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【子どもに学ぶ】



 何かと運動会関係の話し合いが多くなって来ました。

 個人走のアイディア。
 ソーラ節の練習開始はいつからか。
 スローガンはどのようなものにするのか。

 こういった「話し合う時間」は、子どもたちが成長する大きな機会だと思っています。特に応援団には進行を任せて、その機会を最大限に活かしていくれればと思っています。
 
 このとき、全員が当事者です。
 教室で、学級に関することを話し合う際に、関係のない人なんていない。

 でも、ふと当事者意識が欠けてしまうことがあります。
 お客さん感覚になってしまうこともあります。
 
 それは、私自信が、例えばこの行事が何のためにあるのか、どうして行われるのかのような部分をうまく共有できていなかったり、具体的な当事者としての在り方を拠有できていなかったりする点に問題があるのです。
 
 だから、自分たち事になりきれていない子どもたちの姿を見ると、自分の力不足を感じます。
 
 「やってみたい!!」と子どもたちの心に火を付けるのが、教師の力量の一つであると思うからです。
 
 そんな私は、子どもたちの姿に支えられてるなとつくづく思うのです。

 うまく子どもたちの心に火を灯せなかったなあというときも、自ら燃え上がれる子どもたちがいるのです。

 自分たちで伸びようと、成長しようと、前のめりな子どもたちを見るともっと頑張ろうと素直に思えます。

 その一つが、応援団です。
  
 人前に立つ「責任」もありますし、何より自らこういった環境に身を置きいて挑戦できる人たちです。
 それゆえに、厳しい話をすることが多かった先週でした。 
 
 自らやろう!と思って挑戦した思いは、思っているだけでは目に見えなくて、言葉とか態度とかそういった目に見えるもので表現しないことには伝わりません。
 でもそういった思いを堂々と、自分らしく表現できるから人の心を動かすのだと思います。それが応援団なのだと思います。
 声の大きさとか、立派な立ち姿とか。もともとそれをもっているから応援団になれるのではなくて、そんな自分に成長したいという「思い」があるから、後天的にそれが身についたり目に見える形で表現されていくのだと思います。
 声が小さく立って、ふにゃふにゃしてたって「思い」があれば、いくらだって変容すると思っています。
 
 だからこそ、挑戦しようと思ったあの瞬間の「思い」を大切に持ち続けてほしいし、 応援団になることだ「目的」になってしまわないでほしい。
 そんな思いから、厳しい話をすることが多かっかもと少し反省。

 しかし、正直、本当はもう十分ほめたい思いで溢れています。

 休み時間のたびに集まり、話し合いを繰り返す。
 話し合いは、平行線で結局何も決まらなかったなんてことだってあります。
 それでも何度も打ち合わせをする。

 しかも、4年生はいつも1番にいます。そして、座席は前から埋まるのです。
 私も教員として学びの場に足を運びますが、熱量の低い会場は後ろから席が埋まります。
 熱量が高い会場は、前から席が埋まるのです。まさにそれ。

 話し合いも前のめりに参加する。
 
 座る場所から参加していた話し合いも、自分から場所を移動して参加する。
 頭の距離も近くなって来ました。
 
 本当は、遊びたいかもしれません。ゆっくりしたいかもしれません。
  
 大好きに違いない休み時間を使って、挑戦しているのです。
 
 もちろん文句の声一つ聞いたことがありませんし、何ならそこで高学年に混ざって意見を言ったり、それいいね!と参加したり、真ん中に立つ立ち位置に手を挙げたり。

 健気に、自分が憧れていたことに、こうして自ら取り組む姿に感動しない日はありません。正直。本当に素敵で、輝いていて、かっこいい。
 周りから「憧れ」を集める人たちってこういう光を放っているのだなと思うほど。
  
 子どもたちのそういった姿にどれだけ励まされることか。自分も挑戦し続ける人でありたいと、子どもたちから学ばせてもらっています。
 
 本当は、毎日胴上げしたいほど、それほど頑張っている。
 でも、ここで「十分頑張ったね!」としてしまうと、そこが限界値かのようになってしまう。もうあなたなら、ここまで来れて十分だよと。勝手に限界をつくってしまっているかのように感じます。
 
 だからこそ、期待を込めて、信じて、もうひと越え!と。厳しい話もするのです。

 その厳しさにも動じず、素直に受け入れ、また伸びていくのが、応援団。
 そして、相乗効果的に伸びる4年生です。

 応援団ではなくても、燃え上がる応援団が近くにいると燃え上がるものです。
 仲間の一歩に、仲間の成長に刺激を受けて、共に伸びゆくのがこの教室の子どもたち。

 1週間前の教室での話し合いと、先週行われた話し合いとでは全く姿が変わりました。

 応援団の役割分担、板書する子をすぐに決めて、ひたすら意見を書いていきます。また、ひたすら意見を集める仲間もいます。机の間の方に入り込み、 「何か考えある?」と最大限に寄り添う。近くの仲間と話させたりする時間を設ける。
 そんな風に、全体の話し合いの進め方を学んでいますし、そこに立つ人としての心構えも学んでいす。
 周りの子どもたちの視線、姿勢も明らかに変わりました。前のめりになっています。完全 に当事者であり、参加者になっています。
 
 こういった前のめりになれる仲間たちであるから、応援団は挑戦できますし、応援団として活躍する刺激を届けるから、周りの仲間たちも「自分も!」と思える。
 
 一つの行事を通して、教室が育つとは、こうしたあるきっかけから、連鎖的に成長することだと思います。
 
 現に算数の気づきや解き方の説明で、前に出て話せる仲間も増えています。
 つながっています。

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