計画を立てる意味
今日は『トップエリートほど当日使わないプレゼン資料を作り込む』という記事から抜粋させて頂きました。
僕も研修などを行う時の資料は結構作り込む方です(自分をトップエリートなどとは思っていないのでそこは悪しからず…)
オリジナルの研修をサラから作ると完成までに大体30時間ほど掛かります。
確かに効率は悪いのですがこの時間を無駄だと感じたことはありません。
でも僕の場合は、プレゼン資料の作り方を独学で学んできたので、うまくいった時の研修作りを型にしていったら自然とこういうスタイルになりました。
では、なぜ仕事ができるはずのトップエリートが『使わない資料を一生懸命作る』のか?
そもそもTEDやYouTubeなどアウトプットできる場所が増えたことで、プレゼン需要というのは年々高まりを見せています。
競争率が上がればノウハウも出来上がっていくため、成功者の共通点を”極意”として模倣することができます(僕の『うまくいった時の研修作りの型』なんかとは別次元です!笑)
その中の”極意”の1つに『最初のプレゼンでは用意した資料を使わない』』というのがあります。
どういうことかというと、資料を作る時は数字だったり言葉遣いだったりフォントだったり、細部にまで注意を払い全力で完璧な資料を用意します。
トップエリートと呼ばれる人たちは、どんなプレゼンであろうがこの作業を端折ったりすることはありません。
しかし、プレゼンを行う時は相手の目を見ながら魂同士でやりあわないと信頼を築けないため、手元の資料を見てまごまごしている余裕なんてないのです。
視線・声色・ジェスチャーを駆使し、全身全霊で相手と向き合う。
資料を使うことがあるとすれば、不足の事態が起きたり確認する必要性が生じた際に使う程度。
逆説的に言えば、そうやって資料作りもプレゼンも全力で取り組むからトップエリートになれるんだと思います。
以前僕が読んだビジネス書にこのようなことが書いてありました。
『年間計画を立てた者が計画通りに事を成す確率は10%以下だ。つまり、計画なんて不要という事。しかし、間違っていはいけないことは ”計画を立てる行為”には意味がある。』
計画の達成率が10%以下の理由は、未来が読めないということもありますが、それ以上に”自分が立てた計画じゃない”というのが一番です。
これは僕たちにも言える事で、店舗の予算も月間の施策も本社が用意してくれています。
つまり、誰かが立てた計画を遂行しているだけということ。
その場合、予測が変わった時の軌道修正ができません。
そのため、間違ったベクトルのまま計画を遂行してしまい、達成率が極めて低くなってしまいます。
しかし、計画を立てた者であれば軌道修正をすることができます。
だから、計画自体に意味はないけど計画を立てることに意味はある。
プレゼンも同じだと思います。
全力で資料を用意したから資料を見なくてもプレゼンができるのであって、使わないなら作らなくていいという間違った効率を追い求めた瞬間、その人は仕事のクォリティーも成長のスピードもストップしてしまいます。
この記事と考察を経て僕が最も強く感じたことは、良い仕事の裏には全然目立たなくて誰からも評価されない作業があるということ。
そして、それができる人しかトップエリートにはなれないし、トップエリートにならないにしても世の中に必要とされる人材にはなれないと思いました。