中脳について
こんにちは。今日は新しい気づきがありましたので中脳について書いていこうと思います。
中脳は脳幹の1つ・・・ですよね。
生命の維持、意識、呼吸、循環、など重要な役割を担っています。
中でも中脳は視覚、聴覚、眼球運動に大きく関与しています。
その他にも重要な機能がありますが今回はこの視覚、聴覚、眼球運動について書いていこうと思います。
この🔴で示した部分はなんだと思いますか?
・・・・・そう中脳の上丘といわれる部分です。
この上丘は何をしているか!?・・・・というと。
視覚に関係している部分。と言うことになります。
上丘に視覚の情報が集まりどこかに情報を送るということになるのですが。
この送り先はどこか・・・・・・・・というと視床に送られます。
視床は嗅覚を除き、視覚、聴覚、体性感覚などの感覚入力を大脳皮質へ中継する重要な機能をつかさどっていると言われています。
では視床のどこに送られるのでしょうか?
実はその場所は決まっています。
なぜなら視床は核の集まりだからです。
灰白質が固まって一つの塊になっているのを神経核と言います。ですので視床は情報を処理する核が集まってきてます。
このT1画像の灰色の部分が神経核が集まっている部分なので視床も核の集まりというのがわかります。
上丘から送る場所は3つ。いずれも視床の後方に情報が行きます。
上丘は浅層、中層、深層の3つあるそうです。
1番後方の PULは 眼球運動。 サッケードに関与
その次が LPで 聴覚、体性感覚 音の方を感知し方向を探索
1番手前が LDで 情動の発現 価値に基づく視覚探索
今回の着目は上丘と視床のLDの関係です。
視覚のやり取りなのになぜ情動が入ってくるのか!?
それは尾状核と黒質網様部が関係しているようです。
猿への実験。
価値情報を伝達していると考えられる尾状核から黒質網様部の神経回路を選択的に活性化をさせたところ、眼球運動を調節する中脳の上丘で神経活動が亢進された。つまりターゲットへの眼球運動が誘発されたと言うことである。このメカニズムは価値に基づく効率的な視覚探索を行うことに寄与していると考えられる。
つまり情動に関わっているということがわかる。
視床は中継点で情報を大脳皮質に送る役割がある。基底核との関係も密であるためこの関係性を知っておくことは臨床で必要であると思われます。