【千葉急行バス考察】ある意味で架空バス停の理想形【6週目】
千葉急行バスも「実態」が観測されないまま若干ネットミームめいてきた側面があるが、ここにきて「勝手バス停」の対極にある話が採取できた。
バスが来ないはずのバス停
舞台は京都府北部、福知山市。と言っても隣接する丹波篠山市との境界に位置する、山間の小さな集落での話だそうだ。
バスの走らない市道の脇に、ぽつんと立てられた「バス停」。丸い標識風の板の、上半分には青地で集落名、下半分は白地で設置した方の苗字。そう、これは表札として据え付けられたもの。
記事によれば、そのお宅は道から確認しにくいところにあるそうで、宅配のドライバーさんが分かりにくく、うまく届けられないこともあるということで、目立たせるように廃材等を利用してバス停の形にしたのだとか。
これが話題となり、千葉急行バスと同じようにテレビでも取り上げられた。それを見た関西のバス愛好家団体が、有志で(おそらくメンバーが所有している)バス車両をその集落に乗りつけたという話。
「千葉急行バスでもこれをやればいいのに」とYahoo記事を張り付けたツイートをされた方がいて、筆者が検索でたどり着いたものだ。
念のため、この集落にはバスが全く来ない訳ではない。福知山市のコミュニティバスが1日2便、府道の集落入口までやって来る。そこが終点で、やや広くなった三ツ辻を転回場としてまた街の方へ下りてゆく。ただその時間が10時台と12時台で、これはかなり利用に覚悟のいる仕立てとなっている。今でこそ市営だが、かつてはJR西日本バス、神姫バス、京都交通といった一般事業者のバス路線が通っていたものを、撤退後に地元自治体が引き受けた形である。旧三和町が運行していたものを、合併先の福知山市が運行を引き継いでいる。言うなれば、限界運行の境地である。
面白いのは、その本物のバスよりも個人宅の表札に取り付けられた架空のバス時刻表の方が便数が多いというところ。その時刻表もきっちりした板で取り付けられていて、決してラミネートされた紙などではない。
自分のうちの前だし、実際に路線バスが走る道ではないから、これが平和な話として済んでいるんだよなあ。地面にぶっ刺さっているのは同様のようだが。
それじゃ済まなかったのはどうしてなのか。筆者としてはそこも気になる所だが、まあきっと謎のままなのだろう……。
偽装白タク
こちらは摘発案件です。
いわゆる「白タク」とは、一線も二線も画している事件。千葉急行バスの話からは若干逸れてくるが、行き着くとこうなってしまいかねないという事例である。
大阪市内の元タクシードライバーが、中古タクシー車両を購入し、自家用のナンバーを緑色に塗りなおして、空車表示(スーパーサイン)も自作して「営業」しちゃっていたという、完全にあかんやつ。千葉急行バスでも行っていなかった運賃の収受もやっていたということで、手の込んだ偽装タクシーである。
みなさん、ここは安心するところですよ。我らが千葉急行バスは、そんな所まで至ってない訳ですから。しかもこの件の容疑者は、「金がなくてやった」という話らしいので。ほな車両購入費はどこから出て来とんねん。 おそらく長く業界で働いていたのだろう、偽装もそれなりに凝らしていたものと思われる。しかし運賃メーターとかはどうしてたんだろう。運悪くこの車に乗っちゃった人は、疑問に思わなかったものだろうか。あるいは夜の繁華街等で酔客を乗せていたのかもしれないが。
しかも衝突事故を起こして取り調べを受ける際に「警察官がナンバーの塗装が剥げていることに気づいた」ていうんだから。ナンバーのかな文字で分かんなかったものかな(緑ナンバーのひらがなには営業用車両枠がある)。
千葉急行バスも、ある程度以上バス業界について詳しい情報を持っているであろうから、振れる方向がちょっと違えばこうなっていたかもしれない。そんなでなくてよかった(?)。
こちらからは以上です。
あ、ところで今日は運行されたんですかね。(オマケ扱いかよ)