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正しさと美しさを経営に求めて

屋号integrity の6つの指針は、
私が幼い頃から大切にしてきたものを顕したコトバ。

● 正しいことを行う
● 正直である
● 誠実である
● 何事も向き合う
● 約束を守る
● 透明性がある

正義感が強く、正しいと思ったら曲げずに突き進んできた。
(暑苦しく、めんどくさい人だった)

社会人になってからは仕事柄(経理)、さらに正義感が強くなりすぎた。
(融通の利かない、偏屈の塊な人だった)

屋号を決めるとき、友人から大切なアドバイスを受けた。

「やり方(活動)ではなくあり方(態度)で決めた方がいい。
 変わらない本質だから。」

その時読んでいた本から、屋号を決めた。

その本は、『リーダーの人間力~integrity~』。
そこに書かれている “integrity” が、私のあり方そのものだったから。

正しさを経営に求める姿勢は、今もこれからも変わらない私の不変の態度。

しかし退職後の学びから、
果たして正しさが唯一の行動指針でいいのかと疑問をもった。

正しい行動をする人は、人から信頼される。
しかし、正しいという指標は人それぞれあって、
決めつけたり押しつけたりすることは何も生まず、
対立を煽る危険な行為でもある。

そう、正しいことに答えを求めることに、危険なニオイを感じた。

多様性のある社会を考えていく上で、
正しさを補完する何か別のものがこれからは求められると、
漠然と思い始めた。

ちょうどその時(2014年)に突然アートなどに関心を持ち始めた。
元々、アートには無関心で、その時まで美術館など行った記憶がない。

私と同じような考え(思想)を持つ仲間たちと多くの対話を重ねてきた。
対話を通して補完するコトバが、突然私の目の前に舞い降りた。
何の前触れもなく、唐突に。

『 美しさ 』

正しさは頭には届くが、心には届かない。
心に響く何かが経営に求められる、そう思った。

正しさはプロセス(How)にあり、美しさは目的(What)にある。
正しさと美しさのどちらかに偏るのではなく、
バランスを取りながらの経営が求められる。

経営は競争から共創の時代に入った。
勝ち負けを競いあうのではなく、
ともに追い続けられる道標になる美しさがより大切になってくる。

だから、経営に正しさと美しさの両方が求められる。

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