アフターコロナ、20年代の秋葉原

卒業以来殆どそれっきりの中学同期のオタク同窓会に行ってきた。
当時から微妙に距離感近いな…と思っていた二人が実質結婚みたいな感じで驚いたが、あんまり当時から変わらぬ感じで「意外と恋人ぶった感じが無いほうがいいのか」なんて思ったり。

そんな約束された人生の勝利者に「お前のnoteの秋葉原シリーズおもろいんやけどなぁ」と言われて続きでも書いてみようかという気になったので書こうと思う。

オフィス街になりはじめた・・・

殆どの人間には「???」という具合だろうが、退勤時間ともなれば中央通り高架下のドラッグストア前の横断歩道にはサラリーマンが駅を目指して立ち並んでいる。

その人波に紛れて駅前を歩くと再開発で立ったBitoが酒かデートでもしたげな社会人を受け入れている。ここにボークスの臨時店舗やオトメドメインの広告があった頃を想えば信じ難い光景だ。

山手線の高架の向こう側、昭和通り口の飲み屋街に比べれば店数は少ないものの、確実にサラリーマン向けの街になってきている。

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それもそのはず、秋葉原ファーストビルの完成と共に秋葉原アイデンティティ最後の地であるところの電子部品屋街にも再開発の足音と言わんばかりにサラリーマンの姿が目立ち始めた。

コロナの影響で観光地(というか免税店ビジネス)としての価値がダダ下がりしたが、その中で住友不動産だけは上手く逃げ切った形になった。

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それ以外にも古いビルの解体が進み、いよいよ大きなビル…それこそソフマップのようなオタクシーンに大きな影響を与えた大型店が入っていたようなビルすら隣接するビルと共に解体され、いよいよ秋葉原という街そのものが巨大資本の食い物にされる日が近づいているという様相である。

この調子でサラリーマン向けの飲食チェーンがもう少し増えてくれれば多少は昼飯の面倒が減るのだが…

また、元々風俗まがいの店なりキャッチの近くにアニキ(といってもケバブ屋の客ではない)がいたりとオフィス街の雰囲気の土壌はあって、主要客層が入る箱がデキた途端に客引きが活発になった(なんなら取り締まりが入って冗談じゃなく歌舞伎町っぽい)。

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その一方で秋葉原駅から離れた末広町付近がオタク向けの様相を呈している。

所謂「軍拡交差点」(蔵前橋通りと中央通りの交差点)にミリタリー・エアガン系の店の出店が相次ぎ、流行りのTGCショップの出店も駅から離れた末広町方面に増えている。

いよいよ資本力が無ければ誰が見ても「秋葉原」という立地に趣味の店を出すことは難しく、「末広町」がオタクのメッカになる日はそう遠くないのだろう…

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こんな形だけになった秋葉原だが末広町まで歩けば世話になっている店も多いし、お茶の水や神田に出れば安い飯屋は幾らでもあるのでまだ居ついていようかと思う。

いよいよクソつまらない街になってきているがもう暫く雑居ビルの一室からこの街を眺めていようと思う。

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