東京マルイ サイガ-12Kにフルオートポジションを追加する
2023年6月の発売の時点で「なんでフルオートシアが付いてるんだ?」と分解RTA走者達を困惑させていた本機ですが、同年11月11~12日に開催されたマルフェスでフルオートを実装したサイガ12-SBSが発表され無事フラグ回収となりました。
「禁じられたフルオートが実装されてるじゃねぇか!」と大荒れになったわけですが、メーカーが出したならまぁええかということで「別にSBSは好みではないけどフルオートは欲しい」という人向けに小加工でできる方法を紹介します。
考えうる方法
サイガ-12Kにフルオートを実装する方法は(条件)は下記となります。
必須の加工
・セレクターパーツ(ASG-66)がセミオートポジション以外の位置でトリガーに干渉する突起の切除
とりあえずコレだけやっておけばセミオートとセーフポジションの間全てでフルオート動作になります。
必須ではないがセレクターの固定に必要な加工
・レシーバー側面に凹を付ける(今回はコチラ、簡単)
・レシーバーインナー左(ASG-56)を加工してプランジャーを増設する
・上記2加工をどちらも施工する
必須の加工だけではリコイルの振動でセレクターがズレてしまうので、上記の加工の何れか(または全て)が必要になります。
未だに(2024/04/05現在)SBSの分解記事が上がっていないので分かりませんが、レシーバーを見る限りSBSもレシーバーに凹を付けているだけのように見えます。
また、SBSのASG-66に当たる部品とレシーバーを取り寄せて組み替えれば同様の結果が得られると思います。
実際にやってみる
セレクターの突起を削る
まずは必須の加工をやっていきます。
ボルトを抜き取って削る位置を確認します。
ドライバーの先で示した突起です。セレクターの位置を変えながらトリガーを引くと、どのように干渉してトリガーを引けなくしているかよく分かると思います。
セレクターを外して突起を削ります。
指でシアーを押しながらセレクターを真上まで回すと外せます。分解の詳細は先駆者様の記事を探してください。
リューターでもフライス盤でもいいですが、材質はアルミなのでヤスリでも5~10分程度で済みます。
削り終わったのがこちらです。たったこれだけの面積なのでそこらへんで売っている金工ヤスリでも楽勝です。
削りカスを除去したら組付けます。
トリガーに干渉しなくなっていることが分かると思います。
若干渋いかギリギリ干渉している場合は、突起が無い部分の面取りに合わせて角を落としてください。
以上でセレクター側の加工は終了です。
フレームに凹を追加する
コチラはもっと簡単です。セレクターを止めたい位置にポンチ打ってドリルで軽く削るだけです。
ハンドドリルやリューターでも十分に加工可能ですが、確実にやるならボール盤がいいと思います。あと、楽です。
出来ました。貫通させないか不安な人はレシーバーの厚さを図って、その半分くらいを正確に狙うといいです。私は感でざっくりやりました。
これであとは組付けるだけでフルオートポジションの追加は完了です。
・・・
さて、ここまでやっておいてアレですがサイガのフルオート動作は結構厳しいです。真夏のフロンガスでやっと…というところでしょうか。
外部ソースにしても6mmホース用のカプラでは供給が間に合わないので、一つ径が大きいCPS15に変更する必要があります。
加えて純正のストロークだとモッサリなサイクルですし、かといってストロークを詰めると給弾が追いつかない(電動と違って1サイクルで3発を一瞬で送る必要がある)ので期待した程に持っていくには工夫が要ります。
とはいえデカいリコイル、デカい発射音をフルオートで楽しむ醍醐味はあると思います。
道具がそろっていれば直ぐにできる内容ですので、休日の暇つぶしに如何でしょうか?