【イントロ】交換留学チュートリアル KTH ver
なんとなく留学したいけどまず何からすれば良いかわからない、、
そう思っている学生の方は少なくないと思います。
もしあなたの通っている大学に交換留学という選択肢があれば、ぜひそれを使ってみましょう。
私は現在スウェーデン王立工科大学 KTHに交換留学という形で留学をしています。一方、交換留学に行くまでの準備で、思った以上に情報がネットに転がってないなと感じたため、自分の体験を一つのチュートリアルとして世間に公開したいというモチベーションを持つようになりました。
準備過程での詳細な情報と、留学中に私が体験したこと/伝えたいことをBlogのような形で発信できればと思います。
プロフィール
本題に入る前に簡単に私の現時点でのプロフィールをお伝えします。
東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻修士1年
2023年4月入学
スウェーデン王立工科大学 KTH に交換留学中 (2024.01~2024.06)
1学期 (春学期) のみの留学
修士課程を2年で修了した後、民間企業へ就職予定
以降、記事に書くことは上記のプロフィール特有の内容も入っているということをご了承ください。
交換留学とは?
日本の大学と協定を結んでいる大学に対して、それぞれ学生を派遣するというもので、期間は留学先と募集時期によってまちまちですが、1学期~1年間が基本です。
学費については、日本の大学の学費を収めれば良いので、一般的な留学と比べると少し経済的負担が減ります(なので国立はとても有利)。
また、返済不要の奨学金を得やすいというメリットもあります。この点は、次回以降の記事に書きます。
留学では、派遣先によると思いますが、基本的には現地の授業を受ける、もしくは現地の先生のもとで研究活動を行うことになります(いわゆる語学学習メインではない)。自分の場合は、現地の授業を受けています。
募集時期
年度内に春・秋の2回あります。春募集の場合は、3月末に交換留学の枠が公開され、5月末までが申し込み期限でした。秋募集の場合は、調べたところ7, 8月あたりに枠が公開され10月頭までが申込期限のようです。
派遣条件
派遣の際には、派遣元の入学条件と学内選考に通る必要があります。
入学条件はこれも派遣先の大学によりますが、KTHの場合はTOEFL 72以上と学内の成績がほどほどであれば行けました(TOEFL受けたことある人かつ留学を考えたことある人なら、72がまだ良心的なスコアであると共感してくれるはずです!)。
学内選考は、一部の大学(アメリカ・イギリスの超有名大学)はかなり倍率高い印象ですが、それ以外であれば欧州の大学であっても倍率はそこまでな印象です。東大の場合、過去の選考の倍率などが詳しく掲載されているので、参考にすると良いと思います(以下のサイトの過去の応募状況)。意外と申し込んだ人の多くが行けているケースが多いことがわかると思います。
交換留学のすすめ
以上の説明から、留学の中でも交換留学をおすすめしたいです。繰り返しになりますが、理由は以下の2つです。
経済的負担を抑えやすい
日本の大学の学費を納めれば追加の学費は不要
奨学金を得やすい
極端に人気のある大学を選ばなければ、結構な確率で留学に行ける
まず交換留学という選択肢がそこまで知られていない
全ての大学の入学条件が厳しい訳では無い
留学のモチベーション
留学について調べると、自分が留学で何を成し遂げたいのかとか、最終的な目標=モチベーション(英語のテストで〇〇点取れるようにするとか)を設定しましょう、みたいなこと、結構書かれてたりすると思います。
社会人のMBA留学とか、語学留学のように名前から目的が明らかであれば確かにその必要はありそうですが、交換留学の目的は人によって様々なので目標も様々になると思います。
で、個人的にこの目標みたいなものは後から考えればいいと思います。そんなことよりも、もしあなたが漠然と留学に行きたいと思うのであれば、まずは留学に行くための準備を頑張りましょう。動き出すことが何よりも大事です。
筆者の場合
ここからはパーソナルな話なので、適当に流し読みしてください。
私の場合、大学入学時からなんとなく留学をしたいなという思いをずっと抱えてはいたのですが、学部2年の頃にコロナパンデミックが起きたため、しばらく留学というオプションが頭から消えていました。
そこから徐々にコロナの制限が緩和され、オフラインでしかできなかったことを取り戻していく過程で、交換留学の存在を知るようになりました。そして、交換留学を真剣に考え出したのは修士課程に進学する前後でした。
ただそのタイミングで就活が始まったのと、学部と修士で研究室を変えていたこともあり、状況が慌ただしく、先行きが不透明だったため、確実に行けるかわからない交換留学に向けて動くこと自体に迷いが生じました。
加えて春募集の留学は、1学期のみの留学が多く、その場合卒業時期を延ばすのはあまり乗り気ではなかった一方で、就活との兼ね合いをどうしようかというもの迷っていた理由です。このときは留学前に就活の目処をつけることを予定していましたが、実現性がどの程度かもわからない状態でした。
しかし残り2年ほどで学生を卒業し、社会人になると留学に行くハードルがかなり上がることを踏まえて、新しい指導教員の了解も得た上で、どうなるかわからないけどとりあえず動き出すという決断をしました。
結果として、春募集の選考に通って就活も行く前に終わらすことができたので、悩む前に動いてしまったほうが良いかなと思います。
今後の方針
自己紹介と交換留学の基本的な話を終えたところで、この記事は終わりにしたいと思います。
次回からは留学の準備を中心に記事を執筆予定です。