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運転免許試験のロマンス

アメリカで使える公式な身分証明書は、パスポートと運転免許証です。いつもパスポートを持ち歩くのは紛失や盗難が心配なので、身分証明としては免許証を持ち歩くことになります。従って年単位で在米するのであれば、免許証は超重要な必須書類です。

カリフォルニア州の運転免許証の試験は、筆記試験と運転試験に分かれます。筆記試験は、交通局が出しているパンフレットを通読すれば、普通に合格できます。筆記試験に合格すると仮免許が発行され、免許証を持っている人が助手席に乗っていれば、練習目的のドライブが出来るようになります。しっかり練習ができたらいよいよ運転試験です。だいたいの日本人留学生のように自分の国で運転経験が十分ある場合には、特に練習は必要ありませんので、できるだけ早く運転試験を受けます。しかし、運転試験には、カリフォルニア州の免許証保持者の付き添いが必要なので、知人の誰かにお願いをすることになります。

知人の誰かといっても、スタンフォード大学の関係者は日中は仕事があるので、なかなか頼めません。消去法的に、スタンフォード大学での研究や留学に帯同しているご家族で、アメリカでは専業主婦or主夫をしている人にお願いすることになります。私の場合は、妻の女子校時代の友人(美人ママさん、偶然アメリカで再開)でアメリカ運転歴2年のベテランさんにお願いをすることになりました。

・・・そうです。美人人妻ドライブデートです。

繰り返します。美人人妻ドライブデートです。美人人妻ドライブデートです!!血沸き、肉踊り、鼓動高まる甘美な響き!

前の週末には、渡米後初めてヘアカットをし、ベトナム人理容師に短髪の男らしくしてもらいました。ベトナム人の理容師は「メッシみたいになったね」と冷静な評価をしていただきました。

さて、いよいよ当日になりました。朝、出陣の準備をしていると、妻が私に言いました。

「わたしの運転免許の書類提出も、今日するのが都合いいよね?」

はい、その通りです。邪念で気付きませんでした。

結局、3人で免許センターまでドライブし、私は無事に運転試験に合格、妻も書類提出ができました。美人ママさんとは、3人で仲良くお話して、楽しいひとときを過ごしましたとさ。おしまい。

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