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#世界標準の経営理論

「直観」を大切にする

私たちが意思決定をするのは、将来の予測が難しいからだ。言い換えれば、将来の不確実性が意思決定というプロセスを生んでいるのだ。 意思決定には様々なバイアスが存在する。 認知バイアスの詳細と具体例現状維持のバイアス(プロスペクト理論) プロスペクト理論は、人は損失を回避しようとする傾向が、得をすることよりも強いという理論だ。つまり、同じ金額の損失と利益があった場合、損失の方がより大きな影響を与え、心理的な痛みとして感じられる。 サンク・コスト・バイアス サンク・コスト・

成功している人がどんどん成長していくのはなぜか…鍵は「自己効力感」だった

経営学では、「人を特定の行動に向かわせ、そこに熱意を持たせ、持続させる」のがモチベーションである。 そして、モチベーションは、「自己効力感」と「他社視点の動機」を掛け合わせたものとして表せる。 自己効力感 自己効力感とは、「自分ならできる」と自分を信じる力のことだ。 自己効力感を高めるのは、 ①過去の自分の成功体験 ②周りの人の成功体験(あいつができるなら俺もできる、俺もやりたい) ③周囲からの期待(お前ならできる) ④心身の健康(調子がいい) の4要素でだという。

感情は認知によってマネジメントできる

感情はコントロールできる22章 感情の理論 この章で感情をコントロールする方法として紹介されているのが、「Deep Acting」と呼ばれる手法だ。 たとえば、CAがとあるカスハラに直面し恐怖を感じたとしよう。この時、「実は飛行機に乗るのが初めての方なのではないか」などと考えや視点をずらすと、「恐怖」から「同情」へと感情が変化し、心理的負担が小さくなる。 この例は、「認知によって感情は変えられる」ことを表している。思わぬ出来事に直面したとき、想像力を働かせて別の視点から

最近毎日読んでいる本

最近毎日読むことを日課にしている本がある。 入山章栄先生の『世界標準の経営理論』だ。 1日1章づつ読み進めているため、まだ5章までしか読んでないのだが、現時点で既に、すべてのビジネスパーソンに読んで欲しいと心から思っている。 そこでこの本を読むべき理由を3点挙げてみる。 1.「思考の軸」を鍛えることができる 不確実性に富む昨今、「正解のない世界」で最善の選択肢を選ぶことが経営陣だけでなく、ほとんどのビジネスパーソンに求められている。そんな時に羅針盤的な役割を果たして