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7月期からの焔聖騎士について

はじめまして。蒸しパンと申します。

約1年前に友人の誘いを受け、当時の勤務地・石川で10年ぶりに遊戯王に復帰しました(現在は岡山でモブYPをやっております)。

さて、今回取り上げる【焔聖騎士】は2019年秋、ウォリアーズストライクで登場し、11期最初のブースターパックでテーマ化されました。

1枚初動からピーピングハンデスを含む3〜4妨害を構えられるということで、コ□ナ禍で公認大会が中止の中にあっても一際注目を集めたテーマの一つです。

《リンクロス》禁止ですっかり下火になったように思われがちですが、《ゾンビ・キャリア》や《ジェット・シンクロン》、《ブンボーグ001》などのチューナーを活用することで、《リンクロス》禁止前同様の展開力をなお保持しています。

当記事では応用展開として、状況に応じて選べる複数のルートを紹介し、2020年7月以降の【焔聖騎士】の新しい楽しみ方をご提案します。

構築について

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(オシャカードがちらほら………紹介する展開ルートは至ってマジメですので、ここで読むのをやめないでください(>人<;)💦)

採用カードについて

《焔聖騎士ーオジエ》

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仲間が出揃っていないこともあり、《終末の騎士》効果が本領を発揮するのはこれから…といったところ。とはいえ現状でも(1)効果で墓地に送ったデュランダルを手札から特殊召喚したリナルドで回収し、(2)どちらかにデュランダルを装備して導ローランをS召喚。(3)デュランダルの効果で蘇生したオジエと導ローランで《焔聖騎士帝-シャルル》をS召喚…という最低限の展開の起点になることは可能です。

《古聖戴サウラヴィス》

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単体で《夢幻泡影》と《エフェクト・ヴェーラー》を弾けるところに魅力を感じています。元々デッキに眠っていてほしいカードを多く採用しているため、抹殺を対策の中心に据えるのは難しいとも考えており、抹殺は《夢幻泡影》と《灰流うらら》対策に割り切って2枚のみの採用としました。

ちなみに、主な手札誘発の対策をまとめると以下の通りになります。

《灰流うらら》…墓穴と抹殺で計5枚
《夢幻泡影》…サウラヴィスと抹殺で計5枚
《増殖するG》…墓穴と灰流うららで計6枚
《エフェクト・ヴェーラー》…墓穴とサウラヴィスで計6枚
《幽鬼うさぎ》…墓穴3枚

《キリビ・レディ》

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突如として現れた救世主(?)。リンクトークンの代わりにもなる★1

ブリガンダインとの総入替えも考えましたが名称ターン1なので……(´・ω・`) ②の効果はオリヴィエを★4のまま場に出せたり、エクスパラディン特殊召喚から再度イゾルデに向かったりできるので、上振れや再始動の起点になってくれます。そこで気になるのが、《ネオスペース・コネクター》です。

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相方の《N・アクアドルフィン》がピーピングハンデス効果を持っているため、灰流うららを必ず受けてしまうことから、1枚始動でありながら今回は不採用としました。

このカードを採用するのであれば、《超量士ーレッドレイヤー》と《キリビ・レディ》はフル投入したいところです。

《盗人の煙玉》

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シャルルお気に入りの煙幕発生装置。素引きした場合はメインフェイズに装備⇒破壊、エンドフェイズは装備するだけにすれば相手メインフェイズにハンデスを狙うことができるため、実質1妨害としても使えます。

《脆刃の剣》

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イゾルデでオジエやオリヴィエを出したいシーンもたま~にあり、4枚目の装備魔法として採用。

定番は《リビング・フォッシル》や《メタルシルバー・アーマー》あたりだと思いますが、このカードがあれば後攻1killも可能になる(応用展開のところで詳述します)ので、このデッキを使う上では楽しみ方を増やすという大事な役割もあります。

《マインド・クラッシュ》

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噛み合い前提のオシャレ枠ですが、盤面を作る上でデッキからサーチする動きというのは現代遊戯王では欠かせないため、素引きしてもそれなりに仕事をしてくれそうです。(ただし先攻に限る…)

基本展開について

ここからいよいよ展開ルートを紹介していきます。最初に触れる基本展開については、Twitter上でも広く見かけるものと同様であることを念のため申し添えます。

一部省略している箇所もあるため、よく分からないな…というところがあればお近くの強YPにお尋ねいただくか、Twitter(@umm_mushipan)にてご質問ください。

必要札:イゾルデ成立要素(エクスパラディン、ネオスペースコネクターなら1枚)

(1)イゾルデの②の効果でリナルドを特殊召喚し、コストで墓地に送ったデュランダルを回収する

(2)モンスターにデュランダルを装備し、効果でオリヴィエをサーチする

(3)自身の①の効果でオリヴィエを特殊召喚する(コストはイゾルデでサーチしたカードが望ましい)

(4)イゾルデとオリヴィエでハリファイバーをリンク召喚し、①の効果でゾンビ・キャリアを特殊召喚する

(5)ゾンキャリとリナルドで武力の軍奏をS召喚し、効果でオリヴィエを特殊召喚する

(6)ハリファイバーと武力でアウローラドンをリンク召喚し、①の効果で幻獣機トークン3体を特殊召喚する

(7)ゾンキャリと幻獣機トークンでライブラリアンをS召喚する

(8)ゾンキャリの効果で自身を墓地から特殊召喚する(手札−1)

(9)ラドンと幻獣機トークンをリリースしてデッキからオライオンを特殊召喚する

(10)オライオンと幻獣機トークンで焔聖騎士導-ローランをS召喚する(手札±0)

(11)オライオンの効果で幻獣機トークンを特殊召喚する

(12)導ローランと幻獣機トークンでサベージをS召喚する(1ドロー)

(13)ライブラリアンとオリヴィエでシャルルをS召喚する

応用展開について

《リンクロス》禁止後も、禁止前と同様の盤面を手札1枚から展開できるということで一安心ですね。基本展開は見目麗しきシャルル様を拝むまでの過程に本当に一切のムダがありません。

が、このデッキの魅力はそれだけにとどまりません。イゾルデ成立後にあと1枚、リナルドまたはオリヴィエを加えることで複数のルートに分岐できる柔軟性も兼ね備えています。

冒頭に触れたとおり、当記事ではイゾルデ成立後、手札にリナルドまたはオリヴィエがある場合に取れるルートを応用展開として紹介します。

ルートA(シャルル+ゴッドフェニックス・ギアフリード)

マストカウンター前にGPGFを立てることができ、ライザーを再利用すれば更なる上振れも狙えるルートです。GPGF着地で召喚・特殊召喚×6となるため、サイドチェンジ後のニビルには要注意です。

(1)イゾルデの②の効果でオジエを特殊召喚する(オジエの①の効果でGFGFを墓地に送る)

(2)手札のリナルドを自身の①の方法で特殊召喚し、墓地から『焔聖剣-ジョワユーズ』を回収する

(3)場のモンスターにジョワユーズを装備し、ジョワユーズの効果でGFGFを墓地から回収する

(4)GFGFを自身の①の効果で特殊召喚する

(5)イゾルデとリナルドでハリファイバーをリンク召喚し、効果でジェット・シンクロンを特殊召喚する

(6)ジェットロンとオジエでガーデン・ローズ・メイデンをS召喚する

(7)自身の②の効果でジェットロンを墓地から蘇生する

(8)ハリファイバーとジェットロンでアウローラドンをリンク召喚する(幻獣機トークン3体特殊召喚)

(9)幻獣機トークン2体をリリースし、デッキからオライオンを特殊召喚する

(10)メイデンとオライオンでシューティング・ライザー・ドラゴンをS召喚し、自身の①の効果でレベルを「3」に調整する

(11)ライザーと幻獣機トークン2体で焔聖騎士帝-シャルルをS召喚する

ルートB(シャルル+クリスタル+ハリファイバー)

かなりロマン寄りではありますが、一度は通してみたいルートです。展開過程で最大4体しか並ばないので、素引きしたGFGFによる各種誘発ケアが可能です。

(1)イゾルデの②の効果でリナルドAを特殊召喚し、コストで墓地に送った『焔聖剣ーデュランダル』を回収する

(2)手札のリナルドBまたはオリヴィエを自身の①の方法で特殊召喚する

(3)デュランダルを場のモンスターに装備し、デッキからアストルフォをサーチする

(4)イゾルデとリナルドB(またはオリヴィエ)でハリファイバーをリンク召喚し、①の効果でオライオンを特殊召喚する

(5)アストルフォを自身の①の効果で特殊召喚する

(6)オライオンとアストルフォで武力の軍奏をS召喚し、オライオンの効果で幻獣機トークン、武力の効果でオライオンを特殊召喚する

(7)オライオンと幻獣機トークンでガーデン・ローズ・メイデンをS召喚する

(8)メイデンと武力の軍奏でクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンをシンクロ召喚し、そのままリナルドAと合わせてシャルルをS召喚する

(9)メイデンの②の効果でクリスタルを蘇生する

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(10)相手ターンにハリファイバーの効果でフォーミュラ・シンクロンをS召喚扱いで特殊召喚し、フォーミュラ・シンクロンとクリスタルでサテライト・ウォリアーをシンクロ召喚する(1ドローと相手フィールド上のカードを3枚まで対象として破壊できる)

ルートC(意外性バツグンの後攻1kill)

条件:相手フィールド上に攻撃力2000以上のモンスター

初見殺しの一言に尽きます。ジャンケン弱い方は是非メインから採用してみてください笑

(1)イゾルデの②の効果でリナルドAを特殊召喚し、コストで墓地に送った脆刃の剣を回収する

(2)手札のリナルドBまたはオリヴィエを自身の①の方法で特殊召喚する

(3)イゾルデとリナルドBまたはオリヴィエでハリファイバーをリンク召喚し、①の効果でオライオンを特殊召喚する

(4)リナルドAを素材にリンクリボーをリンク召喚し、続けてリンクリボーを素材にセキュア・ガードナーをリンク召喚する

(5)ハリファイバーとオライオンでアウローラドンをリンク召喚し、①の効果で幻獣機トークン3体を攻撃表示で特殊召喚する

(6)攻撃力2000以上の相手モンスターに脆刃の剣を装備し、幻獣機トークンで攻撃する(1回目)

1回目の攻撃による反射ダメージは、セキュア・ガードナーによりこちらだけが免れることになる。また、こちらはダメージを受けていないため、脆刃の剣も墓地に送られることなく場に残る

(7)幻獣機トークンで攻撃力2000以上の相手モンスターに攻撃する(2回目)

今度はお互いに4000以上のダメージを受けることになるが、相手は既に死んでいる

ルートD(シャルル+サベージ+3ドロー)

展開途中の4ドロー(※実質3ドロー)は文句なしで強力。GFGFかマイクラ引けますように…。

(1)イゾルデの①の効果でオジエをサーチする

(2)イゾルデの②の効果でリナルドAを特殊召喚し、コストで墓地に送ったデュランダルを回収する

(3)手札のリナルドBまたはオリヴィエを自身の①の方法で特殊召喚する

(4)モンスターにデュランダルを装備し、効果でアストルフォをサーチする

(5)イゾルデとリナルドBまたはオリヴィエでハリファイバーをリンク召喚し、①の効果でゾンビ・キャリアを特殊召喚する

(6)ゾンキャリとリナルドAで武力の軍奏をS召喚し、効果でゾンキャリを特殊召喚する

(7)ハリファイバーと武力でアウローラドンをリンク召喚し、①の効果で幻獣機トークン3体を特殊召喚する

(8)ゾンキャリと幻獣機トークンでライブラリアンをS召喚する

(9)ゾンキャリの効果で自身を墓地から特殊召喚する(手札−1)

(10)ラドンと幻獣機トークンをリリースしてデッキからオライオンを特殊召喚する

(11)オライオンと幻獣機トークンで焔聖騎士導-ローランをS召喚する(手札±0)

(12)オライオンの効果で幻獣機トークンを特殊召喚する

(13)導ローランと幻獣機トークンでサベージをS召喚する(1ドロー)

(14)手札からアストルフォを特殊召喚し、アストルフォとゾンキャリでたつのこをS召喚する(1ドロー)

(15)たつのこと手札のオジエでシューティング・ライザー・ドラゴンをS召喚する(1ドロー)

(16)ライザーの①の効果でエクスパラディンを墓地に送り、レベルを4に調整する

(17)ライザーとライブラリアンで焔聖騎士帝-シャルルをS召喚する

行く手を阻む手札誘発について

(1)イゾルデ成立前

(2)イゾルデ成立後(②の効果)

(3)ハリファイバー特殊召喚成功時

相手が手札誘発を持っているなら、上記いずれかのタイミングで確実に飛んできます。(1)に関してはリカバリー札が多いため、スルーされることがほとんどだと思います。例外としてネオスペース始動の場合があります。(2)もチューナーさえ供給できれば煙玉を携えたシャルル単騎までは可能なのでまだゲームになります。

問題は(3)…ですよね。リカバリーできるのはチューナーを素引きしており、かつ召喚権を温存している、など状況がかなり限られます。しかし、ハリファイバーに手札誘発が集中することを逆手に取ることも出来なくはないです。もし墓穴等を持っていない場合にはルートAを基本に、ハリファイバーを介さずにGFGFを出したり、オジエの項に記載した方法でシャルルを立てにいくのがよいでしょう。
一か八かでハリファイバーまで突き進む場合は、なるべくデュランダルや自己SSモンスターを温存しておき、《虹光の宣告者》や《焔聖騎士導-ローラン》を立ててターンを返せるくらいの保険はかけておきたいところです。

おわりに

1枚始動からアドを稼ぎまくるカード群と、それを防ぐ手札誘発が登場し競演するようになった結果、「ジャンケンゲー」とか「運ゲー」と言われることもある現代遊戯王ですが、本当にそのままなら遅かれ早かれ廃れるのは目に見えている気がします。

個人的には4月に登場した《三戦の才》や《禁じられた一滴》などにより、読み合い、差し合いは更に奥深さを増すものと期待しています。

現在取れる強い動きのほとんどがハリファイバーにおんぶに抱っこであるのは間違いないですが、今後ハリファイバーに頼らずとも強い、楽しいと思える【焔聖騎士】新規カードが登場することに期待したいと思います。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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