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【NHKマイルCアルセナールの回顧から学ぶレースまでの考え方】
久しぶりの東京競馬場を満喫してきました。
アルセナールの勝利を見るために行ったと言っても過言ではないほど1週間前からワクワクが止まりませんでした。
私はどんな展開になろうと◎アルセナールで変わることはなかった。
好きな馬を買わずに後悔したくないから。
アルセナールはただ単に弱かったのか?
この馬にのみ焦点を当てて回顧をしてみたいと思います。
好きな馬を少しでも多くの人に知ってもらうために…
ただ、それと同時に現実的に見てこのレースから痛感したこともあるのでそちらについても書いていきます。
①アルセナールは弱かったのか?
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NHKマイルCの予想記事は時間がなくて書けなかったため、日曜日のいつもの考察記事に簡単な予想を出したがその時の内容がこれ🔼
もっと書きたいことは色々あったが時間の関係上、省略したところも多かったです。
本命理由
①前走内容(書いてある通り)
②ナミュールの半妹(書いてある通り)
③エピファネイア産駒(書いてある通り)
④大外(書いてある通り)
⑤展開予想→前が速くなると思ったのでそうなるなら後方からの差しが決まる。
さらに前走の内枠経験を考えたら大外ぶん回しだけじゃなく内を突くことも不可能ではない。
「好きな馬だから」という安易な理由だけじゃなくてこれだけ今回狙える理由が個人的にはありました。
それでは実際にレースを追って振り返ります。
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東京競馬場がどよめいたシーン。
まさかの出遅れ。
予想でも書いているが前走で先行することができたのは今回もスタートさえ決まれば位置取りは中団〜中団後方くらいでレースを進められると思ってました。
ましてや先行力のある横山武史騎手。ゲートが下手とは思ったことがないので個人的にはこの馬とも合うと思っていた。
それが叶わなくなったシーンだったので個人的にも「ああ…」という感じでした。
でもおそらく皆さん以上には絶望はしてなかった。
実際の横山武史騎手のコメントを見ると
「敏感なところがあると聞いていたので、この枠はいいと思っていました。ただ、ゲートに入ってから開くまでが早く、態勢を整える時間がなかったです。思ったよりポジションは後ろになりましたが、乗りやすい馬でしたし、直線で外に出してからの弾けっぷりは素晴らしかったですよ。悔しいですが、将来性がありそうで先が楽しみです」
枠入りは奇数×内枠→偶数×内枠の順番に入って行く。
〜イメージ〜1→3→5→7→9→2→4→6→8→10
ゲートの中というのは非常にストレスになるので先入れの奇数というのはあまり好まれない。
待ち時間が多いほどスタートがうまく決まらないというのが定石と言われている。
だからこそ大外の最後はプラスだと思っていた。
ましてやアルセナールの特徴を考えたら前走内で上手く外に出せず前が壁になったことを考えたら外で持ち味の脚を活かせるのはゲートというだけじゃなくてアルセナール自身にとってもプラスだと思っていた。
そこで横山武史騎手のコメントの太字部分。
ゲートに入ってすぐにスタートすることがマイナスとなってしまった。
これは個人的にも新たな学びとなった。
ゲートに入って態勢が整っていなくてもスタートしてしまう。
これによってスタートが失敗してしまうのが起こり得る。というか起こり得た。
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分かりにくいので是非パトロールビデオでゲートインからスタートまでのアルセナールを見てほしい。
確かに枠入りしてすぐの体勢が良くなかった。
このスタートを見て皆さん以上には絶望しなかったと言ったのはペースが速くなると思っていたから。
戦前の予想の際に9 キャプテンシー、17 ユキノロイヤルの並びを見た時にスムーズならキャプテンシーが逃げるだろうとは思ったがユキノロイヤルも外枠から主張していくとは思っていた。
さらに13 シュトラウスは全く折り合いのつかない暴走馬でここでも制御不能で前に行ってしまう可能性があった。
それに加えて1 ダノンマッキンリーも折り合いに不安がある。
その他にもNHKマイルCというレースは短距離路線からの参戦が多いことも影響してペースは流れやすい傾向にある。
そこにこのような折り合い不安や枠の並びからハイペースには確実になるだろう…いや、高速馬場も考えたら余計に…。
その頭があったので出遅れても自力のある馬なら差しが決まると思っていた。
蓋を開けて見たら皆さんも見ての通りユキノロイヤルは行けず、シュトラウスも最後方。キャプテンシーの逃げに対してボンドガールは競りかけると思いきや下げたことで前半600m34.3秒。
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流石に想定外だった。
あくまでも私の予想では。
この時点でアルセナールが来ないことは95%確信してしまった。
5%は化け物だったことを考えた希望。
ただ、土曜日の内前有利馬場→日曜日も内が使えたことを考えたら大外を回していては届かない可能性の方が高かった。
ここについては次の章でお話しするが、1日馬場傾向を見ていて外枠はマイナスだなぁとは思っていた。ましてや差し馬なのだから。
もしあそこから内を突こうとすれば何個も壁が押し寄せる。
下がってくる馬、どの馬も内を狙いたいことを考えれば圧倒的な不利。
だからこそあの位置なら大外を回すしかない。
大外を回したことに関しては横山武史騎手の選択は間違ってなかった。
この馬の特徴を活かすためならあの位置なら大外しかない。
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これを見て欲しい。
赤がアルセナール
青がゴンバデカーブース
まず1枚目の写真で分かる様に内が密集している。
ここから2枚目になるまでにゴンバデカーブース〜アルセナールにいる馬たちがズラーっと横並びになった。
こうなると最後方にいたアルセナールにとっては1番外を回らなくてはいけない。
そして1枚目では1.2頭分だけ内にいたゴンバデカーブースと少なくとも4頭分離れてしまっている。
こちらについてもパトロールビデオでみるとより分かりやすいので是非見て欲しい。
これではいくらアルセナールが上がり最速を使ったと言っても厳しい。
実際に上がり2位のジャンタルマンタルが33.9使っているのだからいくら末脚を使っても差は縮まらない。
ここでなぜゴンバデカーブースを引き合いに出したのか?
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これが3着ロジリオンから9着アルセナールまでの着順となるが、もしもアルセナールがゴンバデカーブースの位置にいたら…
上がり33.8秒使っているので0.1秒縮まることになる。
おそらくロジリオンを差せていただろう。
これはあくまでも単純計算でしかないのでタラレバ論であることはご了承いただきたい。
横山武史騎手が「将来が楽しみ」と言っていたのはここではないか?
内が使える馬場×出遅れ×スローペース×大外ぶん回しで上がり最速と何もかも真逆の展開だった。
その中での9着は弱いわけではない。
これはこの馬が好きだからという贔屓目が入ってるわけではない。
あくまでもフラットな目線で見て「9着」に負けたことで次走以降も人気にはならないと思うからこそこのレース内容を見て絶対に評価を下げてはいけない。
もちろんこの後どこのレースを使ってくるのか分からないが、馬体重を増やして成長してレース経験を積んでいけば重賞、G1を取れるだけの存在になりうる馬だと。
②日曜日現地にいて思った本番までの考え方
もしも私がアルセナールファンではなくフラットな目線だったら…
アルセナールを本命から変えていた。
対抗だったアスコリピチェーノか馬場傾向からジャンタルマンタルにしていた。
そんな世界線に気付いたことをここでは書いていきたい。
まず土曜日は内前馬場だった。
この傾向が日曜日も続くのか?
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こちらは5/5 1:03に私がポストした内容です。
パーセルペーパーという馬は東京1800mがベストの馬で内枠×先行馬。
馬場傾向を見るのに非常にいい馬だと思った。
結果は3着に残した。
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数字は着順。
勝ち馬は1人気のレッドシュヴェルト
で2着にきたのは内枠から内を立ち回って内をついた。
力のある馬は外からでも伸びてこれることをしてしたと同時にやはり外差しというよりまだまだ内が使えると言った印象。
1番注目したいのが次の東京8r
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数字は着順。
逃げた6 グランドカリナンが7人気3着。
2着のリミットバスターも内を通ってきた。
やはり内は使える。
そして勝ち馬の1 ハギノアルデバランは大外を回していた。
鞍上は川田騎手で②→③枚目で分かるように右ムチを叩いて内に寄せているのが分かる。
どこまで内が使えるのか見たかったのか、それとも内が使えるのは分かっていたから使ったのか。
どちらにせよNHKマイルC本番へ向けての試した部分もあったかと思う。
あえて最内から大外に回していて外の馬場を確かめようとしたのか、あまりにも内が残っているから変更して内に寄せていったのか?
色んな予測は立てられるが結果的にこの騎乗がジャンタルマンタルを勝利に導いたのではないか?
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ちなみに東京9rも比較的内だった。
ただ、ラチより2-4頭くらい空けたところが良さそうではある。
これだけレースを見れば確信に迫っていることが分かっただろうか?
NHKマイルCも内が使える。
いくら大外を回しても内が綺麗だから同じ様に伸びる。
そう考えたら大外のアルセナールにとって大きな不利だった。
実際に勝ち馬のジャンタルマンタルは最高のスタートを決めて先行し、内を活かした勝利。
さらに当日の東京競馬場は直線でものすごい向かい風だった。
普通向かい風なら差しが決まるのかな?と思っていた。
マラソンの風避け理論と同じだと個人的な思ってるだけで本当のところは分かりません。
分かる方いたら教えてください。笑
実際はあれだけの向かい風があってもそれ以上に馬場恩恵の方がプラスだった。
風については現地じゃないと分かり得ないこと。
どの騎手も1日の中で1番勝ちたいレースは重賞やG1だろう。
そのレースで勝つためによく「試走」と揶揄されることもあるが騎手にとってみれば本番前にどこの馬場が良いのか悪いのか入念にチェックしたいのは当たり前の感情だろう。
だからこそ例えば今回で言えば川田騎手のハギノアルデバランでの進路取りはジャンタルマンタルを本命にする方にとっては是非とも見て本命を確信にしてもらいたいと今になって思うレースだった。
逆を言えばこのことに気付けていればジャンタルマンタルの評価を上げることが自分にもできた。
アルセナールにとって不利な環境であること、ジャンタルマンタルにとって最高の環境だったこと。
これは当日しっかりレースを見ていないと分からない。
実際に土曜日から日曜日の10rまでのレースは馬券購入者にとってどこが伸びているのか?前残りなのか、差しなのか?を見極める上では非常に重要な予想ファクターであると現地で見ていて痛感した。
普段の1倍台の考察や期待値競馬で前日予想をしている私にとって馬場傾向を全て考えることはできない。
ただ、馬券購入する際にはできる限りこうやって馬場傾向を見て的中率を上げて欲しいと思いました!!!
馬場傾向で本命を変える勇気やレースを買わない勇気…これも立派な馬券力です。
展開に左右されない強い馬を選ぶことが最高の予想かもしれないが全てが全て上手くいくとは限らないので。
もちろんそれぞれの予想に対する考え方はあると思います。
調教派、パドック派、馬場や展開派、直感…。
少なからずメインレースに向かうにつれて実際のレースは行われて材料は多いのでそこから拾える馬や消せる馬が出てくるのは事実だと思う。
昔から思っていたことだが改めて現地観戦で痛感したことなので非常に良い材料となったので記事を書かせていただきました。
タメになった!参考になった!
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