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こぎん糸はほぐすのか問題

今日は糸のことを書こうと思います.
noteをはじめたときにどこかで書こうと思っていた内容です.

こぎん刺しを始めたとき、最初にフェリシモさんのキットを購入しました.
最初に届いたのはミニバッグのキット.
今思えば初めてにしてはレベルの高いものを選んでしまったかもしれません.

こぎん刺しに使う糸はこぎん糸というこぎん刺し専用の糸で、普通の刺繍糸とはちがいます.
普通の刺繍糸と何がちがうのか.
大きな特徴で言えば撚りが強いです.
細い糸が8本だったり10本だったり、強く撚り合わさってできています.

わたしは刺繍はやらないので詳しくはないですが、刺繍糸は◯本どりのように糸をほぐして使うことが多いですよね.
糸をほぐして使うことを前提としているので、刺繍糸は撚りが甘いです.

さてキットの話に戻ります.
キットの説明書には
『糸を1本ずつ引き抜いてほぐしてそろえ直して使用します.』
と書いてありました.

こぎん刺しをはじめるために買った本には刺す前に糸をほぐすという記述はなかったのですが、説明書通りに6本合わせになっている糸をほぐすことに.

まず、こぎん糸なのでそれなりに撚りがかかっておりほぐすのにもひと苦労しました.
撚り直しもうまくいかず、糸目が割れてしまった部分もあり仕上がりはあまりきれいにいきませんでした.

その後教室に通ったりいろいろな本を読んだりしてわかったこと.

こぎん糸はほぐさない!

刺繍糸は色が豊富だったり、光沢のあるものがあったりして作品によっては刺繍糸を選択することもあります.

メーカーによって撚りの強さにちがいはありますが、こぎん糸と呼ばれるものは合わさった糸をほぐして(ばらして)使ったりしません.

(また、これは別の機会に書こうと思いますが、布目の細かな布に刺す場合に刺繍糸をほぐして何本どりかにして撚り直してから刺すことがあります.)

撚りが甘いこぎん糸は刺繍糸のようにほぐすことができるものがありますが、こぎん刺し専門店で売られているような撚りの強いこぎん糸はほぐそうとしても難しいです.

オリムパスのこぎん糸とDARUMAのこぎん糸を並べてみました.
オリムパスのこぎん糸は撚りが甘いのがわかります.
6本が撚り合わさっていて刺繍糸にかなり近いのでほぐそうと思えば刺繍糸のように扱うことができます.
DARUMAのこぎん糸は撚りが強めです.
8本合わせですが撚りが強いので6本合わせのオリムパスに比べても細く見えます.
こちらはほぐして使うのは難しいです.


今となっては当たり前、と思うことも当時は糸の扱いひとつにも悩んでいました.
こぎん刺しビギナーの皆さんにとってのお悩み解決の一助になればうれしいです.

糸についてはまた布のときのようにいくつか紹介したいと思います.

それではまたお会いしましょう!

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