初・映画。
年間数回程度しか観に行かない映画館に、今年初めて行ってきた。
その映画は、「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」。
二年前の上映時、初めて同じ映画を二回観た。
初めて、原作の漫画を買って、二回目を観てしまった。
珍しく、SNSを使って、紹介までもした。
去年のNHKでの放送は、録画をして残している。
それぐらい、好きな映画。
人に観てほしい、未来へつなげたい映画。
当時のSNSでは、次のように紹介をした。
前から気にはなっていた映画。
今朝ある紹介文が目に留まり、思わず朝一に観に行くことを決めた映画。
直感のまま行動してよかったと強く強く思えた映画。
戦争の映画は、あまり好きでない。
怒り、憎しみ、悲しみ、苦しみなどネガティブな言葉が飛び交い、「・・・」となるので。
今読んでいる「優しい言葉でいっぱいの本」が影響しているかも・・・。
この映画には、優しさ、柔らかさ、和やかさ、温かさ、そして微笑ましさがある。戦争に対する怒りのシーンもところどころあるけど、重苦しさや苦痛はない。
まるで絵(スケッチ)の作品を観ているようなカットが多く、今までの戦争の映画とは少し違うので、まだ観ていない人はぜひ観てほしいです。
今回も全く同じ想い。
いや、前回より社会情勢なども変わり(わずか二年しか経っていないが)
この想いはより強くなったかもしれない。
平和と戦争。
日常の暮らしがあるのが、平和であること。
日常の暮らしを奪っていくのが、戦争であること。
前回と変わらずに、今回も良かった。
漫画にはあって前回の映画ではなかったシーンから、
より原作の世界観を感じられる。
片淵監督の映画を通しての、
コトリンゴさんの音楽を通しての、
そしてのんちゃんの声(演技)を通しての、
世界観は荘厳で美しかった。
気のせいかもしれないが、
前回と同じシーンでも初めて観る画がいくつかあった。
前回気づかなかったいろいろな発見もあって、
私が成長した証かもしれない。
本当に、丁寧に描かれた映画。
制作に携われた方々の想いが込められた映画。
だから、子どもたちに、その親世代にぜひ観て欲しい。
それは、平和な世界がこれからも続いてほしいから。
でも、観ている人はどちらかといえば、40歳以上の人ばかり。
早朝だったからもしれないが、観客も少なかった。
映画館には親子連れが多かったが、何の映画を観ていたのだろう。
なぜかわからないが、ふと、寂しくなった。
今回は、もう一度は観ない予定。
ただもう一度漫画を読み直したら、観に行くかもしれない。
今年も去年同様に、人に社会に対して、
心優しく温かく想える一年でありますように。