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【信じると期待すると】


 子どもたちに期待してしまうと、苦しくなってしまう。

 それは、自分も子どもも。



 もっとできると思うんだよね、っていう期待だったらまだいいのだけれど、多くの場合陥りやすい期待ってそうじゃないことが多いと思う。これは自分を振り返ると。

 期待は、「自分が望む姿になってね」という期待の場合が結構多い。

 これは自分が。

 それがね、やっぱりどっちもしんどくなる原因の一つのなのかなと思う。

 期待は、自分の期待する姿になってねになりがち。

 そうじゃなくて、「信じる」なのだと。

 「信じるは、そもそも人は学ぶし、協力するし、前向きなエネルギーを持っている。これはもうそうであるかが問題にならないほど、はっきりっと確信しています。だから任せられるのです。

 たまーに夕方、赤いおどろおどろしい月が出ていることがある。それを見て、もしかしたらここは地球じゃないのかもしれない!なんて不安になりませんよね?まあそんな日もあるよね、と流せるはずです。それと同じです。」

 これは、『けテぶれ授業革命!』からの引用なんだけれど、まさにこれだなと。

 本当の感覚。


 そもそも学ぶものだと。

 そもそも協力するものだと。

 また「待つ」のではなく、「今」だと。

 トライアンドエラーで、素敵な姿が出てくるのを待つのではなく、「今」既にこうして悩んでいたり、自分で選んでみたり、どこに進もうかと考えいたり、挑戦したりしているその姿が素敵なんだと。

 だから結果どうこうじゃなくて、今自分の足で歩いている、止まっている、進もうとしているその過程を一緒に悩み、豊かな時間だと楽しむことができる。

 で、そこで大切なのが、やっぱりその「人」としてどうつながっているかだと思う。

 あなたはすでに素敵だと。

 あなたはあなたらしくて、素敵なんだと。

 これって結構直接伝えた方がいい気がした今日。

 ちゃんとあなたのあなたらしさが、そもそも大好きだよって。

 その素敵さを知っている?気づいている?って。その土台がめっちゃ大切で。

 でもそればっかりじゃ成長効率が落ちてしまうので、そこを支える感じ。

 でもその成長って、そんな簡単には行かなくて。

 その過程で、失敗もあるし、ほころびもある。

 そこで不思議な飴や回復薬的なノリで、振り返りとか、仲間とか、分析とか、仕組みとかがある。

 特にここ最近は、分析や振り返りはアツい。

 毎日、けテぶれシートで、生活のふりかえりをしている。朝の会で、計画を立てる。前日のシートをもとに計画を立てる。

 修了式の日にどんな自分で在りたいかからの逆算の視点でもある。

 そして帰る前に振り返り。

 提出してから、帰る。

 僕はそれにコメントを入れて、退勤までに子どもたちの机に置いてておく。

 良い取り組みや分析は朝の会で紹介。

 そんなサイクルを回してる。

 仕組み化もやっぱり有効。

 多くの場合ヒューマンエラーではなくてシステムエラー。

 だから失敗は全く責めない。

 けれど、2度と同じミスが起こらないための「仕組み」を考えて?と投げかける。

 今おもしろいのは、トイレのスリッパ。

 何度もミスを繰り返すので、「後ろ向きで出る」という仕組みを子どもたちは考えた。

 廊下を走る問題も、同じミスを繰り返していたので、投げかけると、「外にいく時は、外に行く仲間で集まり、1列で外まで行く」という仕組みを考えた。

 今は、その実験中。

 やっぱり、こうして投げかけて、提案してもらって、ともに考える過程で「自分事」になる。

 ここがものすごく大切で、自分はそこが弱いところがある。

 その場で直接的に注意することはできればしたくないので、全体に語る。でも浸透度が弱いことがある。これは自分事化されていないからだったわけで。語られているお客さん。

 でも「仕組みを考えてね」と言われると一気に当事者になる。

 だから、浸透度がより良い。

 僕の普段の在り方にあった、「自分事化させるアプローチ」はこういう角度だと思う。

 その場で注意するっていうのは、僕の在り方としてブレが出てしまうので。

 でもこの「自分事」にするという視点は、昨日の職員室での何気ない会話からいただいたヒント。

 豊かなコミュニケーションが取れることは、やっぱり自分1人では思いつかないところと出会う機会につながる。

 本当にありがたい。

 こういう日もあるんだな〜。

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