祭りの残照
祭りの日々はみぢかくて
氣付ば疾うに過去るものを
後に思へばいとほしと
憂れし愛なしに繰り戻したる
彼の帶びし熱何せむや
幕紗のかかる残照に
時の施す妙なるわざを
夢まぼろしの彼方とて
霞みがかりしレコオドの
窻の痺れにいと近き
目蓋のをくに宿れる渦の
亦見むとなる
あだ病ひ哉
〈かな書き下し〉
まつりのひびはみぢかくて
きづけばとうにすぎさるものを
のちにおもへばいとほしと
うれしかなしにくりもどしたる
あのをびしねつなにせむや
ばくしゃのかかるざんしゃうに
ときのほどこすたゑなるわざを
ゆめまぼろしのかなたとて
かすみがかりしレコオドの
まどのしびれにいとちかき
まぶたのをくにやどれるうづの
またみむとなる
あだやまひかな
このエントリは散文詩であります。五七調ですが定型詩ではございません。
来歴についての詳細は伏せますが、簡潔に言うと「にじGTA」についての感想です。
きっと色んな方々があちらこちらで言及されていることと思いますので、何事かを知りたいとなればお調べ頂くと宜しいのでしょう。
少しだけ、簡易的に説明しますと。
「にじさんじ」所属のバーチャルライバーに限定して期限を区切って開かれた「Grand Auto Theft」というゲームのサーバ上で、ライバーの皆さんが色々なアトラクティブなことをしていたので、その祭りのような様子を垣間見た感想、ということになります。
とても、一筋縄では語りきれない色々なことが起こっていたようです。
再びこのような祭典があると、奮って物見遊山したくなりますね。
皆様方が楽しめる日々となっていれば、それが何よりと感じ入ります。