【日本ダービー回顧】
競馬にとっての年度末でもある日本ダービーお疲れ様でした🐝
私はG1連敗記録を伸ばす結果となり悔しい気持ちともはや面白くなってきた思いが入り混じっています😅
こんな大きなレースだからこそ簡単ではありますが回顧をしていこうと思います。
予想記事もたくさんの方に見ていただけて嬉しかったです!
今後も時間があればG1は取り上げて予想していくので良ければ!
それではいきます🐝
ジャスティンミラノと戸崎騎手を批判するな
想定からジャスティンミラノの二冠を確実視するかのように単勝2倍前半、いや当日になれば1倍台もあり得るような国民の予想だった。
それは無理もない。
これまで異なるラップで勝利してること、皐月賞馬…
私も正直、ジャスティンミラノに勝たれても仕方ないなと思えるほど信頼はしていた。
そして枠順確定後、予想にも書いたがジャスティンミラノを閉じ込める馬がいないこと、不利を受けなさそうな外枠、並びからスムーズなら突き抜けてくるだろうとも思えた。
唯一あるとすれば完全なる内前有利馬場だったら…。
ここについては土曜日から内は使えるものの外差しも決まっていて力のある馬ならぶっこ抜けるフラットな馬場ではあった。
ともなればジャスティンミラノからすれば外外を回してもこの馬の力なら勝てる。
実際のレースを見ていこう。
ジャスティンミラノはスタートを決めて3.4番手に付けた。
正直この時点で勝ったと思った。
ただ戦前からメイショウタバルが回避したことで逃げ馬不在のメンバー構成でどの馬が逃げるか分からなかった。
そこに登場したのが大外エコロヴァルツ。
予想でも書いたように私はエコロヴァルツの大逃げもあると書いた。
ただ注目してほしい。
『大逃げ』
エコロヴァルツは折り合いが課題でもしもスタート決めて行くとなればおそらくかかってしまい一頭だけ暴走してしまうだろうなと。
ただ、岩田康誠騎手は折り合いをつけたのだ。
少なからず誤算ではあった。
実際にスタートを決めたシュガークンの武豊騎手、ダノンデサイルの横山典さんは一瞬行きかけたが控えた。
エコロヴァルツに付き合えば共倒れするのはおそらく頭の中にあっただろう。
1000m通過62.2秒
予想ではスローペースとは思っていたが62.2秒は流石に戦前の予想より遅すぎた。
実際に私は60秒台と書いている。
まずこの時点で◎アーバンシックは無理だなと思った。
少しアーバンシックに逸れるが、スタートはしっかり出て後方で脚をためる競馬。
エコロヴァルツが行ったことで個人的にはとても良い展開だなと思った。
3.4番手にジャスティンミラノがいることでジャスティンミラノに勝つために動くだろうと思っていたから。そうなれば差しに展開が向く。
それが1000mのラップを見て絶望に変わった。
さらに土日の横山武史騎手は平場でオール馬券外。
私は冗談半分、真面目半分にこのポストをした。
土曜日のレースはこの段階で見ていなかったので分からないが、
日曜日
東京8r ファベル
東京9r マルディランタ
この2頭とも内を狙わず外を回す競馬をしていた。
少なからず外を回すより内が使えることは分かっていたはずだ。
ただ、最近の横山武史騎手は以前のように内を突く競馬をしなくなってる気がしていた。
それがこの2レースを見ておそらくアーバンシックでも外を回すだろうと思っていたからだ。
ただオール馬券外だからではなくレースの質を見て無さそうだな…と思ってしまった。
これは全く悪いことではない。
アーバンシックにとっての武器は立ち回りではなく瞬発力。
この武器を活かすためならしっかり進路を確保できる外差しは手段として間違ってない。
ただ、前半がスローなこと、スローなら内が残ることは分かっていたはず。
だとするなら少しでも勝てる可能性を考えて内を狙って欲しかった。
これはあくまでも本命にした身の意見なので内を狙えなかったのは仕方ない。
でも最初から外を狙っているように見えた。
今後どこかで輝けることを願って見ていきたい。
それでは話を戻す。
前半がスローペースだったところ。
それによって早めにサンライズアースとコスモキュランダが捲ってきたことは展開予想でも話していたことなので(サンライズアースは話してないかも)展開通りでここからラップが加速していく。
いわゆるダービーラップになった。
予想でも書いたようにダービーは3F勝負と思わせて5Fの持続力×3Fの瞬発力勝負のレース。
前半がスローで流れたこと、基本はフラットとはいえ力のある先行馬がいればそのまま押し切りのできる馬場だった。
=ジャスティンミラノのこと。
おっとここで馬場の話をしないといけない。
ダービー前哨戦。
こちらのレースでは1000m64.2秒とドスローのレースだった。
そこでコスタレイ×ルメール騎手は後方から捲ってハナに立つ競馬。そこについていったアームブランシュ×吉田豊騎手。
スローペースから結果的に4角1.2番手で内にいた2頭が1.3着。
2着のダノンターキッシュ×モレイラ騎手も内を立ち回って内の進路取り。
ハイペースとなれば内は沈んでいくのかもしれないが少なからずスローペースなら馬場はフラットとはいえ内が使える分で内が伸び続ける馬場であることは分かっていた。
その次のレースでも逃げたビジュノワールが3着。
最内を立ち回ったドクタードリトルが2着。
勝ち馬は外枠とはいえ小頭数だったことも影響しているがモレイラ騎手は右ムチを使ってインを走らせる競馬をした。
内が使えてることは分かっていた。
だからこそジャスティンミラノは外枠からシックスペンスやシンエンペラーよりも前を取って外枠ながら1番ロスの少ない立ち回りをして少なからず戦前の予想では世代No.1の馬なのだからダービーのあのラップなら勝てると思った。
予想で「ジャスティンミラノのブロック役は?」という話もしたが道中は特にストレスなく回ってこれて捲ってきたコスモキュランダに少し蓋をされる形になった時はもしかしたら…と少し思ったがギアを上げて一気に振り切ったのを見た時は少し仕掛けは早いかな?と思ったくらいでナイス騎乗だった。
正直、ほぼ完璧な競馬をしたと思う。
断然人気で負けてしまったのだから風当たりが強くなってしまうのはオッズ=買っている人が多いことなので大きく見えてしまう。
ではなぜ勝てなかったのか?
理由は単純だ。
ここまで見てきた方ならもう分かると思う。
ダノンデサイル×横山典さんの騎乗がパーフェクトすぎた。
人馬一体での勝利
先ほども書いたが勝ち馬のダノンデサイルはスタート決めて競りかけず控えた。
レースを見ていた時の感想は一瞬ダノンデサイルが前ポツンするのかな?
と思えるほど素晴らしいスタートと好感触な1F目だった。
実際にはしっかり3番手の内というベストポジションを手に入れた。
内枠だったこと&内が使える馬場だったことを考えたらあとはペースだけだった。
もしもシュガークンとエコロヴァルツとダノンデサイルでやり合っていたら…
タラレバだが結果は違っていたかもしれない。
そうなれば皐月賞の内容からもジャスティンミラノは勝てていたかも。
ただ、前にいる3頭の騎手を見てほしい。
岩田康誠騎手
武豊騎手
横山典弘騎手
超ベテラン騎手だ。
どの騎手よりも騎手経験があるこの3人が競り合ってハイペースの共倒れが起こる可能性はゼロに近い。
この中でもハナに行きたかったのはエコロヴァルツ×岩田康誠騎手とシュガークン×武豊騎手だろう。
瞬発力勝負では分が悪いのだから。
ただここで昔川田騎手についての記事も書いたことがあるが、騎手の特性を考えたら…特に武豊騎手はスンナリハナを奪えないのなら折り合いに専念する。
そして横山典弘騎手。
前ポツンをすることはある。
実際に私もこの戦法でやられてしまったことはあるので1F目はその可能性もよぎった。
ただ、今回は違う。
横山典弘×ダノンデサイル
新馬戦からタッグを組んで少しずつ競馬を覚えさせて京成杯で重賞制覇をした。
新馬戦や京都2歳Sでは出遅れたり、京成杯ではスタート決めて不利な大外から先行したりといわゆるダノンデサイルの経験値を高めていった。
人馬一体となって3歳クラシックへ向かってる最中での皐月賞ではレース直前に回避した過去もある。
ダノンデサイルを狙ってた方々にとっては悔しかったと思うが、ずっとダノンデサイルとコンビを組んできた横山典弘騎手だからこそ皐月賞じゃなくてもこの先に大きなところを取れると思っていたからこそ無理をしなかったのだろう。
そんな馬で前ポツンするわけない。
そして馬場の話をしたがスローペースとなれば内が伸びること。
ジャスティンミラノは少なからずダノンデサイルよりも外を回っていることを考えたらこれで勝てるチャンスが大きく生まれたのだ。
少し戸崎騎手の話に戻るが、4コーナーで前にいるエコロヴァルツやシュガークンを捌かないと内に行けないことを考えたら戸崎騎手の外への選択肢は全く問題無かった。
なぜか?
ダノンデサイルとは未対決組だからだ。
シュガークンもそうだが人気どころで言うとシックスペンス、さらにダノンデサイルとの能力比較は難しい。
おそらく戸崎騎手としてもダノンデサイルに勝つために何としてでもより内を狙うなんて考えていなかっただろう。
ここに膿が生まれた。
皐月賞組には少なからず勝った実績があった上に後方にいるのでどんな進路取りをしてくるかは分からない。
となると戸崎騎手からすればジャスティンミラノの強さを信じてストレスなく進路さえ確保すれば勝てる自信はあった。
そこに現れたのがダノンデサイル×横山典弘騎手だったのだ。
逆に横山典弘騎手からすればジャスティンミラノに勝つための全てを出し切った。
終わってみれば2馬身差の勝利。
クラシックまで少しずつ競馬を教えてダノンデサイルは強いと信じてきた横山典弘騎手、皐月賞を回避してダービーへすぐに照準を合わせた陣営、馬場恩恵、完璧なレース運び、未対決組…。
全てが重なった勝利。
「ダービーは最も運のある馬が勝つ」
まさしく体現してくれた。
戸崎騎手のベスト騎乗を上回るベテラン横山典弘騎手×ダノンデサイルの人馬一体での勝利は幻の二冠馬と思わせてくれるレースだった。
私はアーバンシックを本命にしたが、ダノンデサイルを軽視していたわけではない。
京成杯で1番強い競馬をしたのはアーバンシックだと言うことは色んな意見があると思うが私はそう思う。
ただ、予想でも書いたようにアーバンシックを評価する人はダノンデサイルも評価しないといけない。
そしてダノンデサイルが単勝46.6倍の9人気は低評価されすぎだった。
これぞ期待値だった。
私もあれだけ予想をしてきたがまた勉強になった。
次走以降
最後にこのレース以降の話を少しだけして終わる。
これだけのドスローだったことで後方の馬には厳しいレースだったことをまずは大枠としてお伝え。
1 サンライズアース
今回は捲る騎乗が上手くはまっての4着で次走以降人気するなら過剰人気には気をつけたい。
重賞レベルなのか?まだわからない。
2 レガレイラ
流石に後方からでは届かないレースとなった。
あとは牡馬クラシックに参戦して展開は向いてないとはいえ6着→5着はやはりまだ厳しかったのか?
エリザベス女王杯なんか楽しみ。
秋は秋華賞に行くのかな?
3 ジューンテイク
穴として期待していたがペースが上がらなかった時点で厳しかった。
タイトなラップで見直し。
4 ビザンチンドリーム
正直全く見向きもしなかった。
新馬戦やきさらぎ賞の内容が鮮明に残ってる印象だがそもそもきさらぎ賞なんかレベルが低かった。
皐月賞でもダービーでも全くダメなのを見ると狙いにくい。人気するならシンプルに消して期待値を追う。
5 ダノンデサイル
本当におめでとうございます🎉
菊花賞に向かうと思うが長距離適性はどうなのか?
まずは神戸新聞杯からとなると思うがそこで見極めたい。
今日のようなレースができるのなら今後も活躍できる。
6 コスモキュランダ
戦前の予想では中山向きだ、東京向きだと色んな意見があったが、個人的にはダービーでも大丈夫だろうとは思っていた。
レースを見ての通り中山、右回り向き。
まさにアルアイン。
7 ミスタージーティー
完全に迷路に入ってしまった。
復活できるのか?
8 アーバンシック
今回の敗戦は話したように仕方ない。
この馬がもう少し前に行けるようになったらすごく良くなると思う。
強いと思います。
菊花賞のイメージは湧かないが…。
9 ダノンエアズロック
完全に過剰人気だったが気持ちは分かる。
今後も過剰人気すると思うがモレイラ騎手はいなくなるので次の鞍上は誰なのか…?
あともしかしたらピンパータイプの馬。
結果的に重賞で結果を残せてないのを見るとまだ人気で信頼できるほどではない。
10 サンライズジパング
道悪で見直し。
11 シュガークン
またしても青葉賞組がダービーで結果を残せなかった。
ただ、折り合いの良さや鞍上、先行力を見たら菊花賞での巻き返しには密かに期待してる。
12 シックスペンス
結果的には未対決組とはいえ人気しすぎた。
全く見せ場もなかったし、皐月賞を回避したのは状態面だったことを考えたらこの馬の最大限の力がどこなのかはまだ分からないので今後も頭を悩ませてくる。
13 シンエンペラー
外枠ながらよく頑張ったと思う。
坂井騎手と矢作調教師の自信は本物だった。
凱旋門賞への挑戦をするとのことだが応援したい。
凱旋門賞馬のソットサスの全弟であること、この馬にとってはもしかすると血統からもきつかった日本競馬の真髄ダービーでの3着は力のある証拠だし秋はこの馬に注目したい。応援の意味で。
14 ゴンバデカーブース
マイルで活躍する。
15 ジャスティンミラノ
戸崎騎手には敬意を表する。
オークス→ダービーで勝たせなければいけないレースでとても大変だったと思う。
菊花賞は…勝つイメージは湧かない。
天皇賞・秋やJC、有馬記念で期待したい。
16 メイショウタバル
いつか重賞をまた取れると思う。
また復活して戻ってきてほしい。
17 ショウナンラプンタ
予想した通りでいくら良い末脚を持っていてもこの枠からブッ刺せるほどではなかった。
ただ、強い馬だとは思うので今後への期待は大きい。
18 エコロヴァルツ
スローからの瞬発力勝負では分が悪い。
持続力を活かせるタイトな逃げを期待したい。
以上になります!!!
来週からは新馬戦がスタートと新たな時代の幕開けです。
最高のダービーを見れて幸せでした🐝
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