24/3/30 バタームーン

そういば先日、起きぬけに友達が空が灰色に見えると言った。このうえなくここちよい朝焼けだったのに。
だけど、今日確かに僕も目を覚ましたとき空が灰色に見えた。曇っていたとかではない。少したてば空はしっかりと晴れて見えた。

昨日の打ち上げのお土産のドーナツを食べる。久しぶりに予定のない土曜日。朝は滞っていたことを進めた。

20度を超えていくと予報は言っている。ヒートテックとロンTという格好で外に出てみる。最初はほんの少し冷たく感じたけど、大学通りを少し歩けば暑くなり、ヒートテックがいらないことに気付く。

お昼は富士見通りの寿司屋でランチセットを頼む。いつもネタを説明してくれるのだが、すぐ忘れてしまう。だけど今日は覚えていた。中トロ、ぶり、めだい、マダイ、その他説明が省略されたネタとしてエビ、イカ、ネギトロ、イカオクラ軍艦。
ひとつ目にイカオクラ軍艦を食べる。なるほど、イカオクラ軍艦は冷たいうちに食べた方がいい。清涼感が広がり、とろけるような味わいに心地良くなる。正しい判断だった。

一橋大学では新入生歓迎会が開かれているようだ。色んな人が学校の前にいる。色んな人が楽しそうにしている。
公園では地元の戦隊がベンチで座っていたり、少し離れたところでおじさんがタバコを吸っている。煙を吐き出す音が、少し離れた僕のところまで届く。

そんな日だから割とご機嫌だったのだろう。小鳥書房の落合さんから、僕はいつも足から音符が出ていると言われる。

部屋に帰ってきたら、部屋は少し冷えているように感じた。去る冬の冷たさがまだ燻っているのだろうか。

深夜前、友達と電話をする。夜ご飯はお腹の調子がよくなかったので食べなかった。やはり少しお腹が空いいる。
トーストしていないパンに無理やりバターを塗っていく。ふと窓の外を見たら少しだけ欠けた月が大きかった。
なんだか月がバターのように見えた。バターの月。バターになった月。とろけそうな眠気はまだこない。