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イチローの教え
今日は僕が愛して止まないイチローの教えです。
エピソードが沢山ありまくるのでどれを話そうか迷いますが、今回は第1回WBCの時の話をさせてもらおうかと思います。
WBCとは国対抗で野球世界一を決めようという大会で、サッカーでいうところのワールドカップと同じです。
なので、海外(主にアメリカのメジャーリーグ)で活躍している選手も『チームジャパン』としてユニフォームを着るのですが、これはあくまでも『国の誇りを掛けた戦い』であって全く収入にはなりません(優勝すれば幾ばくかの賞金は入ります)。
野球のシーズンというのは大体4月〜10月の半年間で、11月〜3月はオフシーズンとして余暇を楽しんだり調整をする期間なのですが、WBCはシーズンと被らないようにするため1月〜3月に日程が組まれます。
つまり、WBCへの参加を表明したら余暇を楽しんだりマイペースでの調整ができなくなるということです。
さらに、アメリカは契約が厳しいので、怪我などを考慮してチームからのOKが出ないこともザラです。
もちろん、日本野球連盟としては世界一になるために全ての日本人メジャーリーガーに声を掛けましが、返事はなんと全員参加NG。
WBCという大会自体も第1回目ということで、そもそも大会としての価値があまり高くなく『無益な誇り』よりも『チームとの契約』や『選手としての生活』を優先したということになります。
しかし、イチローだけは違いました。
彼は『本当に世界一を決める大会なのであれば、選んで頂いたことは大変光栄なことだし、選ばれなくても参加するつもりです。』とコメントし、誰よりも早く日本代表への参加を承諾。
リーダーとしてチームを引っ張り世界初の野球世界一の快挙を成し遂げました。
このエピソードだけでも十分カッコいいのですが、イチローが信条にしているスタイルを言語化してくれいる方がいたので紹介します。
『イチローは何も教えようと思っていない。しかし、イチローに教えられた人は多い。おそらく彼は、ただ受け身で教えられるのを待っている人には、何も教えることができないと考えているのだろう。挑戦すること。続けること。ブレないこと。謙虚であること。これからもイチローは、その最高のお手本であり続ける。私たちが、前に進もうという意志を持つ限り。』
第1回WBCはまさしくこの言葉の体現だと思います。
実際グラウンドでは後輩たちに指導をするようなことはあまりなかったのですが、普段とあきらかに違ったことは、喉が枯れるまで声を出し誰よりも歓喜に満ちた喜びを爆発させていたそうです。
指導者ではないがリーダーとしての役割は理解していて、チームメイトが必要としている背中を演じていたイチロー。
こんなカッコいいリーダー他にいないと思います。
多くを語らなくても仲間がついてくる人は本当に偉大だと思います。