【10秒チャレンジがアツい!!】
もう、これは与えるとか与えられるとかそうんじゃなくて、普通に「おもろ〜!!」「すげ〜!!」ってやつ。
結論からいうと、与えられたテーマで10秒ぴったりに話すっていうゲーム。
というか遊び。
タブレットのストップウォッチの画面を大型ディスプレイに移す。
それを子どもたちはみながらアウトプットしていく。
これが盛り上がるわ、伝染するわ、力はつくわでいいことらけ。
理由は3つ。
テンポ感。
即興力。
アウトプットの質。
である。
一つ目はテンポ感。子どもたちのだらだらとまとまらない話がなくなること。それゆえに仲間たちも前のめりに聞くことができる。
話す方にとっても、聞く方にとってもWIN-WINな関係が成り立つ。
例えば、初めての単元で、最初の音読を終えたあと、普通に「どう思った〜?」って聞くと、まとまらない、いやまとめようとせず、「なんか〜その、コウジカビって言葉の意味が〜、なんか分からなくて、それで〜、その・・・」とだらだらと続く。
人間ていうのは人の話を聞かないくせに、どうして自分の話は聞いてもらえると思っているのだろう。
#自戒を込めて
そんな理由の1つ目は、だらだらと話すことがなくなる。
音読が終わった後に「じゃあ気づいたこと10秒で話せる人たってごらん!10秒ぴったりだよ?いくよ!よーいスタート!!」
「自分が読んだところに、コウジカビという言葉ができてきて、
わからなかったのでこまった。他にも読んでいると、知らない感じがあったので調べたい。」
「ピ!!!10秒17!!
「お〜!!!」
「はい次のチャンジャー!!」
てな感じで、どんどんチャレンジャーが現れていく。
このテンポ感があることで、聞いているわ側も聞いていいられる。
話す側は頭をフル回転。
一度チャレンジした人はブラッシュアップ。
そんな、コンボが生まれる。
とにかく、短時間でテンポよく、リフレクションできるところがめっちゃいい。
体育の移動の後、自分がどうしても手が空かずに少し遅れた授業開始後、
「今の移動がどうだったか、10秒で話してみる人いる?」
「先生がいなかった時に何を考えていたか10秒で言える人いる?」とすぐにリフレクションかつ楽しいゲームが始まる。
僕自身が、朝の会で話し方や時間感覚を磨くために「1分で話すね。」と予告して話す挑戦をしているので、子どもたちも挑戦したくなるのかも。
そんな自分の在り方とつながった活動だから、子どもたちも乗ってくれるのかと思う。
僕が今日遅れた時に子どもたちは
「図工だから、作品作りの続きかなっと思って配って待ってました。まだ途中のところがあったので、その作業の続きをしようと思いやっていました。」10秒10
「先生がいなかったから、どうしようかと思って、自分は作品も完成しているので。でも朝、作品のCMを作るといっていたので、タブレットを準備して、読書週間なので読書をしてました。」10秒48
「自分は完成しているからどうしようかと思ったけれど、周りの友達の作品を見ると、自分もまだ付け足せることがありそうだなと思ったので、付け足す作業を初めてみました。」10秒16
みんな話すのうまいかよ!!!
そのまま「お〜!!!!!すげ〜〜〜うまくまとめたね〜!!!」
「話し上手!!!」
「先生より話すのうまいぞ!!」
とやっていると、僕も!!私も!!!と挑戦者が増える。
友達のアウトプットをインプットする回数が10秒間隔でテンポよく耳に入ってくるので、自分も話せるイメージが湧いてくるのだろう。
そんで、
作品のセットは配られ、道具は準備され、作業の続きや読書さらにアップデートなど。それぞれが行動していた。
そもそもその姿に成長を感じたのだ。
ほら、先生がいなかった時好き勝手になっちゃってクラスのレベルアップを共に誓ったりがあったから。
そんなで、その成長に感動したので、流れは「先生いなかった時に何考えてた??」で、手をあげていた子に、
「はい、〇〇さん、ごめんテーマ変えていい??今の自分たちの姿から成長したなってところ10秒で話してみて?はいよーい、スタート!!」」
これが、理由の2つ目。即興力。
この仕事をしていると、即興力の連続だとつくづく思う。
授業中子どものリアクションからの切り返しひとつとってもそう。
トラブル対応ひとつとってもそう。
目の前の子どもたちに届ける言葉も届け方もそう。
教師に限らず、どんな仕事でも目の前の課題がポンときて、いかに最善の判断で対応するか。仕事のできるできないはこの判断力、つまり即興力に起因してるとおもっている。
だからこそ、磨いたい即興力。
そして磨かれる即興力。
ポンと与えられたテーマについて、その場で考え情報を集め、構成し、編集して、言語化する。
この子は、「今までは、先生がいなくて好き勝手なことをしちゃってうまくいかなかったけれど、今回は図工だということから判断して、それぞれが自分にとって必要な行動を先生がいなくてもとることができた。」10秒40
話うますぎ。自分たちの成長を客観視できすぎ。
するとまたこのテーマでも伝染。
10秒間隔で、自分たちの成長を言語化したシャワーがクラスに降り注ぐ時間。悪くないでしょ??
そんな即興力。
それでいて頭の中はというと、
この適度なプレッシャーの中でのアウトプットの質たるや。
これが理由の3つ目、アウトプットの質につながる。
自分もこうして、文字に書いて、毎週同じ志を持った先生方と言葉にしてアウトプットしいる。
この言語化こそ、体験したこと、感じたことがその場では終わらず、自分の力として身につき、再現性を高めるために欠かせないことだと思う。
だから、授業でもアウトプットを大切にしている。
その「質」的な面での高まりが期待できるのがこの10秒チャレンジ。
制限時間があることで、本当に伝えたいこと以外削がなくてはならない。
とはいえ、削ぎすぎると何が言いたいのか抽象的すぎて伝わらないどころか、5秒くらいで話切ってしまう。
10秒とすることで、本当に重要な情報は何か、付け足すならどれとどれかを頭の中で編集している。
この頭の使い方こそ、とっても大切で、話し上手、説明い上手には必ず共通している思考であり、ロジカルな構成だと。
それを小学3年生ができるんだもん、これ続けてたら、絶対話はうまくて、その構成ができるってことは聞くのもうまい。
コミュ力ある豊か人になると。
また、情報を並べ、分類し、順位付けることを通して知識は定着。
自分自身で端的にまとめているので、端的かつ明瞭に頭に残る。
さらに、ブラッシュアップしてくる子が現れているから驚きだ。
一度「円の特徴を説明してみて!」に対して、
短くなりすぎた子が少し肉付けをしてブラッシュアップ。
長かった子は、少しばかり情報を削ぎ落としブラッシュアップ。
テンポ良く何度も再挑戦可能なので、これが生まれる。
聞いている仲間も聞けば聞くほど質の高いわかりやすいアウトプットが降ってくる。
それも自分んも話せそうだと話してみる。
でもうまいこといかなくて、またブラッシュアップしてもう一度、、、。
そんな流れが教室でば〜〜〜って起きていて。
おもろいのにすごいんかいっていう時間ね。
最高でした、今週も!!