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観光旅行は絶好のお仕事日和 〜京都編 前編〜

月も改まったということで、煩雑な1日をお過ごしな方も多いかと思うが、皆さんはいかがお過ごしであろうか。

この観光旅行シリーズはじーなが本州で観光がてら写真を撮った弥次喜多珍道中を綴っている。
写真も多いがネタの宝庫なため、長文ご容赦願いたい。
そういう訳でブログというよりむしろ、くだけた文での紀行的にお読みいただければ幸いである。

さて、遡ること数年であるが、じーなが作った日程でのミステリーツアー的な
神戸から大阪への旅程を終わり、この旅の締めくくりというべき京都への道中が始まった。
前編と後編に分けてはいるが京都も長文なので時間がある時にぜひお読みいただければと思う。

前日に大阪の宿で宿泊、そしてまっすぐ京都へ向かう。
・・・はずだった。しかし、予定は未定ともいう。
素泊まりでの宿泊だったため朝食は無い。
困った。道頓堀のすぐそばでしかも駅まで徒歩1分と
立地は最高であったのだが(夜は)、
肝心の朝ごはんを食べる店舗が近くに無い。

「困ったな、こんなに朝ごはん食べる所がないとはな。」
「道頓堀抜けて難波側に吉野家あったんじゃなかったっけ?」
「吉牛ー?!わざわざここで食べることは無いだろ。」
「じゃ、時間が無いからコンビニで買ってJRで食べるとか」
「エーーー」(前日も寝坊でコンビニだった。)

冗談抜きで時間が無い。なのに開いている食事が出来る所は無いか探している。
スーツケースがらがら引っ張った状況で難波まで走って2往復させるなー(怒)
という訳で、じーなの機嫌はよくない。
が、彼のミステリーツアーを成功させなきゃなと思ってたので怒りは抑える。(身体に良くない)
ま、次の日程を場所だけ伝える。時間と電車は何に乗るとかも。

ということで、市営地下鉄からJRまでの2分間のインターバル内で乗り換えも無事に済ませ、車内でやっと遅めの朝ごはんにありつく。
(結局買う羽目になったのであった。自業自得だ)
困ったなぁ。京都の第一ポイントは四条大橋から祇園方面に向かって気に入ったお店でランチなのだが。お腹満たし過ぎに注意せねば。

かくして、在来線の特急で(新幹線じゃ速すぎて面白くない)無事京都駅に到着。
バス乗り場までスタスタと移動するじーなに夫が焦る。
「お前、移動慣れすぎ!どこに行くんだよー」
そりゃー、ミステリーツアーのツアコンですから。道に不案内じゃマズいでしょ。

はぁー、やっと宿に着いたー
ここは立地にこだわり決めたお宿。有名スポットへ歩いて行けるのがいい。
じゃ、四条大橋渡ってランチ食べに行きましょー!

昼間の祇園はこんなにガラガラだ。

祇園のど真ん中での食事に舌鼓を打ち、祇園をぶらぶら散歩する。
じーなの修学旅行では祇園は出入り禁止だったからなー
古都を撮りまくろうと意気揚々と来たのだった。
夫も京都は流石に歴史探訪好きかつ建物好きとしてはカメラのシャッターを切らずにいられなかったらしい。次々とシャッターを切っている。

「これ、夜来ると食事も0が一桁違ったよな。祇園でランチってラッキーだったんじゃね?」

そうそう、それを狙ったんですよ。
お気づきいただけたようで良かった。
腹ごなしがてら、ひたすらそぞろ歩く。

こんな味のある風景も祇園ならではか。

さあ、祇園ぶらぶらもいいけど、祇園を抜けてバス停まで歩きますよー
次のスポットへ行かなくちゃ。

こっち側は同じ祇園なのに人が少ない。やはり夜来る所なのか?

事前にでゲットしたバスの時刻表に合わせて移動する。
バス停で待っている最中に夫はどこに連れて行かれるかわからない状況だが、
それもまた楽しそうだ。よしよし。これまでサプライズにハズレが無かったからなー

琵琶湖疏水から別荘地区の道。未だ現役の場所も多い。

琵琶湖疏水が見えた。
これがあの有名な琵琶湖疏水だよーと伝えると夫はまたカメラを構える。
動物園前で降りるんだからね、用意は出来てる?
そそくさと降りる準備をすませる。さ、行きましょうか。

バス停を降り、別荘地区を歩く。

これが今回の最大のスポット、無鄰菴。300円で入れるのがお得だ。

さ、着いたよー 小銭あるかな?

「おおーーー!!!これってまさか無鄰菴か!?」

夫は興奮しきり。何故なら、以前にTVで見たからだ。
夫婦は古い日本家屋や城が大好きなのである。そういうTVをよく見る。
じーなはここ中心に京都の日程を組んでいた。よしよし、いいぞー
じゃ、中に入りますか。

味わい深い景色が広がる。日本家屋は庭園とセットでこそだ。
こんな慎ましやかな空間もあった。
床には可愛らしい焼き物が飾られている。これも昔からか?

中に入ると抹茶のサービスがあった。
ぜひにと夫婦で味わう。これはなかなか出来ない体験。来て本当に良かった。
そしてしばらくの間、タイムレスな和の空気を味わう。

「良かったら、ソフトクリームもありますよ」
!! じーなは即座に乗ってしまった。もちろん抹茶味だ。
「お前なー、ここに来てそれは無いだろ。まー、食うなら止めないけど。」

・・・失礼いたしました。では続いてお庭拝見といきましょうか。

庭園と日本家屋は実にフォトジェニックだ。

じーなは日本家屋と庭園が一体となっているものについては、日本の風景写真でもあると主張している。建物が緑と一体となって自然のように織りなす風景が美しいからだ。
古都はじーなの仕事にとって大事なスポットとなった。

このように悠然と自然というべき風景を織りなす庭園の世界。

庭園をぐるりと廻りながら、シャッターを切る手は忙しく、つい時間を忘れる。
早く行かないとだ。まだ残りのスポットもある事だし。

東屋は静謐に隠されていた。

大体お庭を一周すると、ポツンと東屋があった。
失礼しますー、と2人で入る。

中は簡素な造り。しかしながら往時の空気を味わうことが出来る。

東屋は簡素だが、侘び寂びの世界に浸るには充分な拵えだ。
そっかー、さっきのお茶、ここで飲めたら最高だったかも知れない。
しかし、ここ無鄰菴の展示は結構(というかかなり)何でも見せてくれている。
入場料300円って、ちょっとした維持管理料でしか無いではありませんか。
良心的だなー

別邸の洋館は小さくとも豪華な造り。素晴らしい!
こんなに豪勢な折り上げ天井は見たことがない。

2人で最後に洋館に足を踏み入れる。
案外、観光客がいるようだ。
すみません、失礼しますー、とすれ違う。
入るなり2人とも和の本館もいいが、この洋館の凄さに度肝抜かれた感じだ。
さすがだ・・・

さ、次のスポットへ行きましょうか。

昔はセーラー服着て、抹茶と湯豆腐いただきましたっけ。懐かしい。

琵琶湖疏水なりに歩くと看板が出てくる。
それでネタバレしてしまった。うーん、ちょっと親切設計過ぎるぞ。
まぁ、迷子にならなくていいか。

無鄰菴から時を経ずして南禅寺に到着。
じゃ、入りますよー。お財布はよろしくー

大きすぎて入り切らない・・・

山門は外から見るだけでいいかな、修学旅行で登ったし。
「いやいや、せっかくだから中に入ろうぜー」
お?なかなか乗り気な夫。
南禅寺かよーなんて言いながら歩いてたのはどこの誰?

ま、せっかく有料(←ここ重要)なのに行こうってんだから、
その心遣いを無下にする事もない。行きますか。

さすが、眺めはすこぶる良かった。

山門からの眺めは良く、あれこれ構えてシャッターを切り続けるじーな。
それを眺める夫。どーだー!ってな感じか?

それじゃ、仕事も順調だし、次、行きますか。

なかなか他の観光客が切れなくて困ったものです。

御堂には入る必要はないよね。いちいち拝観料がかかるのも問題だ。
ま、せめて外観だけ収めればいいかーっていうんで、フォトジェニックな外観をパチリ。
ほら、次は疏水を遡ったスポットだぞー

メガネ橋には観光客が多かった。何故か女性が多い。
下から見上げたくもなるでしょうねー

日本の中でも有数の建築物の通称「眼鏡橋」。
じーなはこれはお仕事用に是非収めたいスポットなのだ。
夫も疏水の歴史を辿れて満足げ。よしよし、GOOD!

それじゃ、本堂に行きますよー

長い廊下を歩く。次はどんな風景が待っているのだろうか。
お、お庭拝見が出来るのか?楽しみである。

お寺という割には古い日本家屋のようだ。
必ずお庭が付くのが文化なんだなーと話の風情に耽る2人。
京都はじーなのお仕事が結構(かなり)あるので手は常にカメラにある。
が、しかし、それは次なるスポットへの休息でもあったのだ・・・

枯山水が見事だ。
こちら側からだと、背後の山の景色まで庭の一部であるかのよう。
裏庭にもちょっとした枯山水の庭があるのだ。素晴らしい!

南禅寺で相当カメラを構えたじーなであるが、夫が一言。
「お前、ここ狙ったろ。俺的にはそこまで重要じゃなかったぞ。」
うわぁ。そーいう事おっしゃいますか。
まー、いいか。事実だし。サプライズ、外れたの??

「で、次はどこ行くんだ?」

ふー、次は歩け、歩け。
そういうのが目的の観光地。
では、南禅寺からではかなーり分かりずらい所へLet’s go!

という訳で、夫には探検みたいなルートだと思われる哲学の道へ。
住宅地の中の生活道路になってる所をひたすら次のスポットまで歩く。
しかし、京都に来ても暑い。じーなにとっては暑さもだが、足もキツかった。

「あー!!これって哲学の道かー!!」

そうなのだ。小川沿いを整備されている小道になっている区間は一部でしかない。
やっと夫自身も修学旅行か何かでやってきたことのある区間に出てきて喜んだ。

哲学の道では皆さんは何を考えながら歩くのであろう。

・・・ん?道端に茶屋がある。
甘味の物もいただけるとか。是非休みたい!
ねぇねぇ、ここで涼みながら抹茶ソフトクリーム食べていい??

「ったく、しょーがねーなー笑」

はぁー、生き返る。助かったー
人心地着くと、このまま歩けば次のスポットだと伝える。

「さては、銀閣寺に行こうとしてるな?(ニヤリ)」

あー、哲学の道に来た事あるなら、わかるか。
そうだと伝えると、これはいい経験をしたと喜んでいるようだ。
何せ、住宅街からスタートしている本来の哲学の道を体感したのだから。

いい天気過ぎて暑さでここまで来るのが大変だった。

暑さで挫けそうになった哲学の道を行くとスポットに近づくにつれて
並木が木陰になり涼やかな小道を創り出してくれた。
実にありがたかった。

やっとの思いで着いた銀閣寺。
夫は古い建物好きでその辺は助かっている。
「昔だったら、こんな旅行したいと思わなかっただろうな。」
へぇー。今なら大歓迎なのか。
まぁいい。では中へ入りましょうか。

この垣根は何であろう。手入れが大変だろうなー

やたらと修学旅行生が多い。かつて自分たちもそう思われたんだろうな。
いちいち止まるから、失礼しますと先を行く。
ふー。人混みは疲れるし写真が撮れない。

見事すぎて、支えがいるのであろうな。このような松は兼六園で見た。

集団を抜け出すと、意外にもそこまで人に囲まれない。
ただ、周回ルート的になっている所では列になるだけだった。
写真を撮る上ではラッキーである。

いかにも銀閣寺的な一枚。

お?夫も妙にカメラを構えている。
「京都は1回来ただけじゃダメだって意味がわかったよ。」
うんうん、そうでしょ、同じ所でも季節で変わるし。

後はじーなも列のお邪魔にならない程度に次々と写真を撮り続ける。
団体さんが来たら先へ進んで距離を置く。

広大な枯山水を含めて絵を作ってみる。これもじーなの中では風景写真なのだ。

人がいないという条件にはなかなかならず、上手くいかない。
それでも工夫に工夫を凝らして写真を撮る。
夫はさりげなくじーなに気を遣ってくれているようで助かった。

庭園の裏を廻るとこんな風景も。

広いなー、権力を持った方の庭園はどれだけ広いんだよとブツブツ言いたくもなる。
しかし、どこもかしこも手入れを怠る所が無く感動しきり。

「俺、歴史好きだけど、歴史探訪の観光っていいね。」

不意に言われてびっくり。あら、まんざらでは無かったんだ。
というか、このミステリーツアー的な旅行って心から楽しんでもらってた証拠であろうか。
サプライズはさておいて。

夫じゃなくてもワクワクする境内の階段。次はどういう景色?

どんどん人が少なくなっていく。
そんな小道を歩いていると、不意に階段に出くわす。
_________ これって、山ごと境内なのか?

銀閣寺がこれだけ小さいと思える境内。

その通りだったようだ。
境内から京都市内を見晴らす裏山込みで境内というから、
いかに足利家の権力の証が大事に守られてきたかという事だろう。

これはある意味トレッキングだぞ。

ぐるっと一周しようとする方はさほどいなかったようで、
ワイルドな区間をひたすら歩く。
写真も撮り放題。涼しいし、お得感満載だ。

こうして山(?)を降りて普通の境内へと戻る。

一周後にしか見られない銀閣寺の側面。
最後にパチリ。

先ほどのスタート地点にほど近い所へ戻ると、そこでしか撮れないショットを納め続ける。
いけない!人が少ないと思ったら、もう拝観時間が終わるところかー
と、慌てて外へ。

その日の歩きで体が火照っている。
外へ出るとあった、お土産屋さんで2人で抹茶アイスをいただく。
「お前、今日1日でなんぼアイス食えば気が済むんだよ笑」

あ、そういや3つは食べた・・・
いいんです。熱中症対策だから。消費カロリーあるし。
(俗に言う「0カロリー」って事で!)

そうしてバスに乗り、宿まで辿り着いた。
さぁー、それからが彼にとっての自主企画、
「銘酒が飲める居酒屋探し」である。

狙いは歩いて行ける(ここ重要)先斗町狙い。ではいざ!連行される!

先斗町の居酒屋にて。鴨川の夜景を眺めながら飲食出来るベランダ席もあった。

彼のセレクトによる地元の食材での料理と銘酒が飲めるお店は混んでいた。
何でも、鴨川沿いの一等地。ベランダ席があるとのこと。
いいねー、ナイトビューを楽しみながら夜風に吹かれて一杯とか。

しかし、予約でバルコニー席はいっぱいだった。
彼は普通の席ではなく、カウンター席をあえて選ぶ。
板前さんとのやりとりしながらの食事が楽しい。
で、地元の食材というと・・・

お漬物と豆腐と湯葉・・・
お腹が膨れないなー(しゅん↓)
彼はその分、伏見の下り酒を心ゆくまで堪能した。
じーなは京都って、見てお腹が膨れるところだと思った瞬間だった。

かくして、酔い覚ましに(夫は)宿まで歩いたのであった・・・


__________ 続く。To be continued next day’s trip.



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