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【なぜそれをやるのか】


 

 年度始めは様々な準備に追われる。給食当番表、係、当番表、日直の進行、それぞれの仕組み、、、。

 書き出したら、キリがない。

 キリがない故に、あれもこれもとなりがちなのがこの時期である。あれもやらなきゃこれもやらなきゃと何年たっても心はそわそわする。
 
 ここで準備準備になりがちなんだけれど、大切にしたいのは、「なぜそれをやるのか」という目的の部分である。

 あれやこれやと準備したそれは、なんのためにあるのか。
 何を目的として準備しているのか。
 そもそも準備する必要があるのものなのか。

 年度始めの準備はとても好きである。
 
 どんな1年間が待っているのだろうとわくわくするから。

 また、あれもやってみようかなこれもいいなと心弾ませながら準備するのが楽しい。
  

 そんなタイミングだからこそ、なぜそれをやるのかを忘れてはいけないなと思う。
 
 新年度は、「それってなんのため?」と、問い直す絶好のタイミングでもあるなと。
 昨日は「日直」の進行表をつろうかあと思ったんだけれど、「そもそも日直制度ってなんのための制度なのだろう」と問い直してみた。
 
 「なんのため」というのつまり「どんな子どもたちを育てたいのか」「そのためになぜ日直制度を活用するのか」を明確にすることである。

 少し調べてみると、学級の活動において、自分なりに役割を果たし承認されるためというものが出てきた。

 自分なりに役割を果たし、承認されるために日直という制度がある。

 これまで、なんとなく4月に日直がやることは何か考えて、進行表を作っていたが、その目的を考えたのは初めて。
 
 そうなると、日直を通して、自分なりに役割を果たし、承認されていく中で、どんな力を養っていくのかを明確にもつ必要がある。

 「自分なりに」ということであったので、進行表にセリフを一言一句書くのをやめた。
 
 項目のみに。

 確認、健康観察、あいさつ、先生から

 というように。

 「自分の言葉」で届ける。

 その自分なりに進行するために言葉を選んで届ける力を磨くための日直とした。

 また、日直ならではの「役割」ってなんだろうと思ったので、「チームを束ねること」と設定してみた。要は、チームキャプテン。
 
 だから項目には、「キャプテンからチームへ一言」を加えた。

 「今日」をチームとしてどう過ごすのか、どんな1日にするのか。

 また、帰りの会では、どんな1日であったか。明日をどんな1日としていきたいか。

 これらをチームレベルで語る時間を設ける。

 これも「チームを束ねる」という役割を、「自分なりの言葉」で届ける力を磨くことを目的にしていると同時に、客観的に見る力も育てていく。

 日直ではない仲間たちは承認力を磨く。
 
 日直の素敵なところを発見し、言葉で届ける。

 そんな感じで、「日直」一つとってもなんのためにするのか、「日直」を通して、どんな力を育みたいのか。どんな子どもたちを育てたいのか。

 そのための活動になっているのか。

 年度初めだからこそ、こういうところを大切にしていきたい。

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