「デビルマリアの涙」原作小説発売!!
皆さんこんばんわ、ZIONです。
表題の通りですが、いよいよ私の小説第4作目となる「デビルマリアの涙」の販売がスタートしました。既にAmazonにて紙の本と電子書籍の2種類が発売中ですので、ぜひチェックしてみてください。
さておき、今回は「デビルマリアの涙」完成に至るまでの苦労話でも書いてみようと思います。
1:「デビルマリアの涙」 あらすじ
まずそもそも「デビルマリアの涙」ってどんな話なの?ってところから始まりますが、以下あらすじとなります。
そうです。ZION得意のSFモノです。(得意というか、未だそれしか書いていない気が・・💦)そして今作は2020年に出版した「FRANKEN AI's」の正式な続編であり、原作を書きながらの連続ラジオドラマ小説のタイアップということで、すでにYou Tubeに第6話まで公開しています。
以下You Tubeの2分予告編。
原作を最初に全部読んでからという貴方、もしくはとりあえず先にラジオドラマを聞きたい!という貴女。どちらからでも良いので、まずはその世界観にダイブしてみてください。
2:苦節1年半・・・。目のこと、仕事のことなど
今作は色々と時間がかかりました・・。その辺りの細かい経緯というか、言い訳などはRAZIDRA You Tubeチャンネルのコミュニティにも書きましたので、未読の方は良かったらチェックしてみてください。
上記の内容を簡潔にまとめると「目の病気と、仕事のあれこれ」だったわけですが、それでも今作では最初に作品の構想を閃いた時点から出版まで、なんと1年半もかかってしまいました。これはZIONの過去作と照らし合わせると、ありえないほどに時間がかかったことになるのですが・・。
1作目「幕末爆音伝」執筆期間:約2ヶ月 ページ数:約200頁
2作目「FRANKEN AI's」執筆期間:約3ヶ月 ページ数:約350頁
3作目「ボクちゃんと亀吉」執筆期間:約2ヶ月 ページ数:約470頁
4作目「デビルマリアの涙」執筆期間:約1年半 ページ数:約670頁
構想を思いついたのが2022年の夏頃だった覚えがあります。その後、ラジオドラマのプラットフォームRAZIDRAを立ち上げるにあたって、みんなで作ろうということで足並みを合わせて原作を書き溜めながら、2023年2月12日に「RAZIDRA立ち上げ記念として上映会イベント」を行い、その時に「デビルマリアの涙」のラジオドラマ化・第一話「カルネアデス」を公開しました。
で、ラジオドラマ化を進めれば進めるほど、原作が追いつかない状況にもなり、(とはいえ、目のことや仕事のことがなければ書ききった自信はあります・・汗)、昨年2023年8月1日の配信を最後に、半年間も何も更新できずにいました。
そんな色々あった2023年ですが、苦節1年半の末にようやく完成できたのが、小説第4作目である「デビルマリアの涙」になります。
3:作家としての新たなチャレンジ
以前のエントリーにも書きましたが、私自身が小説を書き始めたのが2019年の夏であり、作品数もまだ今作で4作目です。ミュージシャンとしての作曲数はゆうに300曲近くあることを考えると、正直ひよっこ of ひよっこであることは誰よりも自分自身がわかっています。
もちろんミュージシャンとしての30年以上の経歴と、この3年半の作家としての活動を比べてもしょうないのは分かっていますが、とはいえそこに甘んじていたくない自分がいます。では何を求めているんだって話ですが、それは小説自体の技術や、見せ方などをもっと良くしたい、向上したいということです。
実は私は小説の技法として「人称」に関する部分に色々と苦手意識があります。処女作である「幕末爆音伝」では主に「3人称神視点」と呼ばれる手法を使って作品を書き上げました。
ですがやはり処女作ということもあり、当時はそれなりに下手なことは自覚していましたが、とはいえ先に進まないことには意味がないと思い、「理想よりも1歩進むこと」に目的意識を絞って、自分に集中して作品を書き上げました。ですが、今ではもう見るのが恥ずかしいほどに下手すぎて、自分の黒歴史の一つでもあります・・。(笑)まあ、そんな黒いのも乗り越えて、芸術は生まれるんだといつも信じています。
そして2作目「FRANKEN AI's」では過去と未来を行き来する中で、過去パートは1人称、そして現在パートは3人称(それもどちらかといえば神視点)で書き上げました。
350頁=400字詰め原稿用紙で計算すると14万文字という長編作品の入り口辺りを書き上げることに成功した私が次に着手した3作目「ボクちゃんと亀吉」では、主に1人称を基本としつつ、たまに3人称を挟む手法を選びました。
ページ数も約470頁と19万文字に迫る長編が書けたことと、作品自体の評価が色々と良かったことも踏まえて、ようやくこの頃、少しだけ自信がついてきました。
ですが、近年の作家さんのほとんどが使っていると言われる手法である「3人称1眼視点」これを身に着けなければ、極めなければ、作品の表現の幅を広げることができない・・。
そんな思いから4作目「デビルマリアの涙」では、主に「3人称1眼視点(たまに1人称に変わったりもします)」を使って書き上げました。ページ数はなんと670頁(約27万文字)という・・過去最大の長編小説になりました。出来上がった小説の見本を見た時は、「ハリーポッターかよ」と言えるほど、本が分厚くて驚きました。
そんな27万文字という長編作品を書き上げたこともあって、人称問題に関してはようやく少し理解できた気がします。
4:一話完結型オムニバス作品の難しさ
そしてもう一つの自分へのチャレンジ。それは「一話完結型のオムニバス作品」として書き上げることです。いやー、今となってはこれがとても大変で、何度この選択を後悔したことか・・。(笑)
ラジオドラマ化の際にも同じことが言えるのですが、「一話完結型のオムニバス作品」であることのメリットとデメリットがあります。
メリットとしては色々な設定、キャラ、テーマ、オチなどがチャプターごとに変えられるので、自分の中の妄想爆発というか・・・。とにかく「自分の中にある色んな言いたいこと」を作品を通じて、そしてテーマと共に届けることが出来るわけです。
ですが、デメリットとして・・・、必ずチャプターごとに話が切り替わります。これは逆を言えば、以前のチャプターの設定、キャラ、テーマ、オチのすべてが一旦リセットがかかって、また振り出しに戻るということです。ということは、それぞれのチャプターのキャラや、出来事、テーマにそれぞれに意味を持たせて、かつ何らかの方法で印象付けをしないことには、何も残らないということになってしまいます。
たぶん皆さんからの作品の感想を聞くまでもなく分かっていることとして、ある人は「あのチャプターの話は良かった。あのキャラは好きだった。でもあのチャプターは微妙だった」とか、そういう1作品内での好き嫌いがとても色濃く出るんじゃないかなと、理解しながら書いていました。
それでもいいんです。(笑)
もし子供が5人いたとして、すべての子が同じ性格でも、成績でも、才能なわけでもありません。色んな子供がいて、その中には合う合わないとか、好き嫌いは誰にでも存在して、じゃあ誰かにとって好きじゃなくても、誰かにとってはそれが大好きだったりする・・。作品っていうのはみんなそんなものじゃないのかなあと思っています。
5:「デビルマリアの涙」コンセプト
とりあえず今回私がデビルマリアで表現したかったこと。
それは基本全話アンハッピーエンドな作品の中で、テーマごとの苦悩や喜びをそれぞれに見いだして、感じてもらうことです。
そしてその結果というか、感想というか、感じ方?は、たぶんみんな違うんだろうと思っています。
ちなみに・・・。非常にここだけの話ですが・・・。最後の最後にとてもデリケートな爆弾を用意しています・・。💦 たぶんお叱りを受けるんだろうとも覚悟しています。ですが、僕なりの愛なわけです。(なんじゃそれはw)あ、一応ネタバレコメント等はないようにお願い致します。
というわけで、原作版「デビルマリアの涙」を読了した方は、ぜひAmazonの販売ページや、X(元twitter)へのハッシュドタグ#デビルマリアの涙 などを付けて、感想などを送ってくださいね。
それではそろそろ寝ます。zzz
ZION
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