主夫への道
僕が主夫になって約2年で感じたメリット・デメリットや家族の在り方などを綴ってみたいと思います。夫婦のやりとりや子どもとの会話なども織り交ぜて面白可笑しく書きたいなと思っております。
派遣社員〜アルバイターへ
僕は5年ほど前まで町工場みたいな会社に派遣社員として働いていました。朝8時〜17時までのいたって普通の職場でした。妻と一男一女の4人家族でごくごく普通の生活をしていました。お恥ずかしい話しではありますが僕自信『モノ』を仕事にすることが性に合わずあまり勤務態度は褒められたものではありませんでが、それでも妻は『お疲れ様、今日もお仕事頑張ってきてくれてありがとう』そう僕に言ってくれるのがありがたくも心に刺さる痛い言葉でした。
子どもが成長するに伴って当時住んでいたアパートも少し窮屈に感じており、上の子も小学校にあがる歳になったので思い切って『家見に行ってみる?』と話しをしたところ、わりと妻も乗り気になったらしくそこからはトントン拍子で話が進み新築物件を購入することになりました。
新しい環境、新しい家具、新しい地域(といっても前の住居からは200Mほどしか離れてない)にモチベーションもあがりここからローン返済頑張るぞっ!と息巻いておりました…が、僕の仕事に対するモチベーションが急降下してしまい退社。ローンが34年と10ヶ月を残して無職になりました。
ここからいきなり主夫になるわけではないですが、少しずつ主夫の道もありなんじゃないかなと思い始めたのは確かでした。妻の勧めもあり『モノ』を扱う仕事より『人』と接する仕事のほうが向いてるんじゃない?という温かいお言葉をいただき、学生時代にやっていたコンビニでバイトする流れとなりました。
初めは22時〜1時までの深夜帯のシフトからスタートしました。下の子が保育園通いで妻の職場が片道1時間かかる場所だったので、9時〜16時のいわゆる時短勤務で妻は勤務していました。昼間の自由な時間をどうすごそうか!何して遊ぼうか!自由時間にワクワクしていましたが、思いのほかやることがない…使えるお金もない…遊ぶ相手も居ない…話し相手は母親くらいでした笑
しばらくそんな生活が続きバイトも慣れ始めたころからすれ違いの生活が始まります。僕のシフトが17時〜1時の勤務になってしまいそれまで分担して出来ていた家事、育児、送迎が一気に妻の負担になってしまったのです。僕自信妻の負担が多大なことに気がついたのは1年ほど経ってからのことでした。
人手不足〜夜勤さんへ
どこの会社も人手不足が叫ばれる中、僕の職場でも深刻な人員不足に陥りました。僕のお店のオーナーさんは2店舗経営しており、僕も人手が足りなくなるとよく駆り出されていたほどでした。しかしここで転機がやってきました。オーナーさんから『夜勤やらない?』と声をかけられました。ご存知の通りコンビニな24時間営業が通常です。ニュースでもある通り時短営業、日曜休業など人手不足がコンビニ業界では深刻な問題となっています。僕の今のシフトから夜勤へ変更するのに1番の利点は『夕方に家にいられること』それが何よりのメリットでした。オーナーさんには二つ返事でOKを出し妻からもOKをもらい今現在でも夜勤者として勤務に励んでおります。
主夫〜妻への感謝
今現在の僕のシフトは22時〜9時までの11時間を週5でやっています。給与面で言えば前職の約1.5倍にはなりましたが、勤務時間、雇用保険、市民税、国民年金、確定申告もろもろ自分でやらなくてはならないというデメリットが大きい。トータルで考えれば勤務時間だけ増えて手取りは対して変わらないということなのです。このあたりから主夫へ目覚め始めるわけですが、夫婦でのルールがいくつかあるので少し触れてみたいと思います。
①家事は自分たちの生活水準を上げる為のものであり、やらなくても良い
②やってもらったことにはありがとうと言う
③スマホは1日1時間
今でも続く夫婦のルールはこんな感じです。詳細はまた別の機会におはなしさせていただきます。
主夫としてあるべき、と言うよりも今の生活が習慣化してきていると言うほうが正しいのかもしれません。現在上の子は小学2年生になるので、勉強をみてあげる時間が大半を占めている気もします…今僕の平均睡眠時間は4時間程度です。正直しんどいです。でも充実感がものすごくあります。家事もやれるところまではやる、寝る、子どもたちを迎えに行く、晩御飯の支度(やれるときやれないときがありますが)子どもの勉強、妻と雑談、仕事…毎日こんなルーティーンですがこれがまた中毒性が高いんです。僕自信の性格もありますが『妻にカッコつけたい』これこそが僕の行動理念であり、夫婦における原理原則なんですね。
最後になりますが、これから主夫になろうという旦那さんも、主婦をされている奥さんもどちらか片方が頑張ればいいわけじゃありません。俺のほうが疲れている…私のほうが疲れている…なのにわかってくれない。ではなく、一言相手を労う言葉をかけてあげたらちょっとだけまた頑張れると思います。
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