【未解決】千葉急行バスの実態【再考察】

騒動3週目

 これまでに3回、「千葉急行バス」についての記述をエントリしてきたわけだが、それから「日曜日」が3回過ぎた。結局のところ「今朝も運行の様子は確認されていないようだ。さすがに3週も続けて見に行くような酔狂な御仁も居られなかったということだろうか。
 そんな中、FNNは再度、千葉急行バスの記事を流していた。内容はTV放映の焼き直しで、文章と写真でFNNプライムオンラインにupしていたようだ。これがYahooにも取り上げられ、そのおかげでまた無闇に千葉急行バスの「奇行」が世に広まった
 まあ正直なところ、このことの何が問題なのかを理解できる人も多くはないと思っている。ツイッターでの反応にしても、大半がこれまでの報道の記事やツイートを引用して流すのみで、あっても「なんじゃこりゃ」とか「気持ち悪い」「いけないことだとおもいます!」みたいなコメントが添えられているのみ。
 少し考えて「白タクかよ」とか「やべーやつじゃん」のように言う人もいるが、さすがにここまで内容に踏み込もうという観察者はごくわずかである。

「白タク説」の否定

 今回のエントリでは、まずこの点について照準を当てたい。
 確かに、旅客営業の許可や必要な届け出、登記等を行わずに実際に運賃料金を収受して、旅客を乗せて運行をしているなら紛うことなき白タク行為と言えよう。別にここで言いたいのは千葉急行バスの正当性ではない。そちらではなく、「そうした事実が確認されていない」ことがポイントなのである。
 記事をよく読めば分かるはずなのだが、千葉急行バスは「摘発された」という話には一つも及んでいない。あくまで、「そうであろうと目される人物」に対して佐倉警察が「注意を行った」というまでである。引き続き調査をすると取材に答えているようだが、FNNが万が一この件に本腰を入れているなら、更に続報を打って顛末を報じるはずである。しかし現段階で出てきたのは焼き直し記事の媒体替え。警察も相手人物を特定しているとのことなので、動くべき時は動くと思われるが、少なくとも見張り3回で「注意」に留まっているという所では、積極的な「捜査」には入ることがないと思われる。
 それはつまり、「白タク営業」の実態がない(警察では確認ができていない)ことを示している。

白タクだったらさあ、、、(蛇足的反証)

 逆に。
 もしあれが「白タク」なのだとしたら、一体どれだけ太い神経で違法営業行為に及んでいるというのか。そもそも白タクってどういうものか知ってて言ってるのかと大いに疑問を呈する。加えて言うなら、あんな安っすい金額で白タクなんてなんの旨味もない。誰が好き好んで、というものだ。
 バス料金としては、まあそれなりに妥当性のある金額が示されている。だがそれはあくまで路線バスとして事業体が運行するという前提での設定になる。おそらく、あくまで感覚的にではあるが、千城台駅から八街駅までの通し運賃は450円~500円程度(ありそうなところが480円くらい)になるだろう。小型車のローカル運行でそのような金額にするには、ほぼ間違いなく自治体等の補助金がないと無理な話だ。ましてや千葉市という政令指定都市の、いかに端っことはいえ、コミュニティバスを運行している区間と重複しているところをそんな限界輸送が適用されるはずもない。ましてや自治体の境界を越えて(といいつつおまごバスや佐倉市コミュニティバスは越えてるんだけど)。
 とまあ、不必要なまでに真面目に考えると、必然的に白タクという仮説は否定されざるを得ない。普通にタクシーで走ってみても、軽く2000円はかかるんではないか? 宮内山からでも、西御門からでも。
 もし白タク行為であったら、「掲示の運賃? あれは運賃だけですよ。急行の料金、別に頂きますから」みたいな話になって、もはやぼったくりバーの様相になってくるのでは……という所まで妄想してみた。が、そんな人物ではないだろう。警察の達した結論もまあそんなところかと思う。
 もし本当に営業運転したい人なら、そのあたりのバス会社に大型二種免許を引っ提げて飛び込めばいい。今時大歓迎じゃないかな。普通に勤められるならな!

このくらいでいいんだよ

 こちら、路線バス運転士Vtuberさんとは別のVtuberさんの動画。これまでの経緯がうまくまとまっているし、きちんと想定ルートも示してその通りに動いている。前回エントリでテレビや全国紙的な取り上げ方に対して拒否反応を示したが、筆者としてはこのくらいの感じで好事家が取り合っていればいいと思っていた。
 こうした媒体に抵抗がなければ、ぜひ通してご覧になることをお勧めする。こういうのでいいんだよ、こういうので。

まだ判然としない実態、この先は?

 おそらくだが、警察でもこの千葉急行バスのきちんとした実態にはたどり着けていないと思われる。住所氏名だとかそういうことではなく。
 かといって、我々のような外野からの観察者核心に至れるとも到底思えない
 なのでせめて、誠に勝手ながら、せめてツイッターなりYouTuberなりといった「野良の誰かしらが接近遭遇でもできればと思ってはいるのだが、それは近々には難しいだろう。先述もしたが、警察から何らかの警鐘が鳴らされていることだって十分ありうるのだ。
 大手メディアやネットメディアも、かかる情勢下でこんな些細なことにかかずらっていられるかという疑問も(期待としても)ある。なので無理に日曜朝5時に県道の車線を塞ぐようなことはしないでもらいたい。
 またツイッター上で状況報告して下さっている皆さんも、そうそう暇ではあるまい。年度替りも近いし、世の中がそこそこ浮足立つ時期でもある。筆者みたいな暇人ばかりはおらんのじゃよ、と鏡に向かって渋い顔をしておく。

 というところで今回のエントリはおしまいとする。
 話題の動向は引き続き観察していく所存。


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