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大好きな妻。

僕は笑っちゃうほど心配性である。

若かりし頃、仕事で疲れて
自宅で鍋を空焚きし、部屋が真っ白になったことがある。

その時、フラッシュバックのように
3歳の頃、近所の兄ちゃんたちと遊んで
山火事を起こしてしまった断片的な記憶が蘇り
異常なほどの心配性になった。

戸は閉めたのか?
火は消したのか?

ひどい時には娘は息をしているのか?
と、寝顔を覗きこむこともある。

旅行に行くときも大変で
散々、家の中をチェックしたあげく
妻にも二重チェックしてもらい
それでも心配で、空港や旅先へ向かう途中
なんどもなんども
「鍵閉めたよなぁ?」と聞く。

そして『大丈夫!』と言われ安心するのである。

もう妻は慣れたらしいが
きっとうざいだろうなと思う。

そして、今回の病気もそうだ。

疑いのうちから
恐怖に怯え、最悪を想像し、また怯え。

妻に何度も
「俺、大丈夫だよなぁ?」と聞き。

『大丈夫!』と言ってもらい、その場をしのいだ。

ところが今回は大丈夫ではなかった。

ことごとく大丈夫でなく。
最悪の想像が、毎週のように当たり、越えていった。

これにはまいった。

死というものもチラつき、
すべてがマイナスにしか考えられなくなってしまった。

それでも妻は
『大丈夫!』と言ってくれた。

いつでも笑顔で
『どんな病気でもあなたは絶対に死なないから大丈夫!』

「大丈夫じゃねーし」と後ろ向きなことを言っても
『治療始まってないし、何も始めてないし、分からないじゃない』と笑顔で言う。

「大丈夫じゃなかったら、いなくなっちゃうんだよ」と言っても
『じゃあ、もし治療がうまくいかなかったら、次探せばいいじゃない。きっとある。』
『何も試していないのにネガティブなこと言わないの』
『大丈夫!』

妻は男前である。(もちろん性格)
さすがです。
だめな子供を諭すが如く。元気をたくさん与えてくれます。

出会った頃はとびきりキレイで(今もまだまだキレイですよ)
モテただろうに…

よくもまぁブサイクで面倒な男と結婚してくれたもんだ。
つくづく思います。

『一人で抱えないで、なんでも言って』と言われたので
すごーく良く、ほぼ毎日聞いてもらってます。

大好きです。僕の奥さん。

ずーっと大好きですが、年を重ねるごとにますます大好きです。

そんなポジティブな妻ですが
僕が落ち込んでいるときに、一度だけ
『死んじゃ嫌だ。絶対に死なない。』と言いながら泣いてしまいました。

いろいろ考えこましちゃってゴメン。
そしていつも笑顔をありがとう!

一緒にジタバタしつつも
共にジジィとババァになろう!

だってクソババァになったキレイな君も見たいから。

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ジマベガス
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