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数字(結果)が生まれた背景や文脈を、読み解いていない
会計で本当に求められるのは、事実結果としての数値ではなく、
事実に至るまでの背景や文脈。
しかし、会計に求められるのは、結果という目に見える事実のみ。
事実の背景や文脈には、ほとんど関心を示さない。
数字(事実)は行動した結果であり、本当に探らなければならないのは、
数字の背後にある人の行動。
「どう行動したのか」
「なぜその行動をしたのか」
「その行動は正しい選択だったのか」
「別の行動を選択したなら、どのような結果や成果になったのか」など、
行動に焦点をあてての検証こそが、本当は必要になる。
経営行動には、意思決定が大きく働いている。
ただし、行動検証には十分な注意が必要である。
相手に責任を負わすことが、検証の目的ではない。
誤った行動を選択した〝誰か〟を、責めていけない。
検証するのは、人ではなく行動そのもの。
頭ではわかっていても、
責任という言葉が人の責任を無意識に追求しがちになる。
だからこそ、このことを意識した検証が求められる。