことができます.
布についての記事で触れたように、こぎん刺しの布にはさまざまなタテヨコ比のものがあります.

つまり、同じ図案を刺しても模様の見え方がちがってくるということです.

吉祥文様でもある扇.
末広がりで縁起がよいので友人への贈り物として扇の模様を施したものを作りたいと思いました.
こぎん刺しには扇の模様はないので図案を描くことに.

図案を元に刺したものがこちら↓

コングレス(タテヨコ比1:1)に刺したものです.
どうでしょうか、扇にみえますか?

ところが次の写真はどうでしょうか↓

これはこぎんドゥエル(タテヨコ比1.3)に刺したものです.
扇に、みえるでしょうか...?
貝殻のようにも見えます.

幾何学模様のような図案ではタテヨコ比が変わっても雰囲気が変わってくるだけですが、その図案自体に決まった形があるものはタテヨコ比が変わることでちがうものに見えてしまいます.

わたしのオリジナル図案の中にリース模様やこぎんのりんごシリーズがあるのですが
こちらも同様で、リースやりんごの形を丸く見せるために刺す布によって図案を変えています.

コングレス用の図案をこぎんドゥエルに刺すと細長いリースになり、逆にこぎんドゥエル用の図案をコングレスに刺すと潰れたりんごになってしまいます.

模様の見え方に加え、できあがりの図案の大きさにも同じことが言えると思います.
図案の大きさができあがりの大きさと同じわけではありません.
なので実際刺してみるとこんなに大きかった!(小さかった)ということがあります.

どんな布にどんな図案を刺すか、刺し始める前にどんな仕上がりになるかを考えることが大切です.


今日はそんな布による模様の見え方のちがいについてのお話でした^^

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