29女の女子会の変化
先日、かれこれ10年以上の友人5人と飲んだ。
楽しかった〜…!
0歳児の子育てしてる身からすれば夜の新宿に繰り出してゴジラを拝むだけでどきどきした。
相変わらず歌舞伎町は汚えなと思いつつ、新しい店が出来ているのを横目に予約してもらった店まで足早に、新しくかったノイズキャンセリング機能付のイヤホンで音楽を聴きながら向かった。
学生時代、社会人になってからも何度も歩いていたのになんだかすっかりお客様気分というか(働いていたことはないのだけど)なんというか今の昼間の生活とはかけ離れすぎて海外に来たみたいだった。
女5人で集まって話すことは、恋愛、仕事、年齢のことがメインテーマとしていることは変わらず、その内容が変わる、相手が変わる、仕事が変わる、ステップが変わる、年齢は増える(笑)
30にもなると結婚をして子持ちが私含めふたり、残りは彼氏持ちというところ。それぞれの性格の変わらないところはそのままにそれぞれ違う生活をしていた。
「ほんとでも、今仕事忙しくてさ、家庭もつって本当にえらいよね〜!」
「だって想像出来ないもん、やっぱしっかりしてたもんねふたり!」
ひとりがこう言う
そうなんだろうか?いや、
延長
あたかも、独身からするとこの先が見えなくて本当に他人事というか別世界の出来事のように感じてしまうかもしれないけど、そうじゃないんだよね。
たまたま、20代の前半にいい出会いがあってそこで決断をしたってだけでなんら違いはないんだよ
私だって「男見る目ね〜」とか「恋愛が向いてないのかも」とか真剣に悩んでた。そう、まさに、ここで愚痴ってた…!
母親に「私結婚しないかも」とか「子供は期待しないでね」とか言って時代のせいで反論出来ないことを話したりした。
同じ、同じ場所にいたんだよ、みんな。
「ほんとでも、今仕事忙しくてさ、家庭もつって本当にえらいよね〜!」
「だって想像出来ないもん、やっぱしっかりしてたもんねふたり!
遠い目で言ったその言葉、すごく、すごくわかるから、ほんと共感して止まないのに。その子からすれば一旦対岸を見て線を引いた言葉であって。「同じ場所にいたのに…」という気持ちは一緒でもその延長に子持ちがいるとは思えない、でもその気持ちも凄くわかるから。
なんかその場では上手く言語化出来なくて、(偉そうになってしまうのも嫌で)「そんなことないよ〜」で済ませてしまったけどなんとなく寂しい気持ちになった。寄り添いながら上手く伝える方法は、当時独身の私を思うと思いつかない。
仕事が楽しくて、それなりに独身を謳歌していた私もその時母に「子供はかわいいよ」とか言われて、その言葉に自身を落し込むことは出来なかった。
結婚願望がないわけじゃない、なんなら出来ればしたいけどそこに辿り着ける気がしない。
そんな私が今は育休とって子を寝かしつけてから新宿に来てる。多分、私が一番信じられない。
もちろん29で独身なのと当時24くらいの私じゃ女にとって心境が大きく違うことも分かる。だから、きっと完全に分からない事もあるだろうと想像はつく。もちろん、結婚が延長にない人生が視野にあっただけにそれが楽しいってことも分かってる。
すごく楽しかった飲み会は、魚の骨が一本喉につかえて帰ってきたけど、家の玄関で即座に忘れる。
日常が続くからこのまま忘れそうだったけど、ちょっとここで成仏させときたかった。
ともあれ楽しすぎて終電になってしまって。次はどんな集まりになるんだろうなんて思った。