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選択肢が多いと選びにくい|多いことの弊害

この文章は、4 年以上前の2014 年10 月に、以前使っていたブログに投稿した内容。改めてnote 用に文章や言葉をリニューアルにしてみることに。

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先週末の土曜から長引いた風邪もやっと快復に近づいた。不摂生が原因の一つだけど、土曜日は朝から寝るまで鼻水が止まらず、日曜は咳が止まらず、熱も38度の前後を行ったり来たりの一日だった。

月曜にかかりつけ病院に行き、薬をもらった。効いているのかどうかわからないまま飲み続け、やっと「治ったかな」と思える状態にまでなった。数年ぶりにトンプクを2回も飲んだ。いつもは5時間睡眠のところ、かなり多くの睡眠をとった。

自分で考えていた以上に、長引いた。焦ってもしょうがなく、これからのためにゆっくり静養しなさいと思って、静養ばかりしていた。

普通であれば風邪ぐらいなら病院には行かず、市販の薬で大丈夫だろうと思われるだろう。ただ、ドラッグストアに行くと同じ陳列台に、同じような効能の薬がたくさん並び、どれを選ぶかに悩んでしまう。

咳に効く / 鼻水に効く / 熱に効くなどなど

どれかに特化した薬だとその時々の症状に合わせて服用すれば、その症状については治る。しかし、鼻水が治ったと同時に咳がひどくなれば、今度は咳止めの薬が必要となる。

以前ブログでも綴ったが(このブログはもうない)、今まで飲んでいた葛根湯を変えたら、肝臓の数値がとんでもなく悪化した経験がある。どれくらいかといえば、お酒をほとんど飲まないのに、肝硬変になる手前ぐらいまでにわずか一ヵ月でなった。献血結果の数値で気づいたからよかったけれど。

そういうこともあって、効能に加え成分なども見比べるようにはしているけれど、よくわからない。もっといえば、わかるはずがない。ましてや風邪でしんどい時に、今の症状にあった薬を選びだすのは、至難の技。そんな時に働くのは、ただ一つのバイアスだけ。

「同じような効能なら、値段の高い方が、よく売れている方が効き目は大きい。」

他にも以前、教育ビジネスのリサーチとしてアンケートをとったことがある。その時、ある仮説をたてて、小学生低学年の子どもをもつ親と高学年以上の子どもをもつ親に、ある質問をした。

コミュニケーション力と会話力、ロジカルシンキング力と論理的思考力のどちらが必要だと思いますかと。

結果は、低学年は漢字を、高学年以上は英語の答えが多かった。教育の内容は同じでも、言葉からの印象で選択が変わる。

「選択肢が多いことは、本当に顧客(利用者)にとって便利なのか。」

選択肢が多い方がいいというけれど、悩む時間や間違った選択をすることなどを考えると本当にそうだろうか。
「選べないよりかはいいだろう」と恐らく言われるが、多いことの影響(リスク)までしっかり考えないといけない。

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