
【ライブレポ 3】2024/12/31 ももいろ歌合戦2024 @日本武道館
今年で8年目を迎えたらしいももいろ歌合戦。日本の大晦日の風物詩にまでなろうとしているこのイベントに今年初参戦してきました。
例年のカウントダウン形式から変更し、14時から19時までの5時間にわたる公演で、ももいろクローバーZが主催し、紅組(百田夏菜子・高城れに)と白組(玉井詩織・佐々木彩夏)に分かれて競演。氣志團や超ときめき♡宣伝部がオープニングを飾り、松崎しげると百田夏菜子のコラボレーションがフィナーレを締めくくりました。
様々なジャンルのアーティストが一同に会して繰り広げられた夢のような壮大なエンターテイメントをレポしていきます。
※どうしてもアイドル観点での話が多くなってしまいますがご容赦ください。
出演者・演目
エモすぎるステージの数々に余韻が抜けない、アイドルメドレー
総勢100人以上が参加し、16曲をノンストップで披露した「最強アイドルメドレー」。佐々木彩夏さんがプロデュースした、ここでしか見れないコラボの数々がステージを沸かせました。
個人的に印象的だったステージをいくつか紹介していきます。
とうとう可愛さに全振りした姿を見れた、百田夏菜子の「かわいいだけじゃだめですか?」
今年8月にデビューし、飛ぶ鳥を落とす勢いで一気にスターダムを駆け上がっていったCUTIE STREET(以下:「きゅーすと」)が登場し、デビュー曲の「かわいいだけじゃだめですか?」(以下:「かわだめ」)を披露。
下半期様々な大きいステージで披露してきた「かわだめ」ですが、ももいろ歌合戦でもデビュー4ヶ月とは思えない圧倒的に可愛いパフォーマンスを披露していました。
さらに今回は百田夏菜子さんとのコラボという豪華なステージが実現。
曲中のセリフ、「かわいいだけじゃだめですか?」を百田夏菜子さんが披露した際には会場の歓声は最高潮に。
百田夏菜子さん、そしてももいろクローバーはアイドルとして、かわいさで勝負するというより元気さやパフォーマンスの力で勝負をしてきた印象で、思えば可愛さを全面に出すようなパフォーマンスはあまり見たことがありません。
しかし国民的スターの可愛さは筆舌しがたいものがあるのは当然のことで、今日のステージではその可愛さを惜しむことなく発揮したステージでした。
この可愛さを持っていながらそこを武器にはせず勝負をしてきたももいろクローバーという存在の凄みを見せつけられたステージでした。
候補生としての姿が重なって号泣する人続出の「LEAP HIGH」
「LEAP HIGH!〜明日へ、めいいっぱい〜」はME:Iを輩出したオーディション番組の「PRODUCE101 JAPAN GIRLS」(通称:「日プ」)の課題曲。
この日の「LEAP HIGH」のステージにおいてもっとも注目を集めたのはCUTIE STREETの桜庭遥花さん(推しすぎるのでぱるたんと呼ばせてください)。
なにを隠そう、上記「日プ」のファイナリストまで残った候補生でした。
その後CUTIE STREETとしてデビューしスター街道をひた走る彼女の練習生時代を彷彿とさせるステージがまた見れたことに感動です。
オーディション番組での「LEAP HIGH」の初披露時には個人評価の結果ステージには立てなかったぱるたん。
そこからファイナルステージでのサイドのLEAP HIGHでは投票順位により後列でのパフォーマンス、そして今回まさかの3回目の披露で個人パートを歌う姿に全ぱるたん推しが涙したに違いありません。
あらためてデビューしてくれたことに感謝しつつ、2025年も桜庭遥花の活躍から目が離せません
タイムスリップしたのかと疑う、48グループの楽曲
10数年前に48グループを見ていた方なら知っているであろう楽曲のカバーが披露されました。
まずは、みるきーこと渡辺美優紀さんと、あーりんこと佐々木彩夏さんの2人が披露した「わるきー」。
天性のあざとさを持つみるきーのために秋元康先生が書き上げたソロ曲。
今でもNMB48の現役メンバーが披露するほど紡がれ続けている名曲です。
今回は衣装も当時の衣装で、しかもあーりんとのコラボ。
ROUND1のCMでピンポン玉を持ち上げるみるきーに心を射抜かれていた十数年前を思い出し、さらに平成の最強アイドルあーりんのわるきーも見れるという贅沢すぎるステージで、プロデュースしたあーりんのセンスに感服です。
そしてもう一曲はAKB48の「初日」。
シングルの表題曲でないため有名ではないかもしれませんが、秋元先生からアイドルへの応援メッセージが込められた隠れた名曲です。
なんとこのステージにこの曲のオリジナルメンバーの柏木由紀さんが参加!
オリジナルメンバーの柏木由紀さんが大勢のアイドルを引き連れて披露する「初日」からアイドルという存在の力強さをひしひしと感じました。
AKBを卒業なさった今、ゆきりんの初日が見れるのはももいろ歌合戦しかありません。この企画への感謝が止まりません。
個人的にはいぎなり東北産の「初日」が見れたこともなんとも嬉しいことでした。
「初日」という曲はすべてのアイドルに向けられた曲でまたいろんなアイドルさんの「初日」が見れたら嬉しいです。
個人的2024年No.1のアイドルソング「絶対アイドル辞めないで」
「絶対アイドル辞めないで」は指原莉乃さんプロデュースの=LOVEさんが今年出したシングル曲。
TikTokでもバズり、「絶対アイドル辞めないで」というパンチラインから注目を集めた一曲。
オタクという存在、オタクの心情をここまできれいに言葉にできるのかと唸ってしまう歌詞、切ない気持ちになるメロディ、そして=LOVEメンバーの歌唱力に引き込まれ2024年後半の個人的ベストアイドルソングです。
※音楽に関しては全く詳しくないのですが、「絶対アイドル辞めないで」がなんで切なく聞こえるのか、解説してくださっていた動画があってこれがとてもわかり易かったのでぜひ一度御覧ください
そんなわけで=LOVEに今年急にハマりだしたので、2025年に絶対どこかで見に行きたいと思っていたのですが大晦日に見ることができました。
メンバーカラーの衣装で登場した=LOVEさん。ブーツまでメンバーカラーのものを着用していて、他のグループにはない細部までこだわられた衣装に驚きました。
楽曲が始まればさすがの歌唱力。
ラスサビの佐々木舞香さんの「これは報われないおとぎ話」というパートがあるのですが、このパートを聞くために2024年生きてきたと言っても過言ではない。除夜の鐘以上に人間の煩悩を吹き飛ばしてくれます。
この曲は多くのアイドルがTikTokで笑顔で踊っていますが、聞けば聞くほど切ない曲で決して笑顔が似合う曲ではない。
世間での流行とは裏腹に、本家のパフォーマンスでしか得られないものがある曲です。サビだけ知っているという方はぜひYouTubeでフルで一度見ていただくことをおすすめします。
聞き終わったあとに高揚感とは違う、悲しさとも違う、不思議な温かさを残してくれる名曲、「絶対アイドル辞めないで」。
2025年もこの曲を見るために現場に足を運びたいとおもいます。
ちなみに同じくステージに出ていた妹グループの≠MEさんも素敵でした。
イコノイジョイ(=LOVE、≠ME、≒JOYの総称)には今まであまり触れてきませんでしたが、これがきっかけになりそうです。
まとめ:一時も観客を飽きさせない極上のエンターテイメント、推しグルの出番が短くても一度見に行くべき
アイドルのことを語りすぎて長くなってしまいました。
もっと取り上げたいステージがたくさんありました。
かっこよかったUNIS、迫力があり過ぎたHYDEさん、盛り上がりが凄かったヤバTなどなど、、
こういう様々なジャンルの方々が一同に会すライブというのは実はあまりありません。
合同コン、対バンは同じジャンルで組まれるし、フェスは結局好きなジャンルに偏ってしまったり、
様々なジャンルの方々が集まると色々な刺激があって面白いです。
それだけではなく、楽曲披露の間に入る企画も観客が飽きないように練られているものばかりで来てくれた人に楽しんでもらおうという思いがとても伝わる素晴らしいエンターテイメントでした。
このようなイベントは1グループの出番はどうしても短くなるので、推しのグループの出番が少ないと行く気がなくなってしまうものですが、推しを見ていない時間もこんなに楽しいイベントはなかなかないので、大晦日は毎年ひましているという方はぜひ一度参加していただくことをおすすめします。
2025年の大晦日が今から楽しみで仕方がありません!