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徒然もの草 〜その6〜

昨夜からの寒波に見舞われ、全国各地で大変な思いをしておられると思うが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
我が家においては、ねこ様ファースト家庭なもんで、部屋が冷えたら一大事。容赦なく室温を上げるべく暖房を効かせるようにしている。(都市ガスの料金は高いっていうのにだ。)

しかし、こうも寒いとあちこち不調が起こる。
まず、夫が腰痛で痛いやら、やれ私はパーキンソン病の調子が悪いやら、ねこ様達に至っては床暖房と集中暖房システムのファンコンの前から動こうとしない。
そんなことだから、くるみちゃんは抱っこしたらいつの間にかネズミが獲れない仕様になっているのだ。脱走防止柵を乗り越えたり壁走りをする程の忍者ねこだったのに嘆かわしい。
かたやはなちゃんの方は、暖かい寝床をちゃっかりゲットして寝んねしている。齢14歳というご長寿ではあるが、まだまだ元気で、4歳のくるみちゃんと本気の追いかけっこをしているのだ。(詳しくは「仔ねこ物語」シリーズを参照されたい。)

そんなこんなで、夫は露天風呂付き温泉の銭湯へといそいそと出かけていった。(いつもならいっぱい呑んで出来上がっているのに。)
わざわざ面倒くさいと言っているのに出かける位だ。よほど痛いと見える。
その一方で、私はというと、鬼の居ぬ間に的に快適な時間を過ごしている。(亭主元気で留守が良い?)
はー、落ち着く。自室の机に向かうとホッとする。
さて、タブレットで新聞でも読むとするか。

先において、東電福島第1原発の処理水の海洋放出を機に、隣国中国で日本産水産物の輸入を全面的に禁止したことは記憶に新しいところであるが、それを逆手に取って、中国の地方国有企業の光明食品集団が中国にて中国企業傘下のラオックスHDと提携し日本食店向け水産物発売に商機を見出しているとのことだ。

これにより、中国の日本食店にラオックスHDのグループが水揚げするスペイン産マグロや中国産のウニなどを中国の日本食店に売り込むという。
光明食品傘下の上海水産集団が主催した試食会には中国の日本食関係者が招かれたそうだが、上海市内で寿司店を営む日本人店主曰く、「日本産と比べて酸味と脂身が強いが、トロが好きな中国人には好まれるのではないか。」とのことだった。また、日本産以外の水産物への仕入れの切り替えについては、ラオックスHDが中国で展開する日本食店では、スペイン産マグロを提供したフェアを実施し、好評だったとのことである。さらに、ノルウェー産のサーモンは中国でも人気が高く、日本産に限らずブランド力が高いという。

中国では、ゼンショーHDが手掛ける「はま寿司」など回転寿司大手が中国各地に相次いで進出するなど日本食ブームに沸いていたというから、私としては、随分と国家の壁を超えて文化及び経済が日本に向けてオープンになっているのだな、という感想を抱かざるを得ない。

さらに驚いたことは、中国の日本食店の市場規模は21年時点で日本円で約1兆8000億円にのぼり、それは上海や北京市などを中心に広がるばかりか、近年、若者を中心に地方都市でも日本食ブームの裾野が拡大しているという。GDP世界第2位の経済大国中国の懐の深さを思い知らされる。ただ、中国国内は言わずものがなであるが、国外で経済貢献している華僑の商人の力が代表されるように、元来は商人気質は強いと見ている。輸入ルートはあちらが駄目なら軸足を変えて別ルートを開拓する逞しさがあるのではないか。新たな中国国内での顧客獲得の動きはそのような点も踏まえているのだと思われる。

今日拝読させて頂いた記事は、先の輸入禁止措置がジャパンブランドに警笛を鳴らす決定的なターニングポイントとなっているのでは無いかと憂慮させられた。
つい先日にはダイハツの不祥事もあったからだ。
ターニングポイントからその先はどうなることかと思いを巡らせながら、粗茶を片手に紫煙を燻らせて本日はこの辺で筆を置こうと思う。


では、またの機会に!


__________ 続く。To be continued next story.



なお、参考及び内容に付いて下記の日経新聞より引用させて頂いた。是非お一読されたい。



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