家を締め出されたので、旅に出ます。【30日日記】
好きな漫画はハヤテの…
ってそんな場合じゃない!
あ、開幕から大声ですみません。枝豆@メークインです。
いや、私がこうも慌てているのは理由がありまして、それはといいますと本日…
…え?なに?前回の日記から随分期間が空いたなって?
…言わないでよそんなこと。この流れに流されてくれよ。長いものに巻かれてくれよ。
もう悪びれもしないからな、俺は。サボってたよ。なんなら忘れてたよ。
5日間続けてたことも人って忘れるんだぜ?俺が1番びっくりしたわ。
あー!!!!!!!!!!!!
ゴメン!!!!!!!!ゴメンって!!!!!!!!!
ゴメンって言ってんじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
許せ!!!!!!!!失敗を!!!!!!!!
BE KIND!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はい、許したね。初っ端からよく分からないやつに逆ギレされて許せない人はもうここ読んでないからね。
ありがとう優しい人。でもいつかその優しさで損をするかもしれないから、逆ギレされたら許さなくていいよ。
あ、でもやっぱ今回は許してくれ。俺、怒られるの人生で1番嫌いだし。
閑話休題。
初めてこの日記を見た人、ようやくここからが本編です。お帰りなさい。ま、ま、ぶぶ漬けでもどうですか。
…今回酷いな、俺。ありとあらゆる人に喧嘩を売っている気がする。
でも、怒らないで欲しい。
何故なら俺は人生で1番怒られることが嫌いだから。
ゴメン。これからチクチク言葉には全部「♡」つけてメスガキみたいにするからさ。それでチャラにしようぜ。
許せ♡京都人♡ バーーカ♡
おっ、なんか行ける気がしてきた。どう?君もそう思うだろ?
はい、本題。ここまでのnoteがノリに身を任せた文体なのも少しは関係があります。
というのも私、たった今家から締め出されております。このnoteを書いている現在、リアルタイムで。
経緯は簡単で、鍵を持たずに外出してる間に家の人が全員いなくなっちゃったってだけです。あまりにも簡潔。
でも、絶望は深い。
こんなに空は青いってんのに、私の心はどんよりだよ。
現在時刻は14:30。家族が帰ってくるまで約4時間もの空白が生まれてしまった。
しかし、泣き言を言っていてもしょうがない。この4時間、なんとしても有意義なものにしてやらなければいけない。
よし、旅に出よう。
某京都府のキャッチコピーのように、私はそう心に決めた。
ここからは約4時間の旅をリアルタイムで綴っていこうと思う。文章のライブ感も、なんとなく感じていってもらえるとありがたい。(下手な文章でも言い訳になるからね)
さて、私がまず向かったのは近所の神社。
田舎の神社とは大抵デカいものだが、そこそこ田舎である我が町の神社はというと、例に漏れずもれなくデカい。
装飾も割と豪華なこの神社は、町の人々の小さな誇りだ。
私も少々自慢したい気持ちがあるのだが、身バレ防止、あとなんとなく不敬な気がするため、写真は撮らないでおく。
まあそんなことを言っても、人が集まるのはせいぜいお祭りの時くらいのもので、それもこのコロナ禍でめっきりと無くなってしまった。
それで、少し恋しくなってしまったのである。人も、神社も。
ならばちょっとだけ。顔でも見せにいこうじゃないか。
参道を通って、本堂へと足を進める。
あ、そういえば参道って、真ん中を歩いちゃだめらしい。なんでも、真ん中は神様の通り道なのだとか。
どこからの情報かはもう忘れてしまって信憑性もないのだが、その言葉を聞いてからなんとなく真ん中を歩くことにプレッシャーを感じてしまったので、端っこを歩くようにしている。
今日も今日とて端っこを歩く。腰を丸め廊下を歩いていた、学生の頃の私のように。
本堂をちょっと歩くと、手水舎がある。
これまた竜の細工がなされた立派なものだ。その口からチョロチョロと出る水を杓子に集め、手を洗う。
あっ。
ハンカチ忘れて来たんだった。
…しょうがないからズボンで拭こう。これじゃ綺麗だか汚いんだか分かんないな。
綺麗になった(?)手で、さっそく本堂に入る。
綺麗になった(?)手をでっかい鈴のでっかい紐(これなんて言うの?)にかけ、思っている1.5倍くらいの力で勢いよくジャラジャラと…
あ、まって。二礼二拍手一礼だっけ?これ鈴鳴らすタイミングどこだ?
おどおどしている僕の目に入って来たのは、側に置かれたアルコール消毒液。
なるほど、現代の清めは手水舎だけでは足りないのだった。
よし、早速手を清めよう。
いや、待てよ。これにも作法とかあるのか?
手を清めるのは初手でいいのか?それとも鈴の縄を触る直前…?
ジャラジャラジャラジャラ。
緊張して力が足りなかったのか、少し腑抜けた鈴の音が本堂に響く。
一体私がどんな手順で参拝したのかは、名誉の為に秘匿させて頂く。
さて、次なる目的地はどこにしようか。旅というのだから、すこし遠いところに行きたいものだ。
車には乗れないので、選択肢としては電車一択か。
しかし、私の財布に入っているのはたった千数百円。これでは行き帰りの運賃で全財産を使い果たすどころか、行ったっきり帰れないかもしれない。
つまるところ私が託すのは、このいつかにチャージしたICOCA(関西圏などで広く使われている電子マネー)である。
祈るような気持ちで駅構内に向かい、残高をチェックする。
もしこれで大した金額が入っていなかったら、このまま駅ナカでふて寝を決め込む予定である。
お、良かった。結構ある。
なんとか警察のお世話になることは回避できたようだ。
さて、どこにいこうか。まあ、実を言うと目的地はもう決まっているのだが。
時間を潰すためにやる事といえば、物思いにふけることだろう。これは人類が数百万年間続けてきた王道の暇つぶしだ。
そして物思いにふける場所といえば、個人的には高いところをお勧めしたい。人など米粒のように見える高台から見つめるその絶景は、大抵の悩み事を些事に変えてくれる。
そんなこんなで、私が生息する兵庫の南側で『高いところ』と言えば。
そう、神戸ポートタワーである。
なんでも神戸ポートタワーでは、360°の絶景を展望しながら楽しめるバーがあるらしい。そこで一杯やりながら、暇つぶしとでもいこうじゃないか。
電車に揺られながら、スマホとにらみ合う。表示されるページはもちろんこのnoteの編集画面。数日のブランクのせいか、筆は思うように進まない。
まあ、今まで大したものも書いていなかったのだ。今更気にすることでもない。下手の横好きがなんぼのもんだ。
句読点をつけるかつけないべきかなどを考えていると、目的地であるポートタワーの最寄駅、元町駅はすぐだ。
まったくこう考えると、物書きというのは非効率的がすぎると思う。
電車を降り、鬱蒼としたビルに囲まれる。ここは元町駅。
デカい地図もある。なにもかもデカいのが神戸元町だ。
今回行くのは神戸ポートタワーなので、この地図にある兵庫県庁とはなんの関係もないのだが。
なんでも優秀な私の相棒Siriによると、ポートタワーとはここから1キロほど歩かなければならないらしい。
日頃から散歩が趣味の私にとっては、1キロなど造作もない。早速出発だ。
あ、待って、お腹痛くなってきたかも。
赤い独特なフォルムが特徴の神戸ポートタワーに到着だ。この形、見るたびに少し耐久性に不安を覚えてしまうのは、人間のサガだろう。
しかし、こんなことを言っている場合でもない。早く『なすべきこと』をなさなければ。
「す、すみませーん。あのー…トイレってどこにありますかね…?」
初手からトイレの場所を聞いた私に、係員さんは快くポートタワーを案内してくれる。
言われるがままにチケットを買い、展望階へと繋がるエレベーターに通される。優しい目線がなぜか痛い。言っておくけど、そこまでピンチでもなかったから!
エレベーターの扉を開けると、目に映るのはビルと海の美しいコントラスト。思わず目を奪われるが、今回の目的地はここで終わりじゃない。
目指すは謎のバー。なんでもそのバーは噂によると、足場が回転するらしい。
どういうことだろう。観覧車かなにかだろうか?別に私はそこまでスリルを求めてはいないのだが…
期待と不安にドキドキしながら、展望階からバーへ向かって階段を下りる。
実をいうと私、あまり高いところが好きではない。さっきあれほど高いところを勧めていたのに申し訳ないのだが、怖いものは怖いのだ。
階段とか、落ちそうでめっちゃ怖い。
バーの階に着くと、雰囲気がガラリと変わる。扉で遮られた店内から、ジャズ音楽がうっすらと聴こえてくる。
緊張しながらその扉を開けると、店主の方がこれまた快く迎え入れてくれた。お酒が飲めない私に、彼はソフトドリンクを勧めてくれた。
なるべく安く済ませたかった私は、一番安かったタワーウォーターなるものを注文した。(ちなみに500円した。結構高い…)
店主の彼に「普通のお水ですが大丈夫ですか?」と確認された。
どうした。そっちまで弱気にならないでくれ。
席に座ると、素早くタワーウォーターが運ばれてきた。
なんだよ!めちゃくちゃ可愛いじゃねぇか!
ポートタワーのスタイリッシュなフォルムが、小さくなることでなんだか愛らしい見た目になっている。
さらに、この写真では分かりにくいのだが、日光に当たると光を反射してとても綺麗だ。容器は持って帰って部屋に飾ろう。アロマの容器とかにピッタリかも。
タワーウォーターを飲みながら物思いにふけっていると、その美しい景色になんだか違和感を覚える。
なんだか景色が右から左へ動いていっているような…?
そして床をみて、気づいた。景色ではなく私たちが座っている床自体が、とてもゆっくりと動いているのだ。
つまり、どこに座っても360°の絶景が見渡せるということ。
あの噂は嘘ではなかった。
ちょうど電車からここまでのnoteを書いている間に、景色が一周した。40分で一周するらしい。丁度いい早さだ。
なんでも公式サイトによると、このお店は『SAKE TARU LOUNGE』と言うらしい。
キャッチコピーは『大人のメリーゴーランド』。観覧車ではなくメリーゴーランドであったようだ。
日本酒を取り扱う日本酒バーとのことで、貴重な日本酒と地元スイーツとのマリアージュなどが楽しめるらしい。それにこの絶景もついてくるのだから、お酒好きには堪らないだろう。
次に来る時には、日本酒に挑戦してみよう。
タワーウォーターで1時間以上粘っていると、日が傾いてきた。これはまずい。早く最後の目的地に向かわなければ。
というか、LINEを見るともう家族が帰ってきている。突発的に旅行に行った手前、夕食に遅れてたんじゃ示しがつかない。
美しい絶景に惜しみながら別れを告げ、足早にポートタワーを出る。
といってもまあ、最後の目的地はとっても近いのだが。
ということで着いたのは『BE KOBE』。初手のBE KINDはこの伏線だったというワケです。(違います)
やはり神戸といえばここだろう。ポートタワーから歩いて5分もかからないという好立地も嬉しいポイントだ。
ここでボケて変なポーズを取るというのは、江戸時代から続く伝統らしい。
しかし私はひとりぼっちなため、この写真だけを撮ってそそくさとその場を去ってしまった。
周りにいた兄ちゃんたち怖そうで、写真撮影のお願いなんてとてもできない…(でもめっちゃいい人でした)
ということで、最後は薄味なスポットだった。
そんなこんなで、私の旅は終了。突発的で時間も少なかったが、個人的には大満足の旅だった。
もう家に帰っている父が、クーラーをつけて私の帰りを待ってくれているはずだ。
さあ、涼しくも暖かい我が家に帰らなければ。
【編集後記】
ただ今帰りの電車の中です。
最初から最後まで突発的な企画と文でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
個人的には、書いていてとても楽しいものであり、新しい書き方への挑戦になりました。
最後の心残りは、オチが全くなかったことです…
しかしやはり、旅とは帰る家があって成立するもの。
今回のように締め出されてからゆく旅はなんだか家出のようで、もちろん楽しかったですが、少し寂しくもありました。
安心できる家というものの大切さが身にしみました。
これを見た皆さんも、家というオチつける場所をぜひ大切にしてください。
(ここまで読んでくれた優しい人なら、このオチでも流されてくれると信じています)
それでは皆さん、失踪しないよう頑張りますので、また明日会いましょう。
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