【まもなく】壱百満天原サロメ嬢の1ケ月【140万】
「おバイオ」は終わっても
最初期の目玉コンテンツともいえる位置づけで後々語られるであろう「バイオハザード7」の実況配信は2022年6月14日深夜に最終ターンを終え、翌15日深夜に「完走おつかれさま会」を配信して、ひとまず壱百満天原サロメ嬢の「おバイオ」実況配信は終了した。単独のゲームとしての実況回数12回、平均1時間8分6秒。3回目と11回目が突出して長かったのみで、それも1時間半前後で収まっていることから、TV放映の単位になぞらえて「1クールに収まった」と評されている。
現在時点の視聴回数を記録的に記しておくとしよう。
#1 276万回
#2 194万回
#3 204万回
#4 159万回
#5 130万回
#6 120万回
#7 112万回
#8 114万回
#9 108万回
#10 75万回
#11 92万回
#12 76万回
おつかれさま会 47万回
以上のようになっている。これが今後どの程度まで増えていくのかは未知数だが、ひとまず「おつかれさま会」については100万まで届くのに相当の時間を要するものとは考えられる。それぞれ「切り抜き動画」は多く作られているが、「おつかれさま会」についてはそこまでの要素がないという部分もあるだろう。要は振り返り雑談なのだが、それでも47万回再生である。おそらく他の多くのゲーム配信者の振り返り雑談というものは、ここまでの再生回数にならないものと考えられる。
精力的な配信内容と「早すぎる初案件」
また「おバイオ」以外の配信動画についても、最も少ないもので「あかずきんちゃん」朗読動画の20万回。次いで「1か月記念配信」の27万回。
「あかずきんちゃん」(13分20秒)についてはほとんど同時配信の「新訳 金ぴかずきんちゃん」(28万回、14分21秒)の前フリのようなもので致し方ない所はあるが、それでもきちんとコンテンツに仕上げているという部分でむしろ納得の回数ではある。逆にデビュー1か月も経たない新人VTuberの童話朗読でこれだけの回数の再生ということ自体が驚異的であると言う方が認識としては正しかろう。
「1か月記念配信」も配信時間が10分半と最も短く、内容としてはその10分で配信開始1か月の振り返りを簡単に話すという内容ではあるのだが、まあことサロメ嬢に関してはその1か月が特段に「濃い」1か月であるので、話す内容もおそらく他者の1周年記念と比肩可能であろうものになっているのだが、奇しくも同日に先輩ライバーである「周央サンゴ」の3D化お披露目配信があり、そちらが相当盛り上がっていた(結局これの終了時間と記念配信の開始時間は重なってしまった)というのもあり、またその深夜にも初の「案件」によるゲーム配信を行ったという影響もあるのか、多くの視聴者には「飛ばされるコンテンツ」として扱われてしまっている感がある。
ちなみに「案件」とは、企業PRのための動画配信・ライブ配信のことを指す。「企業案件」ともいう。この日は「Dead by Daylight Mobile」という既存ゲームのスマホアプリ版のPRのための配信であった。
筆者個人としてはサロメ嬢本人がすでに強力なコンテンツとしてVTuber界に作用しているという思いもあるのでとても勿体ない気がしてならないのだが、それでも多くのライブ配信VTuberがゲーム実況を行い、そこで視聴数を稼いでいるという状況を見るに、「そういう世界のこと」として見れば仕方のない傾向と捉えざるを得ないだろう。いや本当に勿体ない。この10分強でも「撮れ高」は十分あると思うのだが……(切り抜きはちゃんといくつか上げられている)。
まあそれより再生回数で言えばショート動画を含めても6番目に再生回数の多い「100万人登録記念配信(焼肉回)」の伸び具合が異常と言えば異常でもある。内容的にも「これで記念配信でいいのか」というものになってしまっているし、度々離席してはソーセージを焼いて食べるし、放埓というか奔放というか。もしかしてボツにされた企画より凄いことになってたのかもしれないと思わんでもない
迷走していると思う人もいるだろうなあ
正直、見ていて面白いので筆者自身としては構わないのだが、従来のVTuberを見てきた人たちにとっては「何やってるんだこの子」という感覚が強くなってしまうのではないかと邪推するところである。
「空気読み」や「しょぼんのるきみん!」のような単発ゲーム配信で安心するような皆さんは、ゲーム配信の世界だけではないYouTuberのあり方というものを見直してもいいと思うが如何だろう。面白かったけど。
「もっと色んなことをやりたい」というサロメ嬢の活動意欲は、おそらく既存の多くのVTuberに少なからぬ刺激、衝撃を与えることになるものと思う。もちろん「歌枠」であるとか、先輩VTuberがたどってきた轍を同様に踏みたい(悪い意味ではなく)ということも言っているので、それはそれでやってほしいし、楽しみである。
まあ筆者としては「視聴するエンターテインメント」としてのVTuberに求めるものが多くの視聴者層と重ならない部分があるであろうことは自覚しているつもりだ。定期的に視聴しているのがサロメ嬢と「くろのわーるがなんかやる」だけであるのも、それを如実に表しているものと思う。ただ、その中でも多くの視聴者は言わば「属人的」にチャンネルを選択している部分も大きいはずで、「この人だから見る」という(一部、「人」ではないライバーもいるが)モチベーションの下に視ている層は一定数いるはずだ。それを考えれば、「新しすぎる風」として吹き込んだサロメ嬢の在り方・やり方をひたすら見守っていくという姿勢もあながち少数派という訳ではないだろうという気持ちもある。ただ、それが爆発的なムーブメントを起こすに至るものではないかもしれないというのも、まあ理解できる。
それでも「胃カメラ画像公開」や「棚組み立て義務配信」というのは謎すぎるのではあるが。
今日はこれからまた初の試み
本日6月30日深夜24時。サロメ嬢はまた「初めての試み」を行う。
今までどんなに長くても2時間には達しなかった配信時間(これまでの最長で「棚組み立て」の1時間44分)を、おそらく大幅に超えるであろう「ローテンション長時間配信」と銘打った実況である。なおかつ「お部屋公開」もあるという。しかも木曜深夜。何時ごろまで配信するのか、また同時視聴者数が最終的にどのくらいになるのか。このあたりがとても興味深い。筆者はゲームに疎いため、その題材となる『Unpacking』という作品がどういうものかは分からない。が、これまでの実績を見るにかなり地味な作業をするものなのだろうと推測する。これを最後まで完走してみたいと思っている。その先には何が待ち受けているだろうか。法螺貝の正体はお目にかかれるだろうか
また今後についても若干の別タイトルを挟みつつ、「おバイオ」初回時に誤って購入した「VILLAGE」があるので、それも配信でプレイしたいとも言っている。どのような展開が待ち構えているか、とても楽しみである。
おそらく今夜の配信前には140万人登録に達するものと思われる。
また今後も、サロメ嬢の活躍を見て、記すべきところを記していきたいと思っている。