〈ネタバレ無し〉1番言いたいことを言えないもどかしさを『かそけきサンカヨウ』レビュー
〈行こう、絶対に〉
どうも!じきどらむです!
『愛がなんだ』や『街の上で』の作品を世に生み出した今泉力哉監督の最新作『かそけきサンカヨウ』が先日から数館の映画館で公開されました。
休みを取れたので劇中に使用されたアイテムなどを飾っていたテアトル新宿に向かい映画を鑑賞してきました。
という訳で今回は今泉力哉監督最新作の『かそけきサンカヨウ』の魅力をまとめていきます。最後まで宜しくお願い致します!
イラスト:じきどらむ
予告はこちらです⤵︎
分かりやすいあらすじ
感じた想いを言葉にする難しさを…!
大人にならざる終えない
幼い時に母親が出ていき父子家庭になってしまった陽は、中学生という多感な時期に大人にならざる終えませんでした。
人よりも心の成長が早い一方で、同級生の陸に想いを馳せるという女の子らしい一面を持ちながら日常を過ごしていました。
そんなある日、お父さんが再婚相手と連れ子の4歳児の女の子を陽に紹介し、“新しいお母さん”と“初めての妹”と一緒に住むことになりました。
存在するだけで魅力的
「1番古い記憶って何?」という些細な問いかけをされると、誰しもが何かしらの過去の記憶を曖昧ながら思い出す事が出来ます。
思い出した記憶は言葉に出来ないもどかしさを感じる人も多いですが、そんな人たちの背中を押し一歩前に踏み出させてくれるような作品です。
今泉力哉監督は「一歩前に踏み出すと言うことは成長するとかしないとかじゃなくて、ただ存在するだけで魅力的だと思う」と述べていました。
言葉を操るテクニック
本作は普段心の淵にあるけど言葉にした事の無い言葉を不器用ながらも相手に伝える大切さを教えてくれています。
私は劇中の中に登場したセリフで「一番言いたいことを言えないって、それって好きって言うことじゃないの?」という言葉に痺れました。
「好き」というポジティブな感情をこのような言葉に置き換えた今泉監督の言葉を操るテクニックに心を掴まれてしまいます。
まとめ
『かそけきサンカヨウ』★★★★☆
言葉を絞り出し、相手に伝えることの大切さを改めて実感しました。また過去作品に出演しているメンバーも再登場していて嬉しかったです…!
最後まで見てくれてありがとうございます(*^^*)
以上、じきどらむでした!
『かそけきサンカヨウ』公式サイト