24/8/31 おちついている
ゆっくりと進む台風のせいか、しばらく雨が続いた。昨日の夕方出かけたときに雨が上がって、そのまま降らないと思ってたけど、夜中にまた降ったらしく、朝起きたら開けっぱなしにしていて窓から少し雨が入っていた。レースカーテンの裾を触ると、少し湿っているように感じる。まだ雨は少し降っていたので、寝起きながらも慌てて窓を閉めた。
少しして、雨が上がったので窓を開ける。今日は夕方まで降らない予報なので、溜まっていた洗濯物を洗濯機に入れて回す。もうしばらく朝が進むと、晴れ間が出てきた。午前は少し文章を書いて、本を読んで、英語を勉強した。
お昼は国立駅の方面で食べようと思った。部屋の中や風が涼しくても、日差しはまだまだ夏だった。駅近くに入る頃には汗もかいていた。久しぶりに富士見通りの喫茶店、らんぷに来た。前はとても近所に住んでいたので、それなりによく来ていたけど、離れてからは、週末にしか営業していないのもあり、さすがに足が遠のいた。最後にらんぷに行ったのは、まだ帽子を被り始める前だったような気がする。そうすると1年振りぐらいか。引越ししてからも行った記憶がない。そうするともう半年は行っていない月を加算できる。最後に記憶があるのは、雪が結構降っていて、通りに面したガラスから見る雪景色に心を落ち着けていた。マスターが外を見て、ソウル・ライターの写真みたいだねと店員に話しかけていた。
席に着き、久しぶりに来た店内を見渡すと、2階席の奥の壁に、ソウル・ライターの写真が額に入って飾られているの見つけた。やはり好きなのだろう。今日はカレーが食べたくなってきたのけど、メニューを見ると生姜焼きやナポリタンにも惹かれて迷った。だけどやはりカレーにした。前より少しマイルドになったような気がする。前は生姜が効いていて、水を飲み切るぐらいには辛かった。でも今日はその辛さに隠れていた優しが現れていたような気がした。とても美味しい。今年のうちにあと何回来れるかと考えると、たくさん行きたくなる。そしてまたカレーを食べたり、今日は窓際の席だったけど、店内の奥の席でゆっくりもしたい。高さと奥行きのある空間に、ゆっくりと響くジャズを聴きながら。
再び大学通りを歩き、家に戻る。また汗をかいて体が熱を持っていたので、冷房をつけた。再び本を読んで、連絡をしたりして夕方近くまで過ごす。
そのあとは住んでいる団地内の小さい商店街でお祭りがあったので行ってみる。かなり賑わっていた。商店街にある、小さな貸しスペースではバンドが演奏していて、それなりにでかい音が出ていた。小鳥書房のブースの辺りも賑わっている。向かいでは富士見台トンネルに週一で出店しているお惣菜屋さんがクレープを作っていて、シュガーバターのクレープを頼んだ。ミートソースのクレープもあってすごく惹かれた。一回小鳥書房(お店)に行って、また後で食べようと思った。
小鳥書房では1時間半ぐらい、長く居座ってしまった。最初は4人ぐらいて、このまちや人のことを聞いたりした。テーブルの上には祭りで買った焼きそばやお惣菜が並べられていた。そのあとはインターンで来ていた人と話した。本屋をやりたいと思っているらしくて、どんな本屋がやりたいかの話を聞いたりした。本屋のスペースにただ話を聞く場所というのもあったらいいなと思っているらしくて、前に僕がやろうとしていたザンゲシツとも共鳴していた。
夕方になってまた雨が降ってきた。洗濯物を取り込んでおいてよかった。結構強く降ってきて、風も出てきたようだ。小鳥書房の中にも雨音が響いている。外を見たら外の暗い雨雲がたぶん夕日に染められていて、ピンクのような終末感ある色になっていた。18時半ごろになって雨が落ちていたので、再び団地の商店街に向かう。一時期は人で溢れていたけど、だいぶ落ち着いてきたようだ。商店街の大学通り側に面したテーブルに、谷保の友達たちが長机を囲んでビールを飲んだりと、祭りを楽しんでいた。僕も他の席から椅子を借りて、そこに座る。近くでたぶん一橋の学生たちが作ったシーフードの焼きそばと、それと商店街の酒屋さんで生ビールを買う。とてもいい風が吹いていて気持ちよかった。簡易の長机、その机の色が、白じゃなくて木目調の深いブラウンだったのもよかったのかもしれない。夏の終わりに、赤い空の下で飲むビール。雨の涼しさにふかれる。それと、谷保の友達の30代のメンバーでの集まりは、何かおちつきを感じた。普段は20代の人たちと遊ぶことが多く、それも楽しく、そもそも年齢は関係ないと思うけど、それもでもなとなく30代独特のおちつきを感じた。そういえば、前も30代3人でご飯を食べたとき、そんなことを感じたことがあった。