小説「FRANKEN AI's」出版開始
noteの更新は非常にお久しぶりです。ZIONです。さて、いよいよ今年激動の2020年1月から執筆を開始した、私の小説2作目である「FRANKEN AI's」の出版がいよいよ始まりました。今日は本作の制作秘話などをちらほらと書いてゆこうと思います。
本作は今から21年後、少子高齢化のど真ん中である、2041年の日本が舞台であり近未来SF作品です。主人公は45歳のアラフィフプログラマーの星野達郎。彼はIT会社に勤務しながら、日々いろんなことにチャレンジをして人生を謳歌しているようで、実のところ自分を誤魔化しながら、孤独という苦悩を抱えて生きています。
彼はあるクリスマスの夜に一念発起して「人工知能を使って自分の理想の相棒、相手を作ろう」と誓います。ですが残念ながら彼にはロボットを作り上げるだけの財力も、技術もありません。そこで2041年時点での世界中に既に点在する人工知能のパーツや、プログラムなどを世界中から取り寄せては、組み替えてゆきます。まるでフランケンシュタイン博士のように……。
というのが、あらすじと導入部分になります。実はこの導入部分のアイデアは、昨年の11月のある夜、朝方まで作業をしていた私が、疲れ果てた挙げ句、寝る前にトイレの中で「はあ、今夜も疲れた……こんな時に別に姿形ある人間でなくとも、自分にだけ見えて、そして優しく労ってくれる。そんな存在がいれば、もう一人でも生きてゆけるんじゃないだろうか……」と一人でぶつくさ言いながら用を足している時に閃いた内容です。ですがその瞬間、体中を大きな何かが駆け巡るような感覚に襲われて、トイレを出た後もすぐには寝ず、結局それから1時間半ほどかけて書いたあらすじです。
そんなリアルな体験を元に、始まった小説ということもあり、案外実体験のエピソードが満載だったりします……。(笑)登場人物はもとより、実際に訪れた場所や、セリフ、感覚なども含めた、まさに今の自分を投影した作品です。
よくそんな赤裸々に自分のことが書けるな……とも言われますが、「嘘というものは全てが嘘や、作り話よりも、半分事実が混ざった嘘のほうが人は信用する」という話を以前人から聞いたことがあります。たしかにドキュメンタリーや、史実でない限り、ほとんどの作品は小説に限らず、映画、ドラマ、漫画も含めて、嘘か本当かで言えば「嘘」になります。ですが、「この嘘の世界を、途中で目覚めることないレベルまで消化させた作品」に、人は酔いしれるのだと思っています。(実は漫画鬼滅の刃を読んで感じたことです……汗)
他にも人から「不倫をするなら絶対相手(パートナー)にばれないようにするのがマナーだ」とかいう謎理論を聞かされたことがありますが、ある意味先に書いたような話と少し似ているのかも……? とも感じました。
さて、そんな嘘のお話はさておき。いよいよ本作を原作としたラジオドラマ制作が開始しました。既に小説の特設サイトにオーディション詳細ページもありますので、この記事を読んでご興味のある方は是非ご応募お待ちしています。
そして今作から紙の本の出版と、電子書籍版はKindle、そしてiPhoneユーザー向けにApple Booksでの3種類のデバイスから購入が可能となっていますので、是非ご検討ください。
というわけで連続ラジオドラマ小説「FRANKEN AI's」は、2020年12月24日公開を予定しています。ぜひ皆さんご期待ください。
ZION