怖い理系の研究室のお話 (第1話 研究室選び)
皆さん,コールミントと申します. (初めてブログみたいなものを書きます(汗))
注:この記事は理系の人向けに書いているので,文系の人は少しわからないかもしれません.また,私は情報系の研究室なので,化学系や生物系とかは事情が異なるかもしれません.(他分野の研究室の方がブラックの記事をよく見る...)
いきなりですが,理系の大学生が3回生〜4回生になる時に直面するイベントはなんだとおもいますか?
それは,研究室選びです
学部卒の人は約1年間,修士卒の人は約3年間所属することになる研究室選びのことです.しかし,この研究室選びは何故か適当に決めてしまう人が多いんですよね.コールミントは,研究室を選ぶ際に絶対にやってはいけない選び方をしてしまったので,学部生時代は地獄のような生活になってしまいました.
時間が巻き戻せるなら,巻き戻してほしい!
こんなことを思っても,時間は帰ってこないので,次の犠牲者ができるだけでないように,この記事を書こうと思いました.以下の感じでこれから連載形式で記事を書いていこうかなと思います.
・研究室の選び方 (私個人のオススメのやり方)
・ブラック研究室の特徴と内情
・ブラック研究室に入ってしまった時の対処方法
以上の内容を書いていきたい,(予定は変わるかもしれないけど...)
まずは 研究室の選び方について
皆さん,研究室を選ぶ上で一番大事なことはなんだと思いますか?この点は,人によって異なりますし,他のサイト様の記事を見てもそれぞれ異なる点を挙げています.ここでは,あくまで私がオススメする順番について書きます.この順にするとまあ,間違いはないかなと考えられる順番です.それは...
1. 先生との相性
2.研究室の雰囲気
3.研究内容
4.その他
だと私は思います.
・なんでこのような順番にしたか
先生との相性と研究室の雰囲気.最初のこの2つは絶対に考慮しなければならない点です.実は後に後述するブラック研究室はほぼ,この2つが原因となって発生しているためです.具体的なブラック研究室の特徴は,次の記事に書く予定ですが私が前に所属したことある研究室の内容を書きます. (あんまり書くと身バレするかもしれないので,研究分野等は身バレしそうなので書きません)
・私が学部生の時に所属していたある研究室の特徴
・コアタイムあり:10:30~17:30
・いくつかグループがあって,学生の配属はその内のどれか
・私の所属していたグループは,週1回の全体ゼミ,週1回のグループMTGを義務 (他グループでは個別MTGあり)
・研究費はまあまあある方
・研究室のイベントはまあある
↑ここまでは普通,これ以降やばい
・研究室の教員は5人(教授3人,助教2人)だが,最年長の教授(この研究室の創設者)が一番権力を持っている.助教以外を下のように例にして示すと
・A教授 (定年退職済み)(実質的に研究室のボス) (何年かまで名目上の指導教員)
・B教授 (大学のデータ上における指導教員)(40代中盤)
・C教授(大学のデータ上における指導教員)(40代中盤)
このようになっている.研究室のサイトを見ると指導教員はB教授とC教授がボスのように見えるが,実際は未だにA教授が実権を握っていると言われても過言ではない.(因みにA教授の立場は,サイトでは補佐的な立場になっている) A教授がこの研究室の悪の元凶であり,数多くのパワハラ事件が起こった.(今も)
・研究室無給労働イベント これはあの研究室で数多く発生した,研究室内無給イベント労働の一覧である.因みに前研究室は人件費にお金を使わないことがモットーらしく,大学公認のTA以外は無給労働となっていた.
・メールサーバー管理 (サーバーがダウンした時は,土日でも強制出勤)
・後輩の指導 (選抜メンバーのB4, M1, M2がB3の相手の授業を実施)
・イベント係 (数多くのイベントを実施する係やが,年間の飲み会が6回以上,研究室旅行1回,あといろいろ)
・卒論指導 (普通の研究室は卒論とかの学位論文系は少なくとも,教授が添削・指導していると思うが,あの研究室ではM1,M2が全て卒論の指導をやっていた.研究計画から卒論の書き方まで)
これだけ書いてもやばいということがわかると思います.さらに具体的なことは,ブラック研究室の内情と特徴に書きますが,こんなところは避けたいですね.そこでそんな研究室を避けるには,どうすればいいのか,それは
研究室公開です!
研究室公開の時に,質問を多くしてブラック研究室を回避しましょう! ...と言いたいところですが,事前にブラックだとわかっている研究室は大抵わかっているものです.そのような特徴の教授は
・授業にとてもやる気がなく,学生の質問に答えない
・授業でわけわからないことを言っている割には,テスト問題とレポート課題が鬼畜
・授業中,他の教授や研究分野の悪口を言ったりすることが日常茶飯事 研究室の場合は
・研究室にM1以上 (院生) が誰も所属していない
・常に研究室に誰もいる気配がいない (研究室がやばすぎて誰もいない)
・研究室公開の時に教授としか話す機会がない (学生を合わせない)
・他研究室からの評判が最悪
うん!とってもわかりやすい例ですね.他サイト様の記事にもありました.これだけ,気をつけていれば大丈夫.......にはならないんですよ.最初に言いましたが,かつての私はその点しか気にしなかったです.所属したブラック研究室は見せ方がとっても上手くて,外見上はいい研究室,ホワイト研究室だと思わせる能力が高かったです.そういったところは,私みたいにその点しか気にしなかった学生を研究室に入れて,うまい声をかけて学部で出て行かせず院生にして研究室の労働力としてこき使う恐ろしいところです.
ではどうすれば,そんなところを回避することができるのか...それは,「もっと踏み込んだ質問」をすることです. 注:ここでする研究室選びは,少なくとも興味ある研究を少しはやってみたいという「指示待ちマン」ではない人を対象としています.どうしても研究をしたくない,絶対に学部で卒業して就職するんだ!という人,及び明らかに研究に向いていない人は違う選び方があるのでまたその点については書きたいと思います
このような質問をすることが重要です.(もしかしたらうちの大学しかできないかも)
・この研究室では,「大学院早期履修登録」はできますか?
・この研究室では,「研究デーマ」はいつまでに大体決めてる人はいますか?
・研究室のイベントに参加するかどうかは任意ですか?
・B3に研究の進捗報告的なゼミか講義の復習を行うようなゼミがありますか?
・他の研究室にも,同様の質問をしてみる
なぜ,このような質問をしたかの説明を行いたいと思います.「大学院早期履修登録」は私の所属している大学にある制度であり,学部4回生の時に「卒業研究」以外の単位を取っている場合で大学院の講義の授業を取ることができる制度です.これは恐らく教授会で決められた大学の正式な制度であり,所属研究室の指導教員の認可を持って講義を受けることができます.ですが,私の所属していた研究室ではこの制度を使用することができませんでした.研究に専念するためという理由で使えなかったです,でも,4回生前期の時期は研究室のパソコンも実質配布されずほぼ何もしなかったのですが...(実質時間の無駄).因みに,友人の研究室は何も躊躇なくOKと言われたようです. 次に,「研究テーマ」を決める時期です,B3から研究テーマを決める研究室では,大体B4までには決まっており,少なくともB4夏休みまでには決まっている人が多数でした.私の所属した研究室では,私は8月に決まりましたが,あるグループでは全員が11月に決まっていました.11月ですよ!卒論の締め切りまで,2ヶ月くらいしかないじゃないですか?そんな状態で,学会も決まったらデスマーチ確定じゃないですか!この研究室では金になる研究しかしないので,学部生にも科研費をとれるようなレベルの新規性のある研究を要求してきます.まあ,研究テーマを決める段階が遅いのに,要求が高いので決められるわけないんですがね. 次に,「イベント」です.イベントに関しては,全くないよりあった方がいいです.ないのは逆に問題があるので...ですが,「イベント」は強制参加なのかは確認した方がいいです,いろいろ強制力を働かせるのもどうなんでしょうか? (忘年会スルーとか言われているのに) 最後に,教授と話す機会です.不思議なことに,その研究室ではB4の5月の大学院の推薦入試願書受付まで,何も研究について相談する機会がありません. おかしいですね,B3の後期には研究室に配属されているのに,研究室にどんな機材がどこにあるのか確認することができないのです.これは,研究室に労働力が欲しいので,大学院の推薦受付まで,何も研究について言わずに,進学を確約させてから,現実を見させるという一種の詐欺だと思われてもおかしくないと思います.10月くらいにわかっても手遅れですからね完全に.研究計画書も適当にでっち上げたものを使い回ししたのも許されるのでしょうか.
あとは,研究内容ですが,自分が実験などで絶対に無理だと思った分野以外なら基本的に大丈夫です.研究を進めるためには,健全な心を体力が必要なので,研究に興味があってもそれが壊れてしまったらどうしようもないです.
実際にこんな感じでしたので,これから研究室を選ぶことができる人には,是非自分で直接確認して,自分の価値観に合うような選択をしてください.少なくとも,ここにある質問を研究室の学生に対して質問をしてください.そして,変な回答が帰ってきた時は疑うようにしてください.友達がその研究室を選択したとしても,自分は妥協しないようにしてください.そして人気ある研究室がいつもホワイトというわけではありません,人気は中盤だけど,案外穴場の研究室もあって,実はその研究室が一番良かったといったこともあります.
このように選択したことによって,少なくとも,「うわ!論文大変やー,進捗大変やー,やばい..ヾ(・ω・`;)ノ」という状況になっても,「精神的にもう..無理. メンタル壊れそう...誰か助けて...。゚(゚´Д`゚)゚。」という状態にはならないと思います. 実際に見てきて,メンバーのうち何人か失踪,留年,休学,退学のいずれかを取らざるを得なかった人がいました.こんな状態になって欲しくないので,一度頭の片隅に入れておくことをオススメします.