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2022 TDLでCLEはどう動く?


 The AthleticのZ. Meiselの記事はある程度読んでいますが、Cleveland.comをあまり読んでいないので各記者の意見はあまりチェックしていませんが、現状先発・リリーバー・中軸打者の補強が必要というところでしょうか。現状の細かい点も上げながら最後に展望を書いていきたいと思います。

概況

 前の記事でも書きましたが、CLEが今シーズンどれだけ勝ちにいこうとしているかが大きなカギだと思います。実際ある選手はCLEのTDLでのアプローチについて尋ねたそうです。

この記事でMeiselが述べている通り、チームとしては来シーズンこそ勝負に出たいと思っているのは明らかだと思われます。実際、今シーズンの現状はPS争いはできたとしても、WSを争うとなると正直難しいのは否定できないのではないでしょうか。

 しかし同時に若手で埋まっている現在の40人枠に更にオフに9人、ルール5でのプロテクトが予想される現状、ある程度の人員整理が不可欠です。だからこそMeiselがこの記事で述べているように"murkier"(より見通しにくい)のだと思います。

 フロントとしては来シーズンにも活躍を期待できる選手を獲得したい一方、W. コントレラスはじめ今各メディアで名前が挙がっている選手で今年半年しか保有できない選手は少なくありません。だからこそMeiselが名前を挙げている、保有年数の長いS.マーフィー(OAK)を狙っているのだと思います。

 Meiselが言う見通しにくさには買い手としてどうかと言うだけでなく、売り手にもなるのか、という事があります。BOSはT. ファム(CIN)や  R. マグワイア(CHW)を獲得すると同時にオフにFAになるC. バスケス(HOUへ)をトレードしています。

 CLEの場合、売り手側として噂される選手達はそのまま今のチームの問題点となっている様に感じられます。次にその問題を振り返りつつ、売るのかどうか、考察したいと思います。

CLEの抱える問題

①Amed Rosario 問題

 F. リンドーアとC. カラスコとのトレードでNYMからやってきたかつてのトッププロスペクト。緩慢な守備と不安定な打撃でフォロワーの皆様はじめ否定的な意見も数多くありました。かく言う私もその1人です。

 しかし意外性のある打撃で昨季、今季とかつてのトッププロスペクトにふさわしい活躍を見せています。実際彼がいるのといないのとではかなりの違いがあると思います。

 そんな彼にもこのTDLでトレードが噂に上がっています。年俸500万ドルで保有年数あと1年半、まさに今が売り時でしょうか。

 ただ今のチームからAmedがいなくなると、恐らくチームとして機能しなくなる恐れがあります。従って少なくとももし今季コンテンドするつもりなら放出すべきでないと思います。

②Franmil Reyes

 心優しきナイスガイ、F. レイエスですが、今季の不調を受けてトレードの噂が出始め、今回遂にロッカーを整理したとの一報が入りました。

3Aコロンバスへの降格との見解が多いですが、トレードの可能性も否定できないのはMeiselの言う通りです。

 T. バウアーのトレードでCLEに加入して以来、長打でチームに貢献してきたレイエスですが、その愛すべき人格で多くのファンから愛されてきました。一方怪我での離脱も多く、決して安くない年俸からオフにノンテンダーの噂も上がっています。

 個人的には彼は下位打線でのびのびとプレーさせるべき選手で、主軸を任せるタイプではないと思います。仕方ない部分があるとはいえ、フロントの責任は十二分にあるのではないでしょうか。彼に関しては3Aでどうこうする位ならトレードした方が良いと思います。

誰を獲得?

 次に買い手として各ポジションの補強の必要性・及びどう獲得するか、触れてみたいと思います。

①先発

 前の記事でも触れた様に全体的に不調な上にA.シバーレの離脱、穴埋めする若手の不足により補強の必要性が噂されています。先日CINからSEAに移籍した  R. カスティーヨの獲得の噂もありましたが、あのパッケージではかなり難しかった様に思います。

 個人的には割安なベテランをレンタル中心に補強したらどうかと思っています。その点ではJ. オドリッジは隠れた優良案件でしたが、ATLに掠められてしまいました。すぐに名前を上げる事はできませんが、彼のようなベテランを獲得できれば大きいと思いますが、果たしてどうなるでしょうか。

②リリーバー

 前の記事に書いた通り8回を任せられるリリーバーの獲得が必要かと思いますが、ただでさえあまり多くない上にP. ロペス(BALからMINへ)、日本でも活躍したA. バス(MIAからTORへ)など有力な所が居なくなってきています。

 個人的にはD. ロバートソン(CHC)がベストですが、レンタルでかつ人気案件の彼に果たしてCLEが獲得にいくのか、疑問です。もし彼を獲得するなら、今季かなり勝負に出るという証拠だと思います。(追記:その後PHIへの移籍が決定してしまいました😭)

 何にせよ、8回託せられるリリーバーの獲得はチャンピオン目指すなら必需だと思います。

③打線

 こちらも前の記事で述べた様に何はともあれ4番を任せられるHR打者の獲得が必要だと思います。
理想はJD. マルティネス(BOS)ですが、彼もレンタルですので果たして獲得に動くかどうか。

 むしろ個人的にはN. クルーズ(WAS)を獲得して欲しいと思います。彼は2023シーズンのOPがありますが、WASが高値掴みしたせいで恐らくレンタルになる可能性が高いと思います。また年齢による衰えもみられますのでMIN時代の様な働きを期待するのは酷かもしれません。しかし今でもHRを打てますし、何よりメンターとしての評価が非常に高い彼に若いCLEの選手を引っ張ってもらうのは金額以上の価値があると思います。


終わりに

 TDL期限の本当にギリギリに書き殴りですが書いてみました。毎度CLEの動きがギリギリなので間に合いました😅

 もちろんファンとしてはビッグネームに限らず戦力アップは嬉しいですし、ワールドチャンピオンを狙って欲しいと思っています。とはいえ冷静に分析すれば現状WSは難しいのにマイナーをスカスカにしてまで補強に動くべきかどうかと尋ねられたら、かなり返答に窮してしまうと思います。

 ただ個人的にはまず何としてもPSには進出してほしいと思います。今のチームで2018年のPS進出時にいたのはJ. ラミレスとS. ビーバーだけです(2017年まではB. ショウもいましたが)。残りはフルシーズンでのPS進出は経験していません。来季につなげる為にもぜひPSには進出してほしいです。若手にはきっと自信になる経験になるでしょうから。

 TDLの期限まで残り2時間位となりましたが、予想外のトレード含め、いろいろ期待しながら結果を待ちたいと思います。

. (Photo by Frank Jansky/Icon Sportswire via Getty Images)

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